専用 1/2
2010.09.12
配布元…kara no kiss 様
50音・26文字お題よりお借りしています。
5
50音・26文字お題よりお借りしています。
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「おい、次どこ行くー?」
「カラオケでいいんじゃね?」
「あ、あたし無理。終電で帰らなきゃ」
「うわ、なにそれー。テンション下がる!」
「そうだよ、今日はオールでしょっ!?」
深夜0時を過ぎた、とある駅近くの居酒屋出入口。
ここには今、何の変哲もないその店の飲み放題プランで安い酒をしこたま飲み、すっかり出来あがった学生連中がぞろぞろと出てきてたむろしている。
彼らは皆一様に赤い顔をしていて、二次会の行き先なんかについて、大きな声で好きな事を言い合っていた。
狭い公道を占領するこの集団を、迷惑そうに避けて歩くサラリーマンの姿など、おそらく彼らにはまるで目に映っていないのだろう。平日の深夜に、明日を気兼ねすることなく騒げるのはまさに学生の醍醐味だ。
・・・なんて、じゃあ今、こうしてオヤジくさく解説をかましているおまえはどうなんだって聞かれてしまうと、正直耳が痛い。
すみません。おれも、そんな奴らの一員です―。
「九代さん、九代さんは行けますよね?」
おれに向かって少し甘えた声で話掛けてくる女の子。彼女の名前は奈々ちゃん。うちのファミレスで働きはじめて1年半の短大生で、この飲み会の主役だ。
今夜は彼女の送別会。学生最後の夏休みを海の家で泊りこみバイトをすることになった彼女の為に、急遽おれが企画し、メンバーを召集した。
おれの企画力か、それとも彼女の人望か。その日シフトに入っていたメンバー以外の、つまりは今日休みの連中も集まった、総勢20人の飲み会は大いに盛り上がりを見せ、その熱は未だ覚めやらない。
おれは仕事中にお客様に対して向けるような、爽やかな笑顔を彼女に向ける。
「うん、大丈夫だよ。おれ、家近いから終電気にする心配ないし」
「って、この順目で途中で帰るとか、ありえないし!」
「そうそう、こうなったらオール決定でしょ?」
口々につっこみを入れてくる奴らに、おれは、「そう?」と言ってニヤリと笑う。こういうくだけたノリの会話は好きだし楽しい。
「ねー、相原さん。相原さんはどう?来られる?」
おれは最後に店から出てきた琴子ちゃんに向かって、声を掛ける。
どうやら酒に弱いらしい彼女は、覚束ない足取りで壁へ寄り掛かると、もたもたとサンダルのストラップを止めようと腰を屈める。
「ねー相原さん、聞こえてるーー?」
「…わわっ……!!」
おれはトントンと、軽く跳ねるようにして琴子ちゃんに近づくと、にゅっと屈んで琴子ちゃんの顔を覗き込んだ。突然眼前に現れたおれに、琴子ちゃんは、小さく叫ぶと尻もちをつきそうになる。
「―行きませんよ。こいつもそろそろ終電が無くなる頃ですから」
「い、入江くん!あ、ありがとう///」
腕をぐっと捕まえられ、なんとか尻もちを免れた琴子ちゃんは、驚いて入江を見上げると、真っ赤になって礼を言う。
「重い」
「え?」
「重いって言ってんるだよ。いつまでそうやってぶら下がってるつもりだ?さっさと立てよ」
入江は迷惑そうにそう言うと、慌てて立ち上がった琴子ちゃんの腕から手を離す。そんな様子が相変わらず素直じゃないと、おれは内心笑ってしまう。
「…なんですか?」
入江が冷たい目線を寄こしてくる。どうやら顔もしっかり笑っていたらしい。
おれは肩をすくめると、「いや、なんでも?」と返した。
「ほら、あと5分もすれば電車なくなるだろ。さっさといけよ」
入江はおれに構うのをやめると、琴子ちゃんをけんけんと叱りつけるように急かす。が、琴子ちゃんは困ったようにもじもじと俯き言葉を噤む。
「なんだ?はっきり言えよ」
入江が眉を吊り上げて琴子ちゃんに言葉を促す。琴子ちゃんは観念したように恐々入江を見上げた。
「…定期、更衣室のロッカーに忘れちゃったみたいで無いの」
「は?なら、今日は切符買えば良いだけだろうが」
「それがね…?今の会費でお金、使い切っちゃって///」
「おまえ…、このワリカン3,000円の会費を払っただけであり金使い果たしたって言うのか…?」
信じられない、といった顔をして入江が呟く。琴子ちゃんは
「だって、今日急に誘われたから///」
と、小さく言い訳して見せた。
「コンビニでおろせば」
「キャッシュカード持ち歩いてないの」
「ったく…。しゃーねーな、じゃあ今日はこれで帰れ」
入江がゴソゴソと自分の財布から金を抜き出して琴子ちゃんに手渡そうとする。
「そっ、そんな。入江くんにお金を借りるわけにはいかないよ!!」
「あっ、そう。じゃあおまえ、これからどうやって帰るんだ!?」
「そ、それはだから…。き、キューダイさんに借りようかな?なんて…」
「他人をおまえの迷惑に巻き込むな!」
「だ、だって…!!」
言い合いをはじめた2人に、おれは苦笑しつつ腕時計を眺める。高いヒールのサンダルを履いている琴子ちゃんの足では、もう最終電車には間に合わないだろう。
そして、またもや心中で入江に問いかける。
入江、おまえにとって琴子ちゃんは「他人」ではないなんなのさ――?
「ねぇ、入江くん、入江くんは来てくれるの?カラオケ」
とそこに、奈々ちゃんがこちらに近づいてきた。誰にでも愛想よく話掛けるタイプの彼女は、入江に対してもごく自然に好意を振りまく。
そしてどうやら下心はもっていないようだけど、それでも習い性なのか、小首を傾げ上目づかいで入江の反応を窺うのだった。
「だ、だめよ!いりえくんはカラオケとかするタイプじゃないんだからっ」
琴子ちゃんが彼女の放つ雰囲気を察知して、入江を守る番犬のように吠える。が、奈々ちゃんはそうなの?と軽くそれを受け流すと、再び入江に視線を送る。
「カラオケしなくてもいいじゃない。皆でただガヤガヤするのも、また一興でしょ?」
「だ、だから入江くんはそういうのが好きじゃない―――」
「いいよ」
へこたれる事無く奈々ちゃんに向かって反論する琴子ちゃんの言葉をあっさりと入江が遮った。意表を突かれた琴子ちゃんは、茫然と入江を見つめる。奈々ちゃんは、「やった!」とひと際高い歓声をあげると、仲良くしているメンバーの元に入江の参加を伝えに行った。
「い、入江くん、行くの?」
なんで?と顔いっぱいに表して入江に尋ねる琴子ちゃん。入江はそんな琴子ちゃんを呆れたように見返す。
「何言ってんだ。おまえも行くぞ」
「…え?」
「っとにおまえって何も見てねーんだな」
入江は大きく溜息を吐くと、自分の左手首を琴子ちゃんの目の前に突き出した。
「見ろよ、時間。もう終電終わったろうが。しょーがねーから朝まで時間潰せ。家には一本電話入れろよ」
「あ、そ、それならおばさんに迎えに来てもらおうかな…」
「どうせお袋の事だ。また嫌だって言うよ」
「そ、それもそうね。2人きりよりは、この方がおばさんもなにも詮索しないだろうしね…」
「そういうことだ」
――??
おれは入江と琴子ちゃんを交互に見比べる。何の事かよく分からないが、2人の間ではしっかり会話は成り立っているらしい。
「そういう訳だから、おれたち参加します」
入江がふとこちらを向いて参加の意思を伝えてくる。やや呆気に取られていたおれは、少しの間入江の顔を凝視した後、
「あ、ああ。わかった」
と頷いた。
「あ、あの…。で、でもやっぱりあたし、今お金持ってないんだけど……」
間の悪いタイミングで申し訳なさそうに呟く琴子ちゃん。入江はキッと彼女を睨むと、押し付けるように手に金を握らせる。
「だからこれ使っときゃいいだろ!!」
「は、はいいっ…!」
―楽しくなってきたな。
2人の様子をしげしげと見比べながら、おれは密かに笑みを浮かべる。
琴子ちゃんの右手からは、福沢諭吉がひん曲がった状態ではみ出ていた。その金があればタクシーに乗っても十分足りるだろうに。頭がイマイチ回転して無い琴子ちゃんはともかく、そんな簡単な事に入江が気が付いていないわけがない。いや、それよりも以前に、あそこで琴子ちゃんと口論しなければ、終電だって乗れていたはずだ。
―ひょっとして…?
おれの中で仮説が生まれる。だとすれば、どれだけこいつは素直じゃないんだ!
とはいえ今夜は面白いものが見られるかもしれない。ここはとにかく入江の気が変わらないうちに行動する事にしよう。おれはパンパンと手を叩くと声を張り上げる。
「はい、じゃー二次会はカラオケな!参加する人は挙手~~」
「「「「は~~い!!」」」」
わらわらと手が上がる。
「じゃ、隣のビルにそのまま移動。エレベーターで4階ね」
おれの仕切りで皆わらわらと動き出す。予約はしていないけど大丈夫だろう、なにせ今は平日の深夜だから。
1次会で帰宅する数少ない仲間にお疲れ、と一言声を掛け、おれは一番後ろを歩く。
前には、入江と琴子ちゃんがまだなにやら言いあいながら歩いていた。
【無意識】で意外と好評を頂けた(と、私は思っている)九代さん。
性懲りも無く再登場させてしまいました(^_^;)
本当は1話でUPしたかったのですが、今書いていて、それだと少し長すぎる気がしたので一旦あげる事にします。
中途半端に切ってしまってすいません(>_<)出来るだけ早く続きもUPさせて頂きます…。
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「おい、次どこ行くー?」
「カラオケでいいんじゃね?」
「あ、あたし無理。終電で帰らなきゃ」
「うわ、なにそれー。テンション下がる!」
「そうだよ、今日はオールでしょっ!?」
深夜0時を過ぎた、とある駅近くの居酒屋出入口。
ここには今、何の変哲もないその店の飲み放題プランで安い酒をしこたま飲み、すっかり出来あがった学生連中がぞろぞろと出てきてたむろしている。
彼らは皆一様に赤い顔をしていて、二次会の行き先なんかについて、大きな声で好きな事を言い合っていた。
狭い公道を占領するこの集団を、迷惑そうに避けて歩くサラリーマンの姿など、おそらく彼らにはまるで目に映っていないのだろう。平日の深夜に、明日を気兼ねすることなく騒げるのはまさに学生の醍醐味だ。
・・・なんて、じゃあ今、こうしてオヤジくさく解説をかましているおまえはどうなんだって聞かれてしまうと、正直耳が痛い。
すみません。おれも、そんな奴らの一員です―。
「九代さん、九代さんは行けますよね?」
おれに向かって少し甘えた声で話掛けてくる女の子。彼女の名前は奈々ちゃん。うちのファミレスで働きはじめて1年半の短大生で、この飲み会の主役だ。
今夜は彼女の送別会。学生最後の夏休みを海の家で泊りこみバイトをすることになった彼女の為に、急遽おれが企画し、メンバーを召集した。
おれの企画力か、それとも彼女の人望か。その日シフトに入っていたメンバー以外の、つまりは今日休みの連中も集まった、総勢20人の飲み会は大いに盛り上がりを見せ、その熱は未だ覚めやらない。
おれは仕事中にお客様に対して向けるような、爽やかな笑顔を彼女に向ける。
「うん、大丈夫だよ。おれ、家近いから終電気にする心配ないし」
「って、この順目で途中で帰るとか、ありえないし!」
「そうそう、こうなったらオール決定でしょ?」
口々につっこみを入れてくる奴らに、おれは、「そう?」と言ってニヤリと笑う。こういうくだけたノリの会話は好きだし楽しい。
「ねー、相原さん。相原さんはどう?来られる?」
おれは最後に店から出てきた琴子ちゃんに向かって、声を掛ける。
どうやら酒に弱いらしい彼女は、覚束ない足取りで壁へ寄り掛かると、もたもたとサンダルのストラップを止めようと腰を屈める。
「ねー相原さん、聞こえてるーー?」
「…わわっ……!!」
おれはトントンと、軽く跳ねるようにして琴子ちゃんに近づくと、にゅっと屈んで琴子ちゃんの顔を覗き込んだ。突然眼前に現れたおれに、琴子ちゃんは、小さく叫ぶと尻もちをつきそうになる。
「―行きませんよ。こいつもそろそろ終電が無くなる頃ですから」
「い、入江くん!あ、ありがとう///」
腕をぐっと捕まえられ、なんとか尻もちを免れた琴子ちゃんは、驚いて入江を見上げると、真っ赤になって礼を言う。
「重い」
「え?」
「重いって言ってんるだよ。いつまでそうやってぶら下がってるつもりだ?さっさと立てよ」
入江は迷惑そうにそう言うと、慌てて立ち上がった琴子ちゃんの腕から手を離す。そんな様子が相変わらず素直じゃないと、おれは内心笑ってしまう。
「…なんですか?」
入江が冷たい目線を寄こしてくる。どうやら顔もしっかり笑っていたらしい。
おれは肩をすくめると、「いや、なんでも?」と返した。
「ほら、あと5分もすれば電車なくなるだろ。さっさといけよ」
入江はおれに構うのをやめると、琴子ちゃんをけんけんと叱りつけるように急かす。が、琴子ちゃんは困ったようにもじもじと俯き言葉を噤む。
「なんだ?はっきり言えよ」
入江が眉を吊り上げて琴子ちゃんに言葉を促す。琴子ちゃんは観念したように恐々入江を見上げた。
「…定期、更衣室のロッカーに忘れちゃったみたいで無いの」
「は?なら、今日は切符買えば良いだけだろうが」
「それがね…?今の会費でお金、使い切っちゃって///」
「おまえ…、このワリカン3,000円の会費を払っただけであり金使い果たしたって言うのか…?」
信じられない、といった顔をして入江が呟く。琴子ちゃんは
「だって、今日急に誘われたから///」
と、小さく言い訳して見せた。
「コンビニでおろせば」
「キャッシュカード持ち歩いてないの」
「ったく…。しゃーねーな、じゃあ今日はこれで帰れ」
入江がゴソゴソと自分の財布から金を抜き出して琴子ちゃんに手渡そうとする。
「そっ、そんな。入江くんにお金を借りるわけにはいかないよ!!」
「あっ、そう。じゃあおまえ、これからどうやって帰るんだ!?」
「そ、それはだから…。き、キューダイさんに借りようかな?なんて…」
「他人をおまえの迷惑に巻き込むな!」
「だ、だって…!!」
言い合いをはじめた2人に、おれは苦笑しつつ腕時計を眺める。高いヒールのサンダルを履いている琴子ちゃんの足では、もう最終電車には間に合わないだろう。
そして、またもや心中で入江に問いかける。
入江、おまえにとって琴子ちゃんは「他人」ではないなんなのさ――?
「ねぇ、入江くん、入江くんは来てくれるの?カラオケ」
とそこに、奈々ちゃんがこちらに近づいてきた。誰にでも愛想よく話掛けるタイプの彼女は、入江に対してもごく自然に好意を振りまく。
そしてどうやら下心はもっていないようだけど、それでも習い性なのか、小首を傾げ上目づかいで入江の反応を窺うのだった。
「だ、だめよ!いりえくんはカラオケとかするタイプじゃないんだからっ」
琴子ちゃんが彼女の放つ雰囲気を察知して、入江を守る番犬のように吠える。が、奈々ちゃんはそうなの?と軽くそれを受け流すと、再び入江に視線を送る。
「カラオケしなくてもいいじゃない。皆でただガヤガヤするのも、また一興でしょ?」
「だ、だから入江くんはそういうのが好きじゃない―――」
「いいよ」
へこたれる事無く奈々ちゃんに向かって反論する琴子ちゃんの言葉をあっさりと入江が遮った。意表を突かれた琴子ちゃんは、茫然と入江を見つめる。奈々ちゃんは、「やった!」とひと際高い歓声をあげると、仲良くしているメンバーの元に入江の参加を伝えに行った。
「い、入江くん、行くの?」
なんで?と顔いっぱいに表して入江に尋ねる琴子ちゃん。入江はそんな琴子ちゃんを呆れたように見返す。
「何言ってんだ。おまえも行くぞ」
「…え?」
「っとにおまえって何も見てねーんだな」
入江は大きく溜息を吐くと、自分の左手首を琴子ちゃんの目の前に突き出した。
「見ろよ、時間。もう終電終わったろうが。しょーがねーから朝まで時間潰せ。家には一本電話入れろよ」
「あ、そ、それならおばさんに迎えに来てもらおうかな…」
「どうせお袋の事だ。また嫌だって言うよ」
「そ、それもそうね。2人きりよりは、この方がおばさんもなにも詮索しないだろうしね…」
「そういうことだ」
――??
おれは入江と琴子ちゃんを交互に見比べる。何の事かよく分からないが、2人の間ではしっかり会話は成り立っているらしい。
「そういう訳だから、おれたち参加します」
入江がふとこちらを向いて参加の意思を伝えてくる。やや呆気に取られていたおれは、少しの間入江の顔を凝視した後、
「あ、ああ。わかった」
と頷いた。
「あ、あの…。で、でもやっぱりあたし、今お金持ってないんだけど……」
間の悪いタイミングで申し訳なさそうに呟く琴子ちゃん。入江はキッと彼女を睨むと、押し付けるように手に金を握らせる。
「だからこれ使っときゃいいだろ!!」
「は、はいいっ…!」
―楽しくなってきたな。
2人の様子をしげしげと見比べながら、おれは密かに笑みを浮かべる。
琴子ちゃんの右手からは、福沢諭吉がひん曲がった状態ではみ出ていた。その金があればタクシーに乗っても十分足りるだろうに。頭がイマイチ回転して無い琴子ちゃんはともかく、そんな簡単な事に入江が気が付いていないわけがない。いや、それよりも以前に、あそこで琴子ちゃんと口論しなければ、終電だって乗れていたはずだ。
―ひょっとして…?
おれの中で仮説が生まれる。だとすれば、どれだけこいつは素直じゃないんだ!
とはいえ今夜は面白いものが見られるかもしれない。ここはとにかく入江の気が変わらないうちに行動する事にしよう。おれはパンパンと手を叩くと声を張り上げる。
「はい、じゃー二次会はカラオケな!参加する人は挙手~~」
「「「「は~~い!!」」」」
わらわらと手が上がる。
「じゃ、隣のビルにそのまま移動。エレベーターで4階ね」
おれの仕切りで皆わらわらと動き出す。予約はしていないけど大丈夫だろう、なにせ今は平日の深夜だから。
1次会で帰宅する数少ない仲間にお疲れ、と一言声を掛け、おれは一番後ろを歩く。
前には、入江と琴子ちゃんがまだなにやら言いあいながら歩いていた。
【無意識】で意外と好評を頂けた(と、私は思っている)九代さん。
性懲りも無く再登場させてしまいました(^_^;)
本当は1話でUPしたかったのですが、今書いていて、それだと少し長すぎる気がしたので一旦あげる事にします。
中途半端に切ってしまってすいません(>_<)出来るだけ早く続きもUPさせて頂きます…。
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