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::A Midautumn Night's Dream ⑩(終)
やっと、やっとで此処にこぎ着けました~~o(^▽^)o

実は前回でほぼ吉キチさんのリクはクリア出来ていたのですが
(だからそれは何?というのはまた改めて書かせてください(^▽^;))
あともう一つクリアしないといけない指令があったので、黙々と頑張らせていただきました。

今までチョコチョコと書いてきた伏線(のつもり)が色々出てきます。しかも殆どが会話・・・。
正直皆さんお忘れだと思うので申し訳ないです(><)
(私も時々読み返してました(苦笑))

ではとにかくお付き合い頂けると嬉しいです。
尚、長いので携帯から読まれる方は特にお疲れになる可能性があります。ご注意下さい!
それでは続きからお願いします♪


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「・・・なんで急にあんな事言ったんだよ?」

憮然と返した科白は、つまり琴子からの問いに対する肯定の意を表していた。
同時におれが一番琴子に聞きたかった質問でもある。

そう、琴子の指摘通りおれは腕枕を拒否されたのがショックだったのだ。
だからこそ始めは何も動じぬ振りをし、その後不機嫌になり、やがて理由を模索し、果ては平静を失った。

「おれの方こそ聞かせてくれないか? あの時―、別荘で朝食の時にお前が言った事・・・、
あれは間違いなく琴子の本心?おれ、お前が腕枕が苦手だったなんて全く知らなかったんだけど」

「それは・・・、あんな事言ったの初めてだったし―」

「素振りだって感じなかった!」

遮った言葉は存外に強い口調となり部屋に響いた。おれの身体に回っている琴子の腕がビクッと震える。

「・・・悪い、怒ってるわけじゃない」

「う、うん。分かってる」

咄嗟に謝ったおれは、改めて己の感情を知り、唇を噛んだ。
全く、誤解が解けたとはいえおれは未だこんなにも余裕がないのだ。


「知らなくて当然だよ」

その時、琴子がポツリと口を開いた。

「・・・え?」

「だって・・・。ねぇ入江くん、入江くんは本当にあたしが入江くんの腕枕が苦手だなんて思ってると思う?」

「それは・・・」

「ね?つまり嘘ついてたの、あたし」

そう言うと琴子は悪戯がばれた子供のようにペロッと舌を出しにっこり笑う。

― 嘘・・・。

何故その発想が浮かばなかったんだろう。考えて見ればそれが一番自然な答えじゃないか。
また途方もない脱力感がおれを襲ってきた。



「ふふ、でもまさか入江くんがそれを信じてショックを受けていたなんて思いもしなかったよ。
だって入江くん、あの時直ぐに『分かった』って言ってくれたし」

「・・・そう言うより仕方なかったんだよ」

「でもあたし、確かちゃんと言ったはずよ?
腕に負担かけて、仕事に差障ったらいけないからって。無理しないでって」


― 確かに。

琴子はあの時、確かにそう言っていた。 然し――。

「なんで今さら、って?」

すると、琴子はまるでおれの心中を知っているかのようにそう尋ねてきた。

「確かにそうよね。あたし達、今までにもう何度とこんな会話してきてるもんね?」

「ああ」

「入江くんがいつもからかってくるから、あたしもつい拗ねたり怒ったりして」

「ああ」

「そのくせ『もういい』って言ったら、『これ位平気だ』って・・・、ねぇ?」

「・・・ああ、そうだよ。その通りだよ!」

覗き込むようにこちらを見上げ笑いかけてくるその姿に、琴子が言わんとしている事が分かったおれは、苛立ちながら答えるとそっぽを向いた。
そう、このやりとりが他愛の無い睦言の一つであるのは、おれと琴子の間ではとうに暗黙の了解の事だったはずだ。

抱き合った後におれが琴子を腕枕する― これは初夜からずっと変わらないおれ達の習慣。
勿論、その長さは時々によって違うし、しない日だってあるが、それはまるで刷り込みされたかのようにおれ達の間では当然の行為となっていた。

腕枕をしてやると、琴子はいつも生まれて間もない子猫のように無垢な笑顔をみせる。
が、同時におれの腕を心配するのも忘れない。
そんな琴子が可愛くて愛しくて、然し天邪鬼なおれは決して真面目には取り合わないでいつもからかってしまう。だから琴子は、『本当に心配してるのに』と唇を尖らせ、拗ねてしまう。
とはいえ、その顔すらもおれは見ていたいと願っているんだから、これからもからかうのを止められそうもない。

琴子の反応全てに満足した俺は、その拗ねて尖った可愛い唇を指で押すとまた一つキスを落とす。
そしてそれが深いキスに変わる夜もあれば、そのまま瞼を閉じ眠りにつく日もある。

まったく、もしこんなやり取りを他の誰かがやっているのを見たならば、おれはとんだバカップルだとその記憶を直ぐ様抹消することだろう。
が、当事者となるとそれは別だ。このやり取りはもうおれにとって止められない類のものとなっている。そして琴子にとっても多分そうなんだと、ずっと思っていた。


「でもね、これでも一応いつも真面目に心配してたのよ? だって、時々本当に痺れて辛そうなのに入江くんってば『何でもない』って涼しそうな顔してるんだもん。
だからわざと『苦手』って言ったの。そう言えば入江くんも『もう分かった』って言いやすくなるんじゃないかって」

「・・・成程ね」

自分では全く素振りも見せていなかったつもりなのに、琴子は鈍感そうでいて、昔から時々こんな鋭い部分がある。
いつの間にかおれの具合に気付き、そしてどうすればおれが素直にいう事を聞くかさえ、しっかり分かっているのだ。


「でもまさか、それが入江くんに余計な心配をさせてしまっていたなんてね」

「いや・・・、少し冷静になって考えてみれば、そう考えるのが一番まともだよ。
ただ、あの日に切り出したのはタイミングが悪いよな。何もあんな朝に話さなくても良いだろうが」

「だってふと思い立ったんだもん。実はあたし、何だかんだ言いながらも今まで本気で心配はしていなかったの。ほら、入江くんって色々回復早いじゃない?」

「褒めてんの?困ってんの?」

「両方」

ギロリと睨むと、琴子はエヘッと悪戯っぽく笑う。

「でも、けっして軽視してはいけない事なんだって気が付いたのは、あの朝に読んだ新聞の記事がきっかけ」

「新聞・・・?」

「そう。たしか生活面だったかな?橈骨(とうこつ)神経麻痺の記事が載っていたのよ。入江くんは読まなかった?」

― あ・・・。

そこでおれはハッと思い出した。
そういえば別荘に行った日、おれはインターで新聞を買った。
そしてその中に確かにそのような記事があったという記憶がある。

『橈骨(とうこつ)神経麻痺』――、
それは上腕骨のすぐ上を走行している橈骨神経が、骨と体の外の硬い異物との間で圧迫されることが原因で起こる麻痺で、長時間の腕枕が原因となる事も多い。
その為、通称“ラバーズパラリシス”、または“サタデーナイトパラリシス”とも言われている。

確か新聞には、それが原因で指先が1週間ほど指が痺れたという読者の投稿記事を元に構成された注意喚起の記事が載っていたはずだ。
そういえばあの朝おれがダイニングに足を踏み入れた時、琴子は新聞を読んでいた。が、その記事を読んでいたとは予想だにしなかった。

「あの記事を読んだら何だか怖くなってきちゃって。
いくら入江くんが『大丈夫』って言ってくれても、やっぱり何が起こるか分からないでしょう?入江くん、この頃は毎日のように大きな手術が入っているし・・・。
だからあたし、奥さんとしてそこはちゃんと弁えなきゃいけないと思ったの」

「そういう訳だったのか」

琴子の言動の発端を知ったおれは、それ以降の琴子の様子が今までと少し変わった訳を漸く理解出来た気がした。

「もしかして、最近看護師の勉強し直したりしてるのも、それがきっかけ?」

「うん。知らないとか分からないって事を少しでも減らしていきたくて。
あたしは馬鹿だから、なおさら努力しなくちゃ、ね」

琴子はそう言うとはにかんでみせる。

やっと琴子の本音を知ったところで、おれはただただ溜息を吐くばかりだった。


「・・・改めて今まで一体何をやってたんだろうな、おれ。
てっきりお前にドン引きされたと思って、必死になって弁解して。ほんと情けねー」

「そんな事ないよ~。寧ろ嬉しかった!
でもあたしが入江くんを嫌がるなんて事は、天と地がひっくり返ったってありえないよ!」

「確かにな」

答えるとおれ達はどちらからともなくクスリと笑った。

「でもあんな一日を過ごした翌日に、突然お前の口から『腕枕はもうしなくていい』なんて言われたら、自分の行動に問題があったって考えるのが普通だろ?」

「フフッ。確かに入江くんってばあの日はずっと激しかったよねぇ?」

琴子はそう言うと意味深な目でおれを見上げてくる。

「入江くんには悪いけど、たまには嘘もついてみるものね!まさかあたしの言葉ひとつで入江くんがここまで悩んでくれるなんて思わなかったわ。しかも結果導きだした答えが『加齢臭』だったなんて、もしかしてあたしなんかよりもずっと想像豊かなんじゃない~?」

「るせーよ!」

おれは顔を顰めるとニヤニヤと笑う琴子の額を軽く小突いた。が、態度とは裏腹にその気分は決して悪くない。


「なぁ、琴子」

おれはそう言うと、尚も笑い続ける琴子の手を引きベッドに座らせると、並んで腰掛けた。

「もうこの際だから全て言っちまうけど、おれ、あの日お前がおれを残して先に起きてしまってたのが気に入らなかったんだ」

「・・・え?」

琴子が不思議そうにおれの方を向く。おれは少し笑うとまた前を向いて話し始めた。

「やたら爽やかな朝だったな。でも目覚めたらベッドの隣はもぬけの殻。
聞けばお前、あの後さっさと起きてシャワー浴びたって言うし」

「う、うん」

琴子は歯切れ悪く返事する。

「で、何だかな、ってムカついたんだ。
テニスの一件もそうだったけど、休暇を二人きりでゆっくり過ごしたいって言ってたのはお前だったはずなのに、その割に妙に淡々としてるよなって。
だから宛て付けって言っちゃなんだけど、あの朝も『腕が動かない』って言ってお前を驚かせてみたりした。まさかお前が本気でおれの腕を心配し始めていたなんて思ってもみなかったからな」

「やだ、本当に間が悪かったのね」

「だろ?」

おれはそう言うと、クスリと口角を引き上げた。

「で、そこからはもう知っての通り。
なんでこんな事になっちまったのか?って休暇中の出来事を回想していたら、このおれがとんだ空回りを演じちまったってわけだ」

おどけるように肩を竦めると琴子はフッと口元を緩ませた。

「入江くん、あたしの事そんなにも好きだったんだ?」

「ふん、今頃気付いたのかよ?」

顔を見合わせ笑ったおれ達は、その後自然と顔を近づけた。触れるだけのキスをする。
何日ぶりかに触れた琴子の唇はとても心地良い。
スッと顔を離すと、おれは琴子の唇をそっと指でなぞった。

「出来ればさ」

「ん?」

「これから二人揃ってゆっくり出来る朝はのんびり過ごさないか?
おれ達、なかなかそんな時間は過ごせないんだからさ」

「・・・ん、そうだね」

琴子はそう言うとコクリと頷いた。そして徐にベッドに上がるとおれの背後に回り、背中越しにギュッと腕を回してくる。

「何だよ?」

「うん。入江くんが正直な気持ちを教えてくれたお返しに、あたしも入江くんにいい事教えてあげる」

「は?どういう意味だよ?」

「あ、振り向いちゃダメ!このままの体勢で聞いてくれなきゃ教えてあげない」

そう言う琴子の声はやや笑気を含んでいる。
ふわりと漂ってくる匂いは、おれの嗅覚をやけに甘く誘ってくる。

「訳分かんねー」

おれはそう言いながらも琴子の腕に手を添えた。そして話せよ、と合図するように指でトントンと突く。
琴子は甘えるようにおれの肩に顎を乗せると一言一言おれに確認するようにゆっくりと話し始めた。


「ね、もう一度聞いてもいい?
つまり入江くんは・・・、あの時あたしが腕枕を断ったのは、入江くんが臭いと思っているからだと思ったのよね?」

「ああ。何せあんだけ色々やって汗かいて、そのまま寝てしまったからな」

「それはテニスの事?エッチの事?」

「両方」

そっか、と琴子が小さく笑う。

「じゃあ聞くけど入江くん、あたし、入江くんにベッドまで連れて行かれる時、嫌がったりしたかな?」

「いや・・・。でもまぁ、有無を言わせずって感じだったし」

決まり悪く答えながらも、おれはそういえば、と思い出した。
確かに・・・、あの時琴子は少しもそれを拒否したりしなかった―。

「あと、ついでにもう一つ考えてほしいの。
入江くんは、どうしてあの時、あたしがコトリンの衣装なんて着てみせたと思う?」

「考えるも何も・・・、そっくりのウェアを見つけたから、単純におれに見せたかっただけなんだろ?
だってお前、おれが『なんでこんなコスプレしようと思ったんだ?』って聞いたら顔真赤になってたじゃねーか」

― ん?待てよ・・・・?


――― !!

ここでやっとおれはある考えに思い当たった。

「・・・こ、琴子。お、お前まさか・・・」

「あ、あはっ そのまさか・・・だったりして・・・///」

そう言って恥ずかしそうに笑う琴子に、おれはしてやられた気分になる。
ったく、コイツは・・・、やっぱり誘ってたのかよ――!?


「それともう一つ」

と、ここでまた琴子がおれに回す腕の力を少し強めた。

「あの時あたしが先に起きてシャワーを浴びていたのは、入江くんが先に眠ってしまったからよ?」

「・・・は?」

どういう事だ?
またおれは首を傾げる。

おれが眠ったからシャワーを浴びる―。
気に入らないと言えば気に入らないが、それは特段不思議な話ではない。

「もう、入江くんってば鈍い」

すると琴子は拗ねた声を出すと、おれの耳元に一層唇を近づけると囁いた。

「あたしが入江くんに『起きて』って言った時、入江くん、あたしに脚を絡めてきたでしょ?
あんな状態であたしを置いてそのまま眠っちゃうなんて、入江くんはすごく意地悪だと思ったわ」

「・・・。」

琴子の発言の意を汲んだおれは、ただただ目を丸くすると琴子が顎を乗せている肩の方を見た。
至近距離で琴子と目が合う。琴子は頬を真赤に染めながらおれに微笑みかけてくる。

「分かってもらえた?」

「・・・この・・・、この底なしエロ小悪魔!!」

「きゃあっ!」

おれは琴子を振り返るとそのままベッドに押し倒した。そしてやたらとクスクス笑っている琴子の髪をクシャクシャと乱してやる。

「いつからそんなやらしい女になったんだ!?」

「分かんな~い!でも、そうさせたのは入江くんだよ~~」

「へぇ、言ってくれるじゃん!」

おれ達は声を立ててひとしきり笑った。そして応酬し合うように激しく互いの唇を貪った―。


「・・・ねぇ入江くん」

ハァと息を荒くしながら、琴子がおれを見上げてくる。琴子の唇はぷっくりと艶やかに光っていて、眼も少し充血している。
おれは片眉を少し上げると琴子の頬を撫で、「何?」と返事した。

「さっきの事だけど・・・、本当にいい?あたし、入江くんにしてあげていいよ・・・?」

琴子はそう言うとおれの脚の間にスッと手を伸ばしてきた。そしてスウェットの上から硬くなったおれのものをキュッと握ってくる。
思わずビクンと身体が動いたが、おれは琴子の手を離すと首を振った。

「ばぁか。言っただろ?おれの頭の中はそればっかじゃねーっつーの」

「でも・・・」

「そんなに言ってくれるなら、今度愉しみにしてるよ」

「分かった」

口角を上げ頷く琴子の頭を、おれは少し笑って撫でてやる。


その時ふわりと大きな風がカーテンを翻し、おれたちの注目を誘った。
そこに顔を覗かせていたのは、黄金色に光る、ぽっかりと浮かんだ真丸の月――。

「綺麗・・・」

琴子がうっとりとして呟く。

「そうだな。何せ中秋の名月だからな」

「あ、そうだったんだ~。
・・・って、え、やだ、お月見してない!!」

「ああ、知らなかったんだ」

しれっと答えながら、おれはやはりと合点していた。
この数日珍しく仕事に勉強に勤しんでいた琴子は、今夜の月が中秋の名月だという事にまるで気がついていなかったのだ。

「あ~ん、すっかり忘れてたよ~~」

案の定、琴子は起き上がると、やれ団子だススキだとグダグダ嘆き始める。

「今年はもう諦めろよ」

「う~。だって、こんなに綺麗に見えているのに~~」

まだ未練がましく窓を眺める琴子。
まったく、先ほどまでの小悪魔振りは何処へ行ったのか、その姿はまるで幼児か小学生のようだ。

― ったく、コイツは・・・。

若干呆れながら、然しこれでこそ琴子なのだと、おれの口元は自然と緩くなる。

「・・・じゃあ、今年はこんな月見はどう?」

「え?」

おれの言葉に、琴子がキョトンとした目でこちらを見つめてくる。
おれは琴子を抱き寄せるとそっと寝かせ、一度ベッドから降りた。そしてカーテンを開け放つ。

「何も無くても、これで結構いい月見が出来る気がするんだけど」

ベッドに戻ると、おれは琴子の頭を窓の方へ向かせ、その細い首の下に自分の腕を滑らせた。

「あの、入江くん・・・」

「いいんだよ。したいんだから」

「・・・うん!」

琴子の頭がコクリと動くの分かり、おれの心も月の輝きに負けない位に明るく照らし出されていくのを感じる。
月の形と同じく、心が満ち足りてゆくのが分かる。

「ねぇ入江くん」

「ん?」

「明日は少し朝寝坊しようね」

「ああ」

おれは答えるとそっと琴子の髪にキスを落とした。そして琴子の頭越しに見える月を眺めながら改めて感じる。

結局、焦りながらもおれの言った言葉は間違いではなかったのだ。
否、切羽詰っていたからこそ素直な思いがこの口から零れ落ちたのか。

『大事なのは、2人で“何がしたいか”ではなく、“どう過ごしたいか”って事――』

この夜、おれ達の部屋には中秋の名月を愛でるような物は何も用意されていない。
それでもこうして2人で月を眺める夜はとても美しく、心は満月と同じ形に満ちている。

やがて琴子の頭がコクリコクリとし出すのを見届け、おれは瞼を閉じた。
ハードな日々を過ごした腕に琴子の頭は何時にも増して重みを感じたが、難なくおれは幸せな眠りへと落ちていった――。




― 翌朝。

目が覚めると、開け放たれた窓からはあの朝と同じように高い太陽が遅い朝を知らせていた。
然しあの日と確実に違うのは、腕に確かに感じる温かくて甘い重み―。

「おはよう、入江くん」

一緒に目が覚めたね?と言いながらはにかむ琴子の笑顔はおれの心を十分に満足させた。
おれは何時に無く素直な笑顔を琴子に向けるとおはようと応じる。

「腕、痛くない?」

「ああ平気。けどお前の髪がくすぐったい」

「エヘへ、ごめん」

琴子はそう言うと少し頭を浮かした。おれはそれに合わせて腕を抜くとそのまま伸びをし、布団の上にバサッと下ろす。
ひんやりとした空気が腕を涼やかに冷やしていく。

「ちょっと寒いね。いよいよ季節が秋に移ったのかな」

「そりゃあと一週間もすれば10月だからな」

答えながら俺はふとある違和感を感じた。それは伸びた腕の辺り・・・、いや、肩にあった。


―― はぁぁぁぁ!?


すっかり覚醒したおれは、腹の底から湧き上がる驚きで飛び起きた。

「きゃぁぁ!」

琴子が慌てて剥がされた布団を掴むと自分の身体を覆う。

「や、やだもう入江くん!こういう時はガバっと起きないでっていつも言ってるじゃないの~~!」

その反応におれは更に驚くと琴子を振り返った。そして我が身と見比べて益々混乱する。

「こ、琴子・・・。これは一体どういう事なんだ・・・!?」

「え?な、何が・・・?」

「・・・『何が?』じゃねーだろ・・・!」

おれは声を振り絞るように出してそう言うと、自分と琴子を交互に指差した。


「な、な、なんでおれもお前も裸なんだーーーー!!??」






************************





平日11時のリビング。

此処には今、トーストの焼ける匂いや淹れたてのコーヒーの香ばしい香りが漂っている。
が、こんな時刻に朝食を摂っているのは、家族の中で言うまでも無くおれ達2人だけだ。

「お父さん達や裕樹くんはともかく、お義母さんは何処へ出掛けたのかしら?」

「さぁ、さしずめ勝手に気でも利かせたつもりなんだろうな」

キッチンから聞こえる琴子の声に答えながら、おれはテーブルに置かれたお袋の書置きを手に取り、フゥと溜息をつく。
そこには『2人でゆっくりと過ごしてちょうだいね♪お邪魔虫は退散します(^^)v』と走り書きで記されていた。


「あ~、もうあと半日もすればお休みも終わっちゃうのね」

琴子はそう嘆くとマグを2つ持ちこちらにやって来た。そしておれの元に一つを置く。

「2日間の休暇なんて、あっという間に終わっちゃうわよね」

溜息をついた琴子は少し恨めしそうにおれの事を見た。

「仕方無いだろ?急に決まったたった2日間に休暇で旅行なんて出来るかよ?」

「・・・頑張れば何とかなったと思うもん」

「橘さんの看護計画は完成したのか?」

「そ、それは・・・、まだ・・・」

琴子は口篭りながら答えるとまた盛大な溜息をついた―。




― そもそもの始まりは、2日前の昼休みだった。


『入江くん、入江くん、入江く~~ん!!』

病院の廊下をバタバタと走ってやってきた琴子は、オレが眉を顰めて振り返った途端に機関銃のように喋り始めた。

『ねぇ入江くん聞いて!夏休み、一緒に取れることになったの!
真里奈がね、友達の都合がどうしてもダメになったから旅行キャンセルするって!だから休暇変わってあげてもいいって~~~!!』

興奮しきりの琴子は、周りの人間が皆こちらに注目している事も気にせず大声で話し続けた。

『もう、入江くんと一緒に夏休みが取れるなんて本当に嬉しい!
お互いローテーション組んで休むから合わせられないって諦めかけていたけど、やっぱり入江くんとあたしは運命で結びついてるんだわ!
ねぇ、折角だからどこかに出かけようよ♪今からでもじゃ○んとかで探せばきっと見つかるよ。
やっぱり温泉?それとも観光?や~~ん、行きたいところいっぱいで迷っちゃ~う!』

『無理だな』

おれは体を不自然にくねくねさせている琴子に背を向けるとスタスタと歩き始めた。

『ど、どうして!?』

『休みったって、お互い呼び出される可能性あるだろ?
だいいち、おれはこの時間を利用して論文を進めたいんだよ』

『で、でもたまには・・・』

『お前だって、看護計画練り直さなきゃって、昨日言ってなかったっけ?』

『うっ・・・』

こうして琴子の休暇を旅行で過ごす夢は呆気なく花と散った。


― あの夢は、コイツの願いを少しでも聞いてやれという暗示だったのかもしれないな。

しょんぼりとしてコーヒーを啜る琴子を眺めながら、おれはそんな事を考える。
普段と立場が全く逆転していたあの夢は、僅かな時間だったが琴子の気持ちを知るのに十分だった。
思い出すと、我ながら三大神経伝達物質の説明は酷いものだったと苦笑してしまう。

勿論、急に決まったたった2日の休暇に旅行に行くの拒否した事、その理由についておれは決して間違った事は言っていないと思う。
余談ではあるが、その時側に居た西垣先生も
『琴子ちゃんには気の毒だけど、諦めるのが妥当だね』と同意していた。

(もっとも、その後奴はいつもの如く
『もし琴子ちゃんが休みを来週に変更出来るなら、この僕がしっぽり寛げる高級温泉宿に連れて行ってあげてもいいよ~♪』などとのたまうので、琴子に気付かれないよう膝蹴りを食らわしておいたが)

とにかくこうして昨日から始まった休暇で、おれはひたすら書斎に籠もって論文の執筆に勤しみ、琴子はお袋と一緒に映画を観たり買い物をして過ごしたようだ。
とはいえ夜はまぁ、いつものように・・・、否、いつも以上に時間をかけて抱き合って過ごした訳だが―。


「今日、お前の看護計画が終わったら一緒にどこか出掛けるか?」

気付けばおれはそんな事を口にしていた。

「え・・・?」

琴子が驚いた目をこちらに向ける。

「折角の休みってのは確かだし。お前、行きたい所とかある?」

「え、え、急に言われても・・・っ!
で、でも入江くんと出掛けられるなら何処でもいい!!一緒に過ごせるならどんなでも嬉しい!!」

琴子はパァっと目を輝かせると、何の迷いもなくそう答えた。

― ああ、やっぱりそういう事なんだ。

おれの頬は自然と緩んだ。

「じゃ、取りあえずやる事さっさと済ませちゃえよ」

「うん!」

子供のように大きく首を立てに振って頷いた琴子は、途端に元気を出して朝食を取り始める。
おれはそんな琴子を見て思わず笑みを浮かべながら、手にしていた新聞を広げた。

「・・・あ」

「どうしたの?入江くん」

「いや・・・、今日って満月なんだなと思って」

答えながらおれは、この偶然に驚いていた。
普段特に気にもしない夜の月がやたらと克明に現れたあのおかしな夢と、偶然目に入った新聞の月齢が満月であったこの偶然を――。

「・・・ひとつだけおれから提案してもいい?」

おれは新聞を閉じると、「何?」と丸い目を向ける琴子に少し笑いかけた。

「今日は夜まで出掛けよう。そしてゆっくり散歩しよう」

そう、その道にはきっと優しい月の光が照らし出されているはずだから。
おれの言葉に琴子は「うん!」とにっこり頷く。

「ねぇ、私もひとつ聞かせて欲しいんだけど、入江くん、さっきどんな夢を見てたの?」

首を傾げる琴子におれはべっと舌を出した。

「やだね。それだけは絶対に教えねー」








という事で終りですが、皆様途中でポカーンとされたのでは・・・?
そうです、そうなんです。
この約半年(←長っ!!)皆様がお付き合い下さっていたのは、なんと入江くんの夢だったんです!!
もしかするとばれてたのかな?まぁそれはそれで良し!と思ってます。
(ただ、どれだけ頑張ってもこのレベルまでしか持って来られなかったことは申し訳なく思ってます。
吉キチさん、不甲斐ない作者ですみませんでした)

ではもういい加減長いので、吉キチさんのリクの内容はまた改めてあとがきに書かせていただきます♪
此処までお付き合い下さり本当にありがとうございました!!




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::拍手コメント ありがとうございました
拍手コメントありがとうございました

> green様

グリーン様、はじめまして。この度はコメントお寄せ下さってありがとうございました。
しかもまさかこのお話に・・・!(笑)

この季節になると思い出して下さるなんて、しかも何度読んでも面白いと仰って下さって、嬉しいと感じると共にとても驚きです。
というのも、こちらは全編通してなんとも奇妙な雰囲気が流れているなぁと我ながら感じる作品でして(^_^;)
だからと言ってはなんですが、それ以降読み返した事もなく、グリーンさんが挙げて下さった入江くんの科白も「え?そんな事入江くんに言わせてたの?」なんて思っちゃいました(笑)
思わず読み返してきました。

平川さんの入江くんの声は私もすごく好きで、もしこれを言って下さったら・・・と想像すると思わずニヤニヤとしてしまいました(^m^)そうそう、ちょっと動揺した感じで喋って欲しいですよね~~。

また、構成については過分な程にお褒め下さってありがとうございます。そういえば連載中はどう進めればいいのか、無い頭を捻っていたので何度も削除・書き直しをした記憶があります。もちろん全然上手に書けたなどとは思っていないですが、こんな風に評して下さる方がいらしたなんて本当に有難いです。
そしてなにより嬉しいのは、真夜中に声を出して笑って頂けたこと。こちらを読まれて元気が出たと思って頂けた事です!そのお言葉に今度は私が元気付けられております^^
遅まきなんてとんでもないです。本当にありがとうございます。

密恋も楽しくお読みくださってるとのこと、とても嬉しいです。
ゆっくりなペースではありますが、頑張らせて頂きますね。
編集 △ page top
::コメントありがとうございました。
吉キチさん、ありがとうございました。

あらためて最終回にコメントを寄せてくださりありがとうございました!
いやぁ~本当に深いリクでありました。終始苦しみながらもニヤニヤとして書いておりました(^^)

オチの為も勿論あったのですが、とにかくずっと入江くんの心情を追っていたので最終回までは琴子ちゃんの心情が全く分からない展開でしたよね。夢の中でも琴子ちゃんが現実と同様入江くんに対して優しさをもって愛している事を感じていただけて良かったです。そして入江くんも実は夢同様、現実でも琴子ちゃんの様々な言動に傍から観ればクールに対処しているように見えつつも簡単に振り回されているのだと思います♪だからこそ、こんな夢だって観たのかなぁ、なんて(^m^)
底なし小悪魔な琴子ちゃんも同大魔王な入江くんもきっと存在するんでしょうね~。教え教えられ、鍛え鍛えられがこの二人にはとてもお似合いです(笑)

夢の中でも眠りに落ち、入江くんの夢は本当に長かったですよね~。
現実に戻った瞬間の入江くんの動揺も『これぞ見たかった!』と仰っていただきありがとうございました♪
でもこれで『(分かりやすく)見える形での優しさ』もたまには出さないといけない、って入江くん、きっと思ってくれたと思います。ホント、身体だけでなく心もしっかり合わせなくちゃ!ですよね♪吉キチさんに月夜の散歩を喜んでいただけて良かったです(*^m^*)

・・・とはいえ、ガッキーについては吉キチさんには御不満でしたよね~(≧m≦)
これくらいの痛めつけ方なんて甘いですよね!私、ガッキーの扱いまだまだ甘いですよね!
でもそこは今chan-BBさんが最高にみじめなガッキーを書いて下さっているからそちらでお口直しくださいませ♪
それにしても改めて吉キチさんのキリバンクイーン振りは素晴らしいです!!めちゃ楽しませて頂いてます!!
この度は本当にありがとうございました。早速次作も書き始めたのでまた遊びに来てくださいね(^^)
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
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::拍手コメントありがとうございました
まあちさん、ありがとうございました。

こんにちは!こちらこそ最後までお付き合い下さりありがとうございました!
加齢臭を疑う入江くんや積極的に誘う姿を見せる琴子ちゃん。確かに夢じゃなければ『どうしたの?』って思っちゃいますよね~~(^▽^;) そして電車で見知らぬ女子の会話に耳を傾け考え込む入江くんも現実ではきっと無いですよね!なにせ『余計な事は覚えない』って特殊能力の持ち主ですからね、入江くんは(°∀°)b
まあちさんにしてやられた感を感じさせてしまって、申し訳ないんですがとっても嬉しいご反応です~~。こと琴子ちゃんが関わると別人のようになってしまう入江くんは人間味があって私も大好きです!私の方こそ、いつも楽しいコメントをありがとうございました。そして笑って頂けた事が本当に嬉しいです♪




FOXさん、ありがとうございました。

こんにちは!いえいえ、こうして読みに来てくださっていることが分かってとっても嬉しいです。いつもありがとうございます♪
そうなんですよ。このお話は実は入江くんの夢だったんです(笑)まったくお気付きにならなかったですか?寧ろそれは私にとっては成功なので大変ありがたいです(^m^)
加齢臭・・・。入江氏の口からそんな言葉が出てくるのはこれが最初で最後かもしれませんよね♪
次回作品も楽しみにしているって仰っていただける事、すっごく幸せです!二次創作やっていくには妄想力がイマイチ欠乏している管理人ですがこれからも頑張りますね~(‐^▽^‐)



紀子ママさん、ありがとうございました。

こんにちは!やった~~!はあ~~?という第一声は私にとって最高の褒め言葉です!ありがとうございます!!そしてこの独特の作品をとても深く読んで下さったことに感謝しています☆
夢による入江くんの深層心理、まさに紀子ママさんの仰るとおりだと思います。「入江くんを嫌いになる事は天と地がひっくり返ってもありえない」という琴子の科白は、確かに入江くんが琴子の愛をどれだけ信頼しているかを如実に表していますよね。いえいえ、根幹といっても言い過ぎだとは思いませんよ!入江くんにはやっぱり琴子が必要なんだって再確認させていただいた気分で、何気ないこの科白を紀子ママさんが拾ってくださった事、大変嬉しいです。ありがとうございました(≧▽≦)エロ小悪魔も最高!と仰って頂けて私の方こそ最高です☆
キリバンクイーン吉キチさんのリクの内容もあとがきにて書かせて頂きましたが、先ほどそちらへのコメントも読ませて頂きました。ありがとうございます♪またそちらにも改めてレスさせてくださいね(*^▽^*)



あけみさん、ありがとうございました。

こんにちは!うふふ~あけみさんもお気付きじゃなかったんですね!このご反応が私にとってはベストであります!ありがとうございます(≧▽≦)
題名!そうなんですよ。実はここに常にオチは記されていたんです♪でも英語の題名ってあんまりそこから内容を想像したりしませんもんね?多分私が読者の立場ならあけみさんと同じ事を思っていたと思います(^m^)
夢と分かれば入江くんの加齢臭疑惑も少し納得していただけましたかね?それにしても発想に飛躍感があるのは否めませんが(^^;) ほかにも小悪魔琴子ちゃんが登場したり、本当に入江くんは夢であるにも関わらず相当消耗舌と思います(笑)夢日記!あけみさん最高!私も是非是非推奨したいです~~♪
こちらこそ、毎回楽しいコメントを下さりどれほど癒し励まされた事か・・・!最後までお付き合い下さってどうもありがとうございました!!
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::コメントありがとうございました
吉キチさん、ありがとうございました。

こんにちは!この度は改めて素敵なリクエストをありがとうございました。そしてあとがきの方への心の籠もったコメントに感激しております。吉キチさんにゲットしていただけて本当に良かったです(^^)/(また改めてそちらにはレスさせてくださいね)
らしからぬ入江くんの姿にグッときて頂けて嬉しいです♪そしてまたコメントして下さるとの事ありがとうございます!こちらもまたその時に改めてレスさせて頂きますね~☆



chan-BBさん、ありがとうございました。

こんにちは!こちらこそ半年に渡ってお付き合い頂きありがとうございました。そしてかなり長い最終話で申し訳ありませんでした。 どこかで切った方がいいかな?とも思ったのですが、もう此処まできたら一気にネタバレした方がスッキリして頂けるかな?と思い、無理矢理UPしちゃいました(^^;)
chan-BBさんはいつも「キリリクの正体が分からない」と仰ってくださっていたので、漸く公表する事が出来、大変嬉しいです♪そして「してやられた」と、「よく隠し通した」というお言葉は私にとって最高の褒め言葉であります(≧▽≦)
「夢」と分かった時点で色々見えてくると仰って頂けて嬉しいです。自分でいうのもなんですが、ネタバレする前とした後では話の見え方がきっと変わってくると思います(^m^) 

しかしこのコメントを頂いた時点ではまだ吉キチさんのリク内容を御存知でなかったにも関わらず、私の伝えたかった部分を余す事無く感想として寄せて下さったchan-BBさんは改めて流石だと私、唸ってしまいました!こんな夢の中にも、入江くんが普段持っている琴子像やそんな琴子への愛を感じて頂けて凄く感動しました(*^▽^*)

連載中、常にこのお話の独特な雰囲気を感じつつ、毎回更新するたびに楽しいと仰って下さって本当にどれだけ力を与えて頂いた事か知れません。加えて最終回を迎え、この独特な技法(と言えるほどのもでは決してないですが)を用いての執筆を、今まで創作活動してきたからこそなせる技だと評していただいた事には、恐縮しつつも大変有りがたいお言葉として胸に留めさせて頂きました。
そして昨日はあとがきへのコメントもありがとうございました!!またこちらについても改めてレスさせて下さいね。



narackさん、ありがとうございます。

こんにちは!こちらこそ長きに渡りお付き合い下さってありがとうございました♪
わ~嬉しいです!narackさんもお気付きでなかったんですね(^^)
驚いてくださり、凄いとも言って頂き、もうもう本当に嬉しいです(≧▽≦)
そして夢が覚めた後の入江くんに優しさを感じて頂けて良かったです~。あっさりしすぎ?と思いつつも、この位に反応なのが入江くんって気がするので夜の散歩を提案する入江くんに萌えて頂けてやった♪って気分!そして琴子ちゃん良かったね!という言葉にnarackさんの愛情をたっぷり感じ入りました(^m^)

今後の事についてもお気遣いのお言葉ありがとうございました。あまり休むと私の場合二度と復帰できない気がしますので、なるべく早々に次回作に取り組んで行きたいと思います。その際はどうぞまた読んでやって下さいね♪


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