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::Proof 【上】

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「あら琴子ちゃん、そのワンピースとっても似合ってるわ!今日の同窓会に着て行くの?」

とある冬の日曜日。

朝食の後、支度のため一度寝室に戻り、再びリビングに入ってきた琴子に紀子が声を掛ける。

「はい、40周年記念ってことで、ホテルに会場を設けているみたいなんで。少しだけ綺麗めにした方がいいかなって」

琴子は寒い冬にも見た目柔らかい、フラノのオフホワイトの半袖ミニワンピースを着ていた。透け感のない厚手の黒のタイツが琴子の形の良い脚を引きたてている。メイクもいつもより華やかに仕上げ、長い睫毛や愛らしい唇が嫌みなく強調されている。

「でも髪型をどうするか迷っているんです。アップにするか、そのままにするか・・・お母さん、どう思います?」

「やっぱり女の子はいいわよね~。こうやって母娘でファッションの相談するが私の夢だったのよ!!そうだわ琴子ちゃん、せっかくですもの、今日はいつもと違う感じにしてみない?」

「は、はい!!でも、どうするんですか?」
紀子の張り切りぶりに押されつつ尋ねる。

「たまには髪を軽く巻いてみるとか。ほら、琴子ちゃんいつも綺麗なストレートでそれも素敵だけど、このお洋服の柔らかい雰囲気にはカールが似合うと思うのよねぇ」

「なるほど~。でも私、髪を巻く道具って使った事なくて。持ってないし」

「あら、それは問題なくてよ。私、最近新しいヘアアイロン買ったのよ~。すごいのよ、温度調節が220℃まで設定できて、立ち上がりも早いの。それに、ホットカーラーより短時間で出来てセラミック加工されているから髪への負担も少ないのよ!!」

「お母さん、詳しいですね・・・」

ビデオ同様、電化製品には一家言ありの紀子である。

「さあ、こうしちゃいられないわ!琴子ちゃん支度しましょ!」
紀子は琴子を引っ張ってドレッサーに座らせ、丁寧に髪を巻いていった。

「どう?」

「・・・・すごい!魔法みたいに雰囲気が変わった・・・!!お母さん、美容師さんみたい」
20歳の誕生日の時にも紀子にメイクを施してもらい、同じように感じたが、今回改めて紀子の腕の良さに感激する琴子。

「モデルさんが可愛いからよ。ああ、こんな可愛い琴子ちゃんを今日会う男の子たちが放っておくはずがないわ。それだけが心配なのよね~。お兄ちゃん、ずっと琴子ちゃんをエスコートしてあげればいいのに」



「なんで俺が琴子の同窓会に出るんだよ」
今起きて来たばかりといった風な直樹が2階から降りてきた。


「あ、入江君。おはよ、ゆっくりだったね」

「ああ、昨日も遅かったから」

「おはよう、お兄ちゃん。ほら、琴子ちゃん素敵じゃない?いつも可愛いけど、惚れ直しちゃうわよね♪」

「さあね、いつもと同じ」

「まあ、なんて言い草!愛する妻に可愛いねの一つも言えないなんて。私はこんな夫ごめんだわ!!」

「お母さん、いいんですよ。いつもの事ですから」

「ほんとに健気ね、琴子ちゃんは。お兄ちゃんには勿体ないわ」

「俺と結婚してなかったら、琴子はお袋の娘じゃないぞ」
直樹がぼそりと反論するが、今の紀子の耳には届かない。

「そうだわ!ちょっと待ってて、琴子ちゃん」
言うが早いか自らの寝室へ行き、直ぐに戻って来た。

「ほら、そのワンピースの首の開き具合にちょうど合うんじゃないかしら」
そう言って取り出したのは、小さなハート型のダイヤがトップになっているネックレスだった。

「私が若いころに着けていたものなの。今の琴子ちゃんに丁度合うと思うから使って」

「わぁ、可愛い!いいんですか?」

「勿論よ。さあ、着けてあげるわ」
そう言って、琴子の首にネックレスを着けてやる。

「ほら、ぴったりでしょ?」

「本当に素敵・・・・!!お母さん、ありがとうございます!」

「琴子ちゃんにそんなに喜んでもらえて嬉しいわ。全く、お兄ちゃんもプレゼントの一つくらい用意したらいいのに」

そんな紀子の言葉など聞こえていないとばかりに、直樹は新聞から目を離さない。



「あ、入江君コーヒー飲む?」

尋ねながら既に準備をしようとしている琴子に

「今日は自分でやるよ」と直樹はコーヒーの入った瓶を奪い取る。

「どうして?まだ時間なら平気だよ?」

「汚したら困るだろ。その服」

さり気ない直樹の気遣いに琴子は甘えることにした。

「それじゃ、私出掛けるね」

「楽しんでらっしゃいね」

「はい、ありがとうございます!」


「おい、ちょっと携帯貸せ」
玄関でパンプスを履いているといつの間に居たのか、直樹に呼び止められた。

「え?ああ、はい。・・・携帯がどうかした?」
手渡しながら尋ねる琴子の質問には答えず、何やら携帯を操作して琴子に返す。

「1の後、通話ボタンを押せば俺の携帯に繋がるから」

「へ?」

「酔っ払っても、それくらいなら出来るだろ?」

「あ・・・・、入江君この前言ってくれたの、ホントなんだ」

――直樹が同窓会に出掛けた夜、琴子の同窓会の時には迎えに行くと言った約束を直樹が覚えていてくれた事に琴子は驚いた。

「俺は自分が言った事は忘れない。それに、お前こそ忘れ物してるんじゃないか?」

「え?何か忘れてた・・・? えっと、財布でしょ、ハンカチでしょ。それから化粧ポーチに、鍵に・・・・」

「いいから、手出せ」
バッグの中を慌てて確認していた琴子は、不思議に思いながら手を出す。

琴子の手を包み込むように触れた直樹の手が離れると、その左手薬指には普段は着ける事のない2人の結婚指輪がはめられていた。


「ホントだ。大事なもの忘れてたよ・・・・ありがとう、入江君。それじゃ行ってくるね!電話したら直ぐに出てね~!留守電クンになるのは嫌だよ!」

「ああ、分かったよ」

「じゃあ行ってきま~す!!」

元気と幸せいっぱいの科白が、入江家の広い玄関に響いた。





とりあえず、導入部分だけ・・・・^_^;


16巻スキマ  コメント(3)   トラックバック(0)  △ page top


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::拍手コメントありがとうございます
y様
こんにちは♪コメントありがとうございます(^^♪
直樹の行動に萌えて頂けて良かった~!!
直樹に、琴子に対してやってほしい事を書いたようなものだったので(笑)
ごはん何杯もいけちゃいますか!?そんなy様の言葉で私もがっつり頂けそうです(*^^)v
続きUPさせていただきましたので、また読んで下さいね☆

M様
そんな、謝らないでください!むしろ取り乱したコメント大歓迎ですので!!オモテでもどうぞ書いて頂いて下さい(^^♪ 華があって喜ばしい限りですから!
ミスター性善説(笑)よりも、直樹がお好きですか?はい、私もその通りでございます♪でも、時々欲しくなっちゃうんですよね(笑)
続きUPしましたので、また遊びに来て下さいね(^^)

R様
こんにちは♪
琴子が可愛くなるものなら、紀子ママは協力を惜しまないと思います♪
紀子ママの行動を書く時が一番想像が働きます(笑)
入江君は複雑でしょうねぇ。琴子が可愛いのは嬉しいけど、今日は自分の為ではないんですもの。だから、偉そうな態度を取りながらも、やってる事は他の輩への牽制^_^;
次回もUPしましたので、また読んで下さいね♪
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::コメントありがとうございます
なおき&まーママ様
こんにちは♪もう、色々とツボにハマるコメントありがとうございます!!
びっくりしました☆なおき&まーママ様もM様に枝葉をつけたお話を捧げた事があるのですね!?本当に、私も親近感湧かせて頂きました~(^^♪
そうですよね、だってM様の描かれるお話って妄想を掻き立てられますよね♪

そして、もうなおき&まーママ様と私の琴子のイメージがぴったり合ったようで!絶対オフホワイト似合いますよね?マシュマロ!!まさに!!
巻き髪琴子、一度書いてみたかったんです。出来れば素敵絵師様に描いていただきたい^m^
そしてですね、今回は直樹に、琴子に向かってやってほしい事をさせた、って感じです。萌えていただけて良かった♪
でも確かに、一般ピープルに「ケータイ貸せ」なんて言われようものなら、「は!?」ですよね(笑)

琴子同窓会編、書き終えました。
なんだかめちゃモテ琴子にしてしまいました^_^;
いいのいいの!ここは私の妄想部屋ですもの!!
よろしければ、またお付き合い下さいませ♪
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::巻髪♪♪
私も巻き髪琴子妄想したことありますぅ…というか、、こんなところでなんなんですけど、、私もぴくもんさんと同様M様の素敵なお話に勝手に枝葉をつけて作った変なものをささげたことが。。同じことしてるのを知ってものすごく親近感が…^^

琴子ってぜったいオフホワイト似合いそうですよね~マシュマロ?って感じ?お化粧もしていつもよりかわいい琴子。直樹は、自分でコーヒーを入れると気づかいを…琴子って汚さないように気をつけないとって頑張れば頑張るほど失敗するから、、でがっくり落ち込む。。それを十分すぎるくらい知ってる直樹らしい優しさですよね。
そして、萌えポイント?!その1、、ケータイ貸せ!です♪これ、、直樹だからこそありなセリフですよね。一般人やったら彼女にぼこられると思う。。
←私だけ?^^;さらに、、萌えポイントその2、、指輪を持って行かせる。これ、、完全にちゃんとアピールしてこいよってことですよね?琴子は相変わらず深く考えてないようですけど。。
ところで中学時代の同級生は直樹のこと知っているのかな?うーん…気になる。もし知ってるとなると琴子って直樹を知ってる人には案外自分から結婚してること言わないんですよねぇ…原作でもいつも先にばらしてるのは直樹だし。
ここではどうなるんでしょ??うーん気になるところです。でも、、こんなにかわいい琴子をみてテンションあげた男の子たちが、、一斉に頭を垂れる姿がもう見えるのは。。。私の気のせいでしょうか^^;??

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