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専用 2/2

配布元…kara no kiss 様
50音・26文字お題よりお借りしています。

すみません。早くUPすると言いながら遅くなりました(>_<)
なんだか書いてるうちにどんどん長くなって…。本当、めちゃくちゃ長いです…。

分ければいいのだけれど、どこで分ければいいのか分からない(涙)なので、このまま1話であげさせて頂きます。最後まで読んで頂けるのかな…。

申し訳ないですが、どうぞよろしくお願いしますm(__)m

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

案内された部屋がパーティルームというのは、久しぶりな気がする。

二次会に移動したのは一次会出席人数の8割5分。 なんとも高い割合での出席率だ。
一次会で切り上げた女の子3人は、明日も午前中からシフトに入ってるから仕方なく諦めた感じで、皆後ろ髪を引かれるようにして帰って行った。因みに男はそんな事関係なく残っていて、まったくもって頼もしい。
そんな、何やら大盛り上がりの様相を見せる今回の送別会。その鍵はやはり、アイツが握っているんだろう。


「今日の飲み会、参加してほんと正解!!」

はしゃぐ女の子たちの視線は、当然のようにあの男に注がれている。
急場の今日の飲み会に、これだけの人数が集まった一番の理由が入江だってことは、きっと皆が分かっているはず。
飲み会と名のつく物には、必ずと言っていいほど参加しているおれみたいな奴とは違って、入江が一次会はもとより二次会まで参加するなんて事はまさにレアな出来事で、今夜彼女たちは一様に色めき立っている。そして、このチャンスを無駄にはするまいと、せっせと入江に話掛けようと近づくのだった。

「ねぇ、入江くんってどんな歌歌うの?」

「入江くんはクラシック一辺倒なの!だからカラオケはしないわ。ね~、入江くん!」

「ふ~ん、そうなんだ。じゃあ取りあえず飲もうよ。何にする?さっきの居酒屋で初めて知ったけど、入江君くんってお酒強そうね」

「そうよっ、入江くんは全然お酒に酔ったりしないの。だから酔った隙を狙おうとしてもダメなんだから!さ、入江くん、入江くんは取りあえずビールでいいかしら?それとももうソフトドリンクの方がいい?」

まるで雌蛇の毒牙から子供を守るかのように、女の子たちが入江に向ける好意を右から左に処理していく琴子ちゃん。しかし入江はそんな琴子ちゃんすら無視して、

「あ、すいません。ビールひとつお願いします」

と、オーダーを取りに来た店員に自分の飲み物を注文する。
そんなつれない入江に溜息を吐く琴子ちゃんだけれど、この判断力をバイトでも発揮できれば相当な戦力になりそうなものなのに、と、おれも密かに苦笑する。
とにかくこうした入江の隣りをめぐる熾烈な椅子取り合戦が繰り広げられたのち、入江の両隣りを取り損ねた琴子ちゃんは、渋々出入り口付近のソファの、そのまた一番端に座ったのだった。

「残念だね、相原さん」

ちょうど隣にいたおれは、琴子ちゃんに話掛ける。一応弁明しておくけれど、これは別に狙っていた訳ではない。ラッキーだとは思っているけれど。
インターフォンにすぐ出られる場所に座るのは、昔からおれのポリシーだ。まったくどうしていつの間に、こんな仕切り屋になったんだろう。
でも、こんなおれの癖に気が付いている奈々ちゃんはしっかりとおれの隣にスタンバイしている。

「そうですよ!もう、なんなの皆!いつもは入江くんに話しかける勇気なんてないって感じなのに!!」

琴子ちゃんは顔を赤くして頬を膨らませると、入江を囲む女の子たちを睨む。
確かに、バイト中もプライベートもなかなか隙を見せない入江はどうにも近寄りがたくて、堂々と話しかける事が出来るのは、琴子ちゃん以外はおれと須藤、それから松本さん位だ。(須藤と松本さんには今日連絡がつかなかった。)彼女たちにしてみれば、今日はおそらく無礼講な気分なんだろう。
入江は、忙しなく向けられる好意にそれなりに対応していた。…ま、決して楽しそうではないが。


とその時、陽気な声が頭上から聞こえる。

「すいませーん、ここ、いいっすか?」

「…あ、八木くん。いいよ、どうぞ」

琴子ちゃんはおれの方に体をずらして人ひとり分の場所を作る。八木はどうも~、と歌うように言って、琴子ちゃんの隣に腰を下ろすと、テーブルの上にコンビニの袋を放るように置く。勢いで飛び出した袋の中身はタバコだった。どうやらこれを買っていて入店が遅くなったらしい。

―しまった。

おれは密かに舌打ちする。

八木は最近入って来た一回生だ。愛想もノリも良い八木は仕事中もハキハキしているし、飲み会にも声を掛ければ二つ返事で参加するので、あっという間にバイト仲間と馴染んでいた。皆の印象では、きっとイイ奴に分類されているだろう。おれだって、それについて特に異存は無い。
…ただ、ひとつ難点を挙げるならば、八木は酒が入るとちょいと手癖が悪くなるって事を、ここ何回かの飲み会でおれは知るようになっていた。おまけに、こいつは明らかに琴子ちゃんの事を気に入っている。

「相原さんがこんな飲み会に参加するのって珍しいっすよね」

早速八木は琴子ちゃんに話しかけ始めた。バイト中はなかなか話す機会がない、と、前に八木がぼやいていた事を、おれはふと思い出す。なぜ話す機会が得られないかというと、その答えは言わずもがなあの男の所為だ。

「うん。バイト終わってからだと時間も遅いし」

琴子ちゃんは頷き、素直に答える。

「相原さんって、ここまで電車で通ってるんですよね?」

「うん、そうだよ」

「じゃあ大学がこの辺とか?」

「ううん。あたし、斗南大だから」

ええ!?と、八木は大袈裟に驚いて見せる。

「言っちゃなんだけど、ファミレスなんてどこにでもあるじゃないですか?なんで家も大学もないこんな中途半端な所にわざわざ通ってるんです?」

「そ、それは…」

琴子ちゃんはちょっと言葉に詰まりつつも、ちらりと入江の方を向いた。入江は相変わらず、こちらなんて見向きもしない。

「あっ、やっぱりあの人なんだ」

八木はクスッと笑った。琴子ちゃんは顔を少し赤らめると、ぷいと目を逸らした。

「でもさ、入江さんって相原さんのこと全然見てないっすよね?相原さんに限った事じゃないけど」

「そ、そうよ!入江くんは女の人なんてちっとも相手にしないんだから」

琴子ちゃんは力を込めて言う。それは“自分も含めて”と無意識に認めていて、おれは計らずも八木と一緒に笑ってしまった。

「き、キューダイさんまで笑わないでいいじゃないですか!」

「あー、ごめん」

琴子ちゃんがムッとしたように睨むから、おれは軽く御免というポーズをとった。そんな様子に、八木がまたニヤリと笑みを浮かべる。

「そういえばおれ、思ってたんですよ。相原さんって九代さんの事、キューダイさんって呼びますよね」

「え?く、くだい?」

「それってあだ名みたいなもんなんですか?九代さんも九代さんで、ちっともつっこもうとしないし」

「え、何?ど、どういう事…?」

琴子ちゃんは上手く思考が纏まらないらしく、八木とおれをしきりに見比べている。
おれは取りあえずそれには気が付かないフリをして、奈々ちゃんとの会話に精を出すことにする。 一方八木も、この質問に頓着する様子も無く、さらっと話題を変えた。

「ねー相原さん。おれと一緒に歌いましょうよ」

「え、デュエット?あたし、最近の歌とかよく知らないんだけど」

琴子ちゃんはやや気乗りしないように答える。が、八木はそんな事で怖気付くような奴ではない。はははと笑うと琴子ちゃんの肩をポンポンと叩く。

「何言ってんすかー、この歳でそんな事もう言ってるんですか?」

「ほ、ほっといてよ!」

「ま、そんな所が相原さんらしいですけどね。でもバイト中も有線でしょっちゅう流れてるからきっと大丈夫ですよ。ほら、これ」

八木は琴子ちゃんにタッチパネルを見せると、琴子ちゃんの承諾を聞く事も無くあっさりと予約送信する。その曲が数曲後に予約された事が、直ちにモニターに映しだされた。



皆が思い思いに歌っている間、八木はずっと琴子ちゃんに話しかけ続けている。
マイクの音に負けないように、と張り上げられたその声は、酒がまわっている八木本人が思うよりも相当大きなもので、間奏が流れている間などはこの広い部屋で皆にその内容が筒抜けになるほどだった。琴子ちゃんはやや逃げ腰で、徐々におれの方に体が移動してきている。

「あ~、相原さんがいるといつもの倍増しで楽しいなぁ!!」

八木はその日何度目かという科白をまたしても大声で叫び、いよいよ迷惑そうな琴子ちゃんに乾杯を強要する。そしてその余波はおれや奈々ちゃんの元にまでやって来た。

「ねぇ九代さん、あそこで我関せず、って顔した人、気にならないんですかね?」

あわせたグラスの、薄くなったカクテルを一口口にした後、奈々ちゃんがおれに耳を寄せて囁いてくる。おれは、さあ?と、肩をすくめた。
彼女のこんな所がおれは好きだ。無邪気にはしゃいでいるように見えて、その実周りがしっかり見えている。そして、こんな風におれに囁いてくる時に、そっとおれの二の腕に手を添えてくるところとか。なんだろう、おれと同類って感じ?それは、琴子ちゃんとはまた別の魅力。八木は飲み干したジョッキを豪快にテーブルに置いた。

「ね、これからはどんっどん参加して下さいよ。終電なんて気にしなくても、今日みたいにオールすれば良いじゃないですか」

「そ、そうはいかないわよ。今日は本当にたまたまこうなっただけだから」

琴子ちゃんはとんでもないと言う風に手をぶんぶんと前で振った。八木は大袈裟に肩を落として見せる。

「じゃあさ、なんで今日は珍しく参加する気になったの?」

酔っ払いの八木は改めてこの疑問にぶつかったらしい。が、直ぐに自力で答えを導きだした。

「あ、そうだ。相原さんの行く所には必ずあの人の影があるんだった」

そう言って八木は琴子ちゃんの視線の先を追うとクスリと笑う。そこにはやっぱり、顔色ひとつ変えずビールを口にする入江の姿があった。
おれは心の中で叫ぶ。
おーい入江、いい加減どうにかしてやれ。おれはおれで忙しいんだ。

「そう言えばさ、そもそも今日に限ってなんで入江さん、この飲み会に参加してるんだろ?」

―へぇ。

酔っぱらっている割にしっかりと基本の疑問に至った八木に感心したおれは、思わず上がる口の端を悟られないようジョッキを口に運んだ。

「…もう、九代さん、こっちの話聞いてます?」

「ん?勿論」

奈々ちゃんが耳を引っ張ってくるから、おれは奈々ちゃんの頭をくしゃくしゃと撫でた。琴子ちゃんは、そう言えば、と言うように入江を見つめている。

「入江さんを誘ったのって九代さんですよね?」

八木が久しぶりにおれに話を振って来た。

「ああ、そうだよ」

おれはごく自然を振る舞って返事する。

「じゃあ九代さんは何か聞いてるんですか?入江さんの気まぐれの理由」

「ん~?いや、何も。そういや珍しいよな。八木に言われるまで全然気にしてなかったわ」

悪意の無い嘘は軽々しく口を吐いて出る。けれど、実はおれも不思議に思っていた。
いつもは飲み会に誘ってもなしのつぶてな入江が、なんで今回はあっさりと承諾したんだろう…?

理由を入江に聞かなかったのは、入江の事を少しでも理解しているならばすぐ分かるだろう。
そう、あいつは筋金入りの天邪鬼。余計な詮索をすれば、すぐさま「じゃあ行かない」と言うだろう。そうしてしまうのは何とも惜しいから、おれは入江に何も聞かなかったんだ。

「ふ~ん、そうですか」

つまらなさそうに八木が息を吐く。が、すぐに気を取り直すと琴子ちゃんに向かってまたニっと笑いかけた。

「ま、どうでもいいですよね、そんなの。入江さんは入江さんで、あっちで女の子に囲まれてるし。おれとしてはただラッキーってことだし」

「あたしはどうでも良くないんだけど…!」

入江の隣を占領する女の子たちを警戒する琴子ちゃんは、ズズっとソフトドリンクをストローで強く啜った。 そんな姿に八木はまた相好を崩す。

「相原さんって、ほんとおれより年下に見えるよなー」

「ほ、ほっといてよ!どうせいつも子供っぽいって言われるわよ!!」

琴子ちゃんはちょっと自棄になっていて、その姿におれは苦笑する。 そしてその油断が、八木の目つきがふと変わった事に気付くのを遅れさせてしまった。

「…でも、ここはちょっと女を感じますけど?」

「きゃっ…!!」

―やべっ!!

慌ててそちらを振り向くと、予想通り八木が琴子ちゃんの足首をきゅっと掴んでいた。八木の手癖の悪さにおれはやれやれと頭を抱える。
確かに、それは決して許されない手癖の悪さとかではないとは思う。でも、相手は選ぶべきだ。琴子ちゃんみたいな免疫のなさそうな子にしちゃいけないだろう。
…あれ?でも、琴子ちゃんって入江とキスとかしてるんだよな?まあ、それは取りあえず今は置いといて。


「足首細いですよね、相原さんって。こうゆうとこ、女感じますね」

「お、お、おんな///!?」

琴子ちゃんは、おそらく言われた事のないであろうその言葉に目を白黒させている。

「おい八木っ、おまえ相手考えろ…!」

おれが八木を小突こうとしたその時―、すっくとソファから立ち上がる人影を目の端が捉えた。室内の空気が一瞬下がった気がして、皆の視線はその姿に集中する。

「い、入江くんっ」

琴子ちゃんは縋るようにその姿を見つめる。八木は挑戦的な目を入江に向けた。

「八木」

入江の低い声は、マイクを通している訳でもないのに部屋によく通った。八木はやや怯んだように、「なんです?」と答える。

「これ、おまえが入れた曲だろ」

「…。え、あ、そうです、ね……」

拍子抜けしたように返事する八木。室内には、八木が予約していた曲のイントロが流れている。
入江はそのまま女の子たちに少し脚を除けてもらいながら、出口までやって来た。

「じゃ、ごゆっくり」

「入江くんっ、どこ行くの!?」

琴子ちゃんが顔を真っ赤にして呼び止める。

「トイレ。ついてくる?」

「///!!」

ぶんぶんと琴子ちゃんは首を振る。入江はふっと笑うと、部屋から出て行った。 部屋の緊張が一気に和らいだのを、皆感じていた。

「…まったく、びっくりさせんなよ」

不貞腐れながら八木が呟く。
おれと奈々ちゃんは顔を見合わせて小さく笑った。まったく、余裕があるのか無いのか分かったもんじゃないが、とにかく入江は、琴子ちゃんの事となると一層不遜な態度をとる。
ひとつ意外だった事といえば、琴子ちゃんが八木とのデュエットすることにはまるで関心が無い事。てっきりデュエットもさせないようにするかと思ったのに、やっぱり入江は謎が多い。
八木は、琴子ちゃんを促して、マイクを握らせた。バイト中に聴き過ぎてすっかり食傷気味になった音楽を、2人が歌い始める――。



「…相原さん。あれだけ聴いてて覚えてないって、ある意味才能ですよね」

その曲のカラオケ部分が終わり、演奏停止のボタンを押しながら、八木がマイク越しに琴子をからかう。その言葉に皆がどっと笑い、琴子ちゃんは顔を真っ赤にしてマイクをテーブルに置いた。新しい曲のイントロが流れ出す。

「あ。次、あたしだ」

奈々ちゃんはそのマイクを手に取ると、慣れた様子で朗々と歌い始めた。

その時、ドアが再び開いた。まるで2人のデュエットが終わるのを計ったように、入江が部屋に戻って来たのだ。

「あ、終わったんだ」

入江がモニターを見て呟く。そして、ニヤリと笑いながら八木に話しかけた。

「こいつの歌、聴けたもんじゃなかったんじゃない?」

「な…っ、き、聴いても無いのにそれは失礼なんじゃないの!?」

琴子ちゃんが食ってかかる。が、入江はぷっと吹き出し琴子ちゃんを見遣る。

「おまえが歌えるデュエットは、昔の歌謡曲オンリーだもんな」

「そ、それは…。そうだけど」

琴子ちゃんは渋々肯定する。


―あ、だからか。

おれは漸く合点した。八木とのデュエットがデュエットにはならない事、入江は端からお見通しだったってことか。ついでに、琴子ちゃんには悪いけど、とても聴けたもんじゃないから部屋を後にした、なんてね。

「入江さん。今、トイレって空いてました?」

八木が立ち上がって入江に尋ねる。どうやら我慢していたらしい。

「ああ」

入江は愛想良く答える。

「そうそう。この階の男トイレ、今日故障したみたいだから下に降りないといけないぞ」

「げ、まじっすか!?」

八木はぎょっとした顔をすると、慌てて部屋を出て行った。おれはやれやれと入江の顔を眺める。おれ、ここに着いてから直ぐに行ったけど、この階のトイレ、壊れてなんかいなかったぞ…?
入江は八木が居なくなって空いた席にそのまま腰を下ろした。

「あっち、戻らないの?」

おれは入江に声を掛ける。入江は「こっちの方が広いんで」と、抑揚もなく答えた。

「い、入江くんは歌わないの?」

突然自分の隣に当たり前のように座った入江に、琴子ちゃんがおどおどしながら話しかける。普段は散々押せ押せなくせに、琴子ちゃんは急にこうして恥ずかしそうにもじもじする。

「おれはカラオケするようなタイプじゃないって言った奴、誰だっけ?」

入江は琴子ちゃんを横目に見て拒否した。琴子ちゃんは「そうだね」と、頭を掻く。

「き、キューダイさんっ。そう言えばキューダイさんも歌ってないですよね!?あたし、聴いてみたいな~」

琴子ちゃんが助けを求めるように水を向けてきた。おれはにっこり笑ってタッチパネルを手に取る。

「勿論。でも、それなら今度はおれが相原さんと歌いたいな。おれ、歌謡曲もけっこういけるよ?銀恋とか」

「あっ、それならあたし、歌えます!!」

琴子ちゃんがパッと顔を輝かせた。ぷぷっ、ほんとに入江の言う通りなんだ。
入江は間髪いれずに「やめとけ」と言うので、琴子ちゃんはまたムッとした顔をする。

「おまえの下手な歌なんて聴きたかない」

「もう、またそんな事言う!」

「事実だから仕方ねーだろ?」

こうしてまた言い合いが始まる。まったく、とおれは笑いながら一人で歌える曲を入れた。やっぱり入江の思うつぼで事は進んでいく。

「あ、そう言えば」

琴子ちゃんが思い出したような顔をしてこちらを見た。おれは「ん?」と聞く態勢をとる。

「キューダイさんって、キューダイさんじゃないんですか?」

「ああ、そのこと」

ふっと笑みが零れる。琴子ちゃんはやっとこの事に自ら疑問を抱いたらしい。

「そうだよ?おれの名字は正確には“クダイ”ね」

「な、なんで今まで黙ってたんですか!?入江君も知ってて教えてくれないなんて」

「そんな事まで面倒見れるか」

「もうっ!イジワル!!」

「いいよ、全然。だっておれ、相原さんの“キューダイさん”、気に入ってるし」

「そ、そうなんですか?」

おれの言葉に琴子ちゃんは驚きつつもホッとしたような表情を見せる。

「だから、これからも今のままの呼び方でいいよ。相原さん専用の呼び方って事で」

「わ~、助かりますっ。もうあたし、キューダイさんはキューダイさんで、今さら呼び方変えられないって気がするんで…」

「おれも~」

おれはニッと笑って見せた。嬉しそうに笑い返す琴子ちゃんの方の向こうで、入江は呆れたようにおれを一睨みしてきた。

「そうだ。おれも相原さんの事、琴子ちゃんって呼んでもいい?」

「ええ、それは勿論!」

「ほんと?じゃ、そうさせてもらうね」

急にとんとんと話が進んで内心驚きつつも、この展開をおれは諸手を挙げて歓迎する。さて、そろそろ少し、不機嫌な入江に向かって仕掛けてみるか――。

「そういや琴子ちゃん、さっきは大丈夫だった?」

「え、何がですか?」

「ほら。八木に足首急に掴まれただろ。あいつ、酔うとすぐああなっちゃうんだ。分かってたのに止めらんなくてごめんね」

「そ、そんなの仕方ないですよ!何だか急にって感じでしたし。それにキューダイさん、助けてくれようとしてましたよね?」

「あ、分かった?」

琴子ちゃんはコクリと頷く。

「でも、先越されちゃったけどね。なぁ、入江?」

「まさか。ただの偶然ですよ」

興味なさそうに目を細めていた入江は、漸く少しこちらを向くと、憮然と答えた。

「そうなの?でもさ、実はおれも八木の気持ち、ちょっと分かるんだけどね」

入江の反応があまりにも想定内なので、口の端がどうしてもあがってしまうおれ。そんなおれに、琴子ちゃんと入江がそれぞれ違った感じの視線を向けてきた。

「キューダイさん・・・。またオヤジ的発想してるんじゃないですか!?」

琴子ちゃんが疑わしそうな視線をおれに向けてくる。クックと笑いながらおれは頷いて見せた。

「ほんと、おれオヤジかも。だっておれも琴子ちゃんの足首はいいと思う。きゅってして細いよね」

「なっ…!」

言葉を失う琴子ちゃんを尻目に、おれはしげしげと琴子ちゃんの足首を眺めた。うん、細いヒールが良く似合ってる。

「なぁ、入江もそう思わない?」

入江に問いかけてみる。さて、どんな風な反応をする…?

「…これ、細いんですかね」

入江が不躾な視線を琴子ちゃんの足首に注ぐので、琴子ちゃんの緊張は最高点に達している。

「ほ、ほっといてよ///!太くても入江くんにはどうでもいいでしょ!?」

「ま、そうだな。全く関係ない」

間髪入れない入江の返事に、琴子ちゃんが悔しそうに入江を睨む。

「おい、入江。おまえはほんと口の減らない‥‥」

そう言って、おれが入江を窘めようとしたその時―。

「でも、この場合ちょっとくらい太いほうがいいか」

「「…は?」」

琴子ちゃんとおれの声が重なる。が、入江はおれ達の声など聞こえてないように目をぎゅっと瞑ると少し頭を振る。そして、

「眠い」

と、一言言うと…、琴子ちゃんの太腿の上に頭をそのまま埋めた―――。

「///!!」

琴子ちゃんはギョッと目を大きく見開いて、入江の頭を凝視する。が、入江の肩はすでに規則正しく上下し始めていた。

「…なに?どうなってるの??」

歌いながらも、密かにこちらを観察していたらしい奈々ちゃんの声がマイクを通して聞こえ、皆が一気にこちらに注目した。そして、そのありえない光景を目の当たりにし、どよめきが起きる。

「なに!?入江くんと相原さんってそんな関係なのーー!?」

「まじ~!?」

「ありえね~~!!」

皆が口々に叫ぶ声は、冷やかしであったり、悲痛な叫びであったりと様々だ。ああ、やっぱりこの2人は何かと注目を集めると、なんだか腹の底から笑いが込み上げてくる。

「ははは!!!」

大声で笑って、もう殆ど何も入っていないジョッキを持って立ち上がる。

「取りあえず、乾杯!!」

「「「「かんぱーい!!!」」」」

おれの音頭に、皆良く分からないテンションでグラスをあげる。それはこの夜、一番のテンション――。
とその時、入江によって遠くのトイレに行かされていた八木が漸く戻って来た。

「な、なんの盛り上がりですか…?」

さっきまでとまるで違う雰囲気に、乗り遅れた八木は気圧されながら尋ねる。そして、ドアのすぐ傍…、さっきまで自分が座っていた場所の光景に目を見開いた。

「こ、これはなんですか~~!!??」

「な、なんなんだろう///?」

琴子ちゃんが困った顔で聞き返す。

「お、おれの席……」

まさかの入江の行動に八木は動転していて、やっと絞り出した言葉はこんな情けない科白だった。おれはクックと腹を抱えて笑う。涙まで出てきた。

「く、九代さん、そんな笑わなくてもいいでしょ!」

八木の反論におれは手をぶんぶんと左右にする。

「なに言ってんだ八木。もともとここは、入江の席だ!!」

その通り!だとか、ありえない!だとか、様々な反応が怒号の如く室内を轟く。けれど、入江はちっとも目を覚まさない。
でも、きっと皆確信している。そう、“ここ”は入江の指定席――。



「お疲れ!!」

夏の早朝の、なんとも心地よい風が頬をかすめる中、おれは解散の一声を発す。いくら若いとはいえ、一晩を相当なテンションで過ごしたおれ達の顔は、すっかり疲労が滲んでいた。
皆は奈々ちゃんに別れの挨拶をし、そしてお互いへの労いの言葉を掛けあいながら方々へ散っていく。

そんな中、一人いつもと変わらぬすっきりした表情の入江の隣には、誰よりも疲れた様子を見せる琴子ちゃんの姿があった。

「そんなにしんどかったなら、起こせば良かったのに」

入江がシレっとそんな事を言うもんだから、琴子ちゃんは信じられないとばかりに入江を凝視する。

「何度起こしても起きなかったのよ!」

「そんな事言って、実はドキドキしてたんじゃないの?」

―信じらんねぇ。

後ろを歩いていたおれは、入江の言葉に口をあんぐりしてしまう。まったくどれだけ自信家なんだ…。

「な、なによ、自信たっぷりに…!よくもそんな事言えたもんだわ!!入江くんのせいであたし、今すっごく脚が痛いんだから!!」

おれの気持ちを代弁するような琴子ちゃんの科白。思わず心の中で大きく頷いてしまう。
入江は、そんなおれの心の内を知ってか知らずか、小さく溜息を吐くと琴子ちゃんの鞄をさっと奪うように引き取った。

「…分かったよ。家まで送ってやるから、もうガタガタ言うな」

「ほ、本当?」

「ああ。だから、さっさと切符買ってこい」

そう言って入江は琴子ちゃんの鞄から財布を出すと、ぽんと放り投げた。財布のお金は、勿論入江のもの。
琴子ちゃんは落としそうになりながらも何とか受け取ると、券売機にひょこひょこと歩いて行った。

「おまえってさ、一体どこまでが計算なの?」

琴子ちゃんが離れた隙に、おれは入江に問いかける。入江はちらりとおれを見ると、フッと笑った。

「別に。そんなの何もしてないですよ」

「ふぅん。あ、そう」

これに関しては大して返事を期待していた訳ではないので、おれもさらっと流す。

「じゃあさ、ひとつこれだけ聞かせてくれる?」

「…。なんです?」

「今日はさ、なんで飲み会出たの?入江って、いつもこんな集まりパスするだろ?」

そう、これだけはどうしても気になって仕方が無かったんだ。入江は、ちょっと真面目な表情になってるおれを数秒眺めるように見た後、事も無さげに少し笑った。

「だってこれ、送別会なんでしょ?」

「あ、ああ」

何を今さらと思いながら、とにかくおれは頷く。隣では、送りだされた奈々ちゃんも不思議そうな顔をしていた。すると入江は「だからですよ」と答える。

「おれも今日でこのバイト終わりだったんで、最後くらいいいかなって思ったんですよ」

「…。は?」

予想だにしなかった回答に、思わず言葉を失って入江を見つめる。入江は、何て事ないようにおれを見返してきた。

「九代さん、お世話になりました」

「…っておまえ、これ知らなかったのおれだけ?」

「いえ。店長にしか話してません。あ。でも須藤さんは知ってるけど」

そう言うと入江は、これから数日後には須藤の親戚のペンションでバイトするために清里に行く事を簡潔に説明した。

「…ったく、おまえって奴は……」

漸く事の次第を知ったおれは、やっとそれだけ言って笑った。本当に、最後まで入江は入江らしい。

「それ、琴子ちゃんは知ってるの?」

券売機でもたもたと切符を買っている琴子ちゃんを横目に見、尋ねてみると、案の定入江は「いいえ?」と答えた。

「薄情だなぁ、おまえって」

そう言いながらもおれは笑っていた。今日の入江の行動の全ての理由が解き明かされた気がしたからだ。

「そんな事ばっかしてたら、いつか誰かに持ってかれるぞ?言っちゃなんだけど、今日だって琴子ちゃんを狙ってたやつは何人もいたんだ」

「へぇ。もの好きがいるもんですね」

折角の忠告にも、やっぱり入江の口は減らない。

「―でも、それも無駄な心配ですね。あいつ、すぐに辞めると思いますから」

「ん?どういう事?」

意味が分からず聞き返すおれに、入江はクスクスと笑う。そして、

「おれが居なくなるのに、琴子がここで働く意味なんてないじゃないですか?」

と、当然と言った風に言ってのけた。


「…っと、おまえって奴は――っ」

もう、それだけ言うのが精一杯だった。
ダメだ、もう降参!こんな奴に付いていけるか―――!!


「ごめんね~、遅くなって!」

琴子ちゃんが、やっとこちらにひょこひょこと戻って来た。

「それじゃあ九代さん、お疲れさまでした。奈々、元気でね」

「うん。琴子も、入江君も」

奈々ちゃんが答える。

「それじゃ」

入江は最後まで淡々とした口調で挨拶すると、琴子ちゃんを支えるようにして改札を潜って行った。


「行っちゃいましたね、入江くん」

背後から、奈々ちゃんの声が聞こえる。おれは奈々ちゃんに笑顔を向けた。

「奈々ちゃんも、もうすぐ出発?」

「ええ」

「元気でね」

「はい」

奈々ちゃんが答える。

「さ、もう電車来るんじゃない。えっと、どこで降りるんだったっけ?」

「M駅です」

「そっか。気を付けて」

奈々ちゃんが改札を通っていく。

「…九代さん」

「ん?」

「九代さんは、卒業までここにいますか?」

「…。多分、ね」

笑って頷く。皆が居なくなるのを見送るのは寂しいけれど、それでもおれはここに居続けるだろう。

「夏休みが終わったら、行きます」

「うん」

奈々ちゃんの清々しい笑顔に、おれはつられて笑う。

「待ってるから、おいで」

奈々ちゃんが駆け寄ってくる。おれたちは、改札機越しにキスをした。



駅前に停めていた自転車にまたがり、おれは自宅への道のりを力強く漕いで行く。
太陽はまだまだ東。風はすこぶる爽やか。

――琴子ちゃんは何時気が付くだろう?

ふとそんな疑問が頭に浮かんだ。
入江が辞めたと知った時の琴子ちゃんの行動パターンをおれは思い浮かべてみる。

…うん、きっと彼女は追いかける。

坂道を下る間、ブレーキを全く掛けずにその姿を想像していると、琴子ちゃんの姿とこの自転車の姿が重なって、思わず笑みが零れた。入江はきっと大いに呆れ、溜息を吐きながら琴子ちゃんを迎えるのだろう。


―じゃあ、おれは…?

足とブレーキで自転車を止め、後ろを振り返ってみる。勿論そこには誰も居ない。奈々ちゃんは、きっと今頃電車の中だ。

おれは、ここに居る。そして、戻ってくるのを迎える。
入江の隣りに琴子ちゃんがいる事がしっくりくるように、おれの隣りにも奈々ちゃんが居たらいいなと急に強く感じた。

まだ恋ははじまらない。だけど、それはすぐそこまでやって来ているって予感を、おれは今この光の中で感じている。
そう、夏はきっと、これからなんだ――。





ここまで読んで頂き、お疲れさまでした。
前半で期待をして下さった優しい読者様ががっかりされている姿が目に浮かびます。ほんと、なにから言い訳したらいいんだろう?(T_T)

もういい加減長いので、なぜもう一度オリキャラの九代さんを登場させたかだけお話させて頂きます。
それは…、本当は【無意識】で取り入れるつもりだった話を力不足の所為で消化できなかったからなんです(>_<)

7巻の大学2年の夏休みは、入江くんは須藤さんの紹介(策略)で清里に行きますよね。
その時入江君って、琴子にはそのことを黙って出掛けています。そこで、このあたりを題材に隙間を書きたくなって生まれたのが九代さんです。当初の予定では、前の休憩室でのやり取りの最後に、入江くんがバイトを辞める事をほのめかす…。そんなつもりでした。

でも、どうにもそこを汲みこめず、自分の中ですっかり消化不良になってしまっていたので再チャレンジとばかりに書かせて頂いたと言う訳です。

そしたら、なんでこんなダラダラと長い話になったんだろう…。ほんと、すみません!!
推敲したら、もっとシンプルに出来あがった気もする。九代さんと奈々ちゃんのエピソードなんていらない気もする。
でも、なんだかすっかり愛着を持ってしまった九代さんをちょっと幸せにしてあげたくなっちゃって(笑)
ほら、一応モテ男くん設定ですし。とか、言い訳をゴニョゴニョ…。

とまぁ最後までこんなんで失礼しました。次は放ったままの【黒】を仕上げて行きたいと思います。
こんな私ですが、またお付き合い頂ければ…、と思います。ありがとうございましたm(__)m




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Re: ねーさん様

> ねーさん様

こちらのコメントの到着をメールで知らされはじめ拝読した時、何のお話にコメント入ったんだろう?と思ったんですよ。九代さんが出てくるということは・・・と候補は絞られましたが。
あらためて管理画面で確認すると「専用」でございましたか(笑)
膝枕ですね(^m^)ねーさんさんのブログで件のお話を拝読した時に「あら、こちらでも膝枕しているわww」と思ったのですが、そうだったのですね(^m^)
ご報告わざわざありがとうございました。

こちらこそいつもコメントありがとうございます。そして私は足跡残せてなくて申し訳ありません(>_<)でもご訪問はさせて頂いておりますので!
先週は地域によっては大変な天候の影響を受けましたね。ねーさんさんは大丈夫だったでしょうか?
まだまだ寒さは続くと思いますので、お互い体調には気をつけましょうね。

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コメントありがとうございます!

藤夏様

こんばんは!コメレスが遅くなり申し訳ないです(>_<)
こちらこそ、お腹一杯の濃いコメントをありがとうございます!
藤夏さん、後編を妄想して下さっていたのですね~!や~ん、それ、教えて頂きたい!!(笑)

入江くんが出席する飲み会の参加率がUPするのはもう定番ですよね。昔書いた入江くんの同窓会もそのパターンだった気が・・・(^_^;)
でも、私だってこの世界に居たらお近づきになりたいwそして、無視される(苦笑)
いや、こんなアホな妄想は置いといて・・・

私もこの頃の入江くんはある程度、琴子への気持ちを自覚していると思います。
そして、藤夏さんが仰るように、だからと言って恋人関係になる事は望んでいなかったんだと思います。この頃の入江くんは将来への目標を見つける事が最優先でしたし。
とにかく、どんなに鬱陶しそうな態度をとっても付いてくる琴子が、この頃の入江くんには“当然の事”のことになっていて。余りにもいつも目の前にあり、どんなに自分がそれを渇望しているのかに気が付いたのは、琴子が自分から離れようとした時だったんですよね。
藤夏さんの仮説、まさにドンピシャだと思います!!
そんな、やや色付いてきた果実のようなこの頃の入江くんは、もうもう激しく萌え妄想の宝庫で(笑)それを表現する方法として、第三者目線はやっぱり有効だと思います。今回は欲張って三人も出しちゃいましたが、それぞれ大事な役割をしてくれたかな?なんて(^^)
今回一番三枚目な役割の八木くんを褒めて下さりありがとうございます♪入江くんには軽く復讐され。ほんと可哀想な子でした(^_^;)
そして、膝枕に衝撃!!ありがとうございますww私もどなたかに絵にして頂きたいです~~☆


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コメントありがとうございました!!

返信が遅くなり申し訳ありませんでした!!
書き上げた時は、1話であげるにはちょっと長すぎる話に自分でうんざりしてしまい、ネガティブモードでしたが、誤字脱字確認の為に後日読み返すと(やっぱりあった(^_^;))どのエピソードもやっぱり書きたかったので、これで良かったかな、と前向きになりました。
ただ、長すぎるのは間違いないと思うので(ぶっちゃけ12,000文字位ありました(汗))、こういう時無理矢理でも分けてUPしようと思いました。
それではコメント下さった方にレスさせて頂きます。

繭様

こんにちは。キューダイさん、いつも鋭いツッコミをくださる繭さんにお墨付きを頂いたけ嬉しいです!シリーズご希望までしてくださりありがとうございます(^^)
調子に乗ってしてしまいそうですよ(笑)
2人の攻防はやっぱり入江くんの勝ちですね~。入江くんが負ける姿なんて想像つきません♪でも繭さんが仰る通り、さんざん関係なさそうにしながらも琴子センサーはずっと働いているんですよね。ほんと素直じゃない(^m^)
そんなわけで、ちゃんと見ている人にはバレバレな入江くんの気持ちだけれど、つっこまれても「琴子がすきなのはおれ」という自信満々な科白ですべてを煙に巻いてしまうんですよね。本当、どこまでが計算でどこからが無意識なのか…。でも、膝枕は間違いなく無意識じゃないだろ、と、私も思っています(笑)
最後に、「もの好きの筆頭ははあんたでしょ」は、さすが繭さんのツッコミだと笑ってしまいました(^^♪


さくら様

こんにちは。琴子の膝枕で眠る入江くん、いいですよね~~♪
ほんとに入江くんったら、琴子に追いかけられるのを鬱陶しそうにしながらも、要所要所で「琴子は自分のもの」って見せつけて、そのうえさらに琴子が自分を追いかけてくる事を当然のものとして受け入れている。きっと、こんな関係をそれこそ無意識に楽しんでいたのでしょうね(^^♪キューダイさんはきっとそんな入江くんと、素直すぎる琴子の様子が新鮮だったのでしょうね(^^)彼の目を通してさくらさんにもそれを楽しんでいただけて嬉しいです!大好きって仰っていただけてとっても嬉しいです~~♪

chan-BB様

こんにちは。おお、良かった!がっくりされていなくて(^^)
でも、やっぱり1話では長かったですね(苦笑)これからは無理矢理でもぶった切りますね☆
オリキャラは、やっぱり自分で好きなように作り上げられるからでしょうか?イメージだけはどんどん膨れ上がって。
入江くんが琴子に膝枕をしてもらう…、しかもこの時代で、人前でっていうのが私もすごく萌えでどうしても書きたかったんですよ(笑)それで、どうやったらこの展開に持っていける?と考えた末にさらにオリキャラを投入してなんとか実現できました♪
入江くん、膝枕についてはさすがに無意識はありえないですよね~(^m^)このムッツリが!!
キューダイさんと奈々ちゃんの恋の始まりもお楽しみ頂けて嬉しいです。ほんとキューダイさんってイイ奴ですものね。私もこれで良かったなって思います♪
そして、まさにここに繋げたいがために書きはじめたキューダイさんシリーズだったので、清里に繋がる展開に納得して頂けて感激です。ありがとうございます!
このノリを甘い系にも繋げる・・・、出来るならそうしたいですよ~。でもそれはもうchan-BBさんの独壇場って気が私はしているのですが!!
とういうか私、最近甘くしっとりな妄想も下りてこないんですよ(笑)やっぱり妄想力を養うには睡眠も大事ですよね~~(^_^;)


吉キチ様

こんにちは。そうなんですよ、入江くんはだからこの送別会に出席していたんです♪
三人分の送別会…。それは考えてなかったですよ!自分を追いかけてくるであろう琴子の為にも、1つ思い出をと考えてあげたのかな?そうだとした入江くんってそんなことまで気が回るなんてすごいなぁ(^m^)
九代さんに挨拶をしたのは、入江くんらしい礼儀正しさですよね。でも、九代さんにつっこまれなかったらちゃんと辞める事言ってたのかな(笑)?その辺はやっぱり不敵な感じがします。
九代さんの目線を通してはっきりと見えてくる入江くんの気持ち。ほんと、言葉や態度のそこかしこに捕えて離さないという思いが溢れていましたね。ほんと九代さんは大活躍してくれました!そして、同じような感覚をもっている奈々ちゃんと、新しい恋の予感。正反対な感性で惹かれあう入江くんと琴子とは違う形で始まるものもありますよね(^^)

まあち様

こんにちは。そうです、そうです!!あの図書館のころから入江くんはホントになんでこんな自信満々なんでしょう~~(^m^)♪
これだけ「琴子は自分のもの」オーラを出しても、やっぱり・・・な入江くん。でも、そんな入江くんが私もかなりツボなんですよ!だから、ついついこの辺りの下りは何度も手を変え品を変え出してしまってます(笑)
キューダイさんのイリコト観察日記、まだ見たいと仰って頂き嬉しいです!取りあえず終わらせちゃいましたが、また書くかもしれないのでその時はお付き合い下さいませね♪

rinnn様

こんにちは。私の言い訳ゴニョゴニョに優しいお言葉をあらがとうございます!!
そして、グダグダじゃないって仰って下さってありがとうございます(^^)私も誤字脱字確認の為に後日目を通し直したのですが、今回書いた話の内容はやっぱり全部書きたかったと思ったので、これはこれでいいのかなって思えるようになりました☆
rinnnさんに奈々ちゃん好きって仰ってもらえて嬉しいです!今までチョイ役で出すオリキャラの女の子はちょっと感じ悪い子が多かったんですが、きっとそんな子ばっかりじゃないと思って出してみました。前半ではキューダイさんとどうにかなるような予定はなかったのですが、自然とこんな感じになりました。喜んで頂けて感激です(*^_^*)
そして入江くん(笑)この送別会だけではなく、琴子に関してしっかり策略をめぐらせているあの一文にしっかり反応して下さってありがとうございます!
膝枕…。もう、八木の行動が許せなくて仕方なかったのでしょう(笑)辞めろというのではなく、もっと過激に行動するのがなんとも入江くんっぽいですよね(^m^)
rinnnさんのコメントでほんとそうだなって思ったのが、入江くんの計算した通りに行動する琴子を常に想定している入江くんが果たして薄情なの!?という所です。言われてみれば仰る通り!!これ、全然薄情じゃないですよね~~(^^♪めちゃくちゃ愛に満ちているじゃないかと頷いちゃいました!!!


RuRu様

こんにちは。お久しぶりです~~♪
二次創作でもあまり描かれていない入江くんのバイト時代の姿ですが、お楽しみ頂けて嬉しいです!私も入江くんはこの頃かなり琴子の事を意識していると思います!キューダイさんを通してそんな入江君を書くのはとっても楽しかったです(*^_^*)
そして、入江くんが自宅から出て一人暮らしを始めた理由・・・、私も同じ事を考えていました!確かに第一の目的は将来を見つめ直すためだったのでしょうが、少なからず琴子を意識していたから出ていったのもあると思います。それこそ無意識に、このまま同居することに危険を感じていたのでしょう。とは言え、琴子への気持ちがしっかりしている時期でもない。だからかなぁ・・・なんて(^^♪うふふ、真面目ですよね、入江くん!!
最後に、アンケートについてもご意見ありがとうございます!!ほんとどれに決まるかドキドキですよ~~(^^♪

ぴくもんさん、かわいぃw

こんばんは~。
ぴくもんさん、ゴニョゴニョ…って言い訳かわいいですね~!!!
笑っちゃいました!

いやいや、ぜんぜんグタグタじゃないですよ~?
だって、なんだか私奈々ちゃん好き!
あ、もちろんキューダイさんも!!
奈々ちゃん、かわいい顔してすごくしっかりしてる。
「あそこで我関せず、って顔した人…」っていうセリフがそれをよく表わしてますよね!
このセリフで好きになっちゃった、奈々ちゃん☆
だからキューダイさんとの予感のラストは素直にうれしかったです。

そして…指定席の入江くん!!膝枕までしちゃって気が気じゃなかったんですよね!
ほんと笑える~!
それに八木くんがバイト中に琴子となかなか話す機会がない原因、うけますね~。言わずもがなあの男の計算され尽くした策略のせいで(笑)

でも、入江くんバイト最終日だったんですね!
どんなに唐突でも、結局琴子は入江くんの計算した通りに行動し、入江くんの計算した通りに入江くんのそばにいることになる。
どこまでも一緒っていうのを想定してるんだから…これって薄情なの!??
キューダイさん、この男は全部が計算づくですよ!
だって琴子のことなら普段より数段頭が回転するんです!!
なぁんて(笑)

  直樹らしいなぁ

こんにちは
 送別会・・・だから直樹は参加したんだぁ・・・。なんか自分の為でなく 間違いなく辞める琴子も あって 思い出作りかな・・・? 直樹には三人分の送別会みたいなぁ・・・。
でも九代さんには、礼儀ですよねぇ。辞めると言ったんだから・・・他の方には内緒だし・・・
琴子にもまだ内緒・・・ 直樹らしい・・・

 九代さんの マイク すごくオンになっててありがとうございます(ムフゥウ)
 色々、周りも気持ち思いも聞けて グー でした。

直樹の指定席は 隣は隣でも琴子の太腿の上でスヤスヤ・・・誰も何も言わせないですよねぇ
琴子に関しては・・・ トイレ故障と嘘言ったり・・・ やりますねぇ。

 しっかりと、直樹の心は・・・琴子を捕らえて離せないって 態度、発言・・・に見えちゃいました
 
九代さんと奈々チャン 似たもの同士・・・だから 奈々チャン惚れちゃったのかな・・・ 

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良かった!

琴子の膝枕で 眠る入江君 素敵すぎ…
周りに これは俺専用ってはっきり見せつけてますね(^_^) それでも琴子に 追いかけさせるって 完全に楽しんでますね。入江君 かっこよすぎ! 琴子も
気がつかないって かわいすぎ! 二人のやりとりしっかりみてる 九代さん大人ですねぇ。キューダイさんって 言われるのも 琴子と仲良さげで 入江君も気になってるはず。 くっつきそうで まだ 楽しんでる入江君 追っかける琴子の掛け合い 楽しくって大好きです(^_^)

コメントありがとうございます!

この度は最後まで読んで下さった方は、さぞ読み疲れした事と思われます。本当に反省しております。すみませんでした・・・(>_<)
そんな中拍手やコメントを下さった方には本当に感謝します。すごく嬉しかったです。ありがとうござました!!

無記名様

こんばんは。素敵なお話と仰って頂いて、もう本当にありがたいです。今回は、もうただただ申し訳ない気がしていまして。
お言葉に大変救われました。
本当に、何時も自信満々な入江くんですよね。琴子はいつもそれに振り回されていますが、実は周りも振り回されっぱなしなんですよね(笑)
奈々ちゃん、八木、九代・・・^m^ 私のお遊びに気が付いて下さって嬉しいです♪


nomari様


こんばんは。キューダイさんを大好きだと仰って下さってありがとうございます!そのうえ、寂しくなるなんて・・・嬉しすぎますよ(T_T)
実はもう一回くらいは登場させたいな、なんて思ってます。その時はまた読んで頂けると嬉しいです(*^_^*)
nomariさんも9,8,7に気が付いて下さって私、すご~く嬉しいです!こんなお遊びをして密かに喜んでいました(笑)
そして、nomariさんのつっこみに笑っちゃいましたよ!
確かに入江くんったら暗いですよね~~。でもその後に、「本当は違う世界に送りたかっただろうに」!!これ、めっちゃ受けましたww絶対そうだと思います!!
そして、自分が辞めてから琴子がそれを追いかけてくるまでの間に琴子に近寄る輩を牽制する入江くんについての鋭い考察も頷いちゃいました。
そうですよね、わかりやすい8よりも、周りが良く見えていて、対応も手慣れている9を入江くんは一番牽制したかったんですよね!
キューダイさん、奈々ちゃんがいて良かったですね(^_^;)
また会える日を・・・とのお言葉ありがとうございます!あと1回位は、なんて思っていますので、その時はまたお付き合いいただけると嬉しいです♪


Fox様

こんばんは。ほんとに、さんざん琴子の事を無視しておきながら、いざという時はしっかり助ける入江くんです(笑)このセンサー、どこに付いているんでしょうね?(^m^)
そして、膝枕…。私も羨ましい!!あ、でも逆バージョンもいいなぁ。これ、またネタにしてみたいです(^^♪
入江くんの行動は、どこまでが計算なのか、それとも本能なのか分かりませんが、この時代は特にそんな入江くんが面白くて目が離せませんよね。面白かったと仰って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます!!


makomama様

こんばんは。お久しぶりです~~(^^♪
makomamaさんにも九代さん目線をお楽しみ頂けて良かったです!
そうそう、入江君ってばクールにいろいろ見せつけつつも、琴子のこととなるとほんとどこかムキな感じがしますよね^m^
そんな所がこの時代はなんともいいですよね~。
拙いお話をしっかり映像化して頂けて凄く嬉しいです♪そして、ラストへの温かいお言葉もありがとうございました!!


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