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::あたしを海につれてって! 1(話数未定)
「彼女が水着に~~」の大人バージョンです。
恐らく多くの方が予想されていたと思いますが、これは慰安旅行のスキマという事で♪

琴子目線の軽いお話なので、なるべくサクサク進めるようにしますね^^
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・











― いい?琴子。今時不倫やバツイチなんて当たり前なのよ。そんなもの怖がっていたらイイ男なんてゲット出来ないんだから。皆あんたのことなんか関係なく入江先生の事狙っているわ。

― そうよ~~。特に今回の旅行は仮にも一つ屋根の下で一泊泊まるわけだし、一部の女達は入江先生を誘惑しようと気合入れまくってくわるわよ。例えばフーコとかミホとか。
だからあんたも覚悟して望む事ね。

慰安旅行を来週に控えたある日。
入江くんの脚の怪我も完治し、一緒に出掛けられると浮き足立つあたしにモトちゃんと真里奈は現実を突きつけるようにそう言った。

結婚してからも・・・、ううん、あたしと結婚してからというもの以前よりさらにモテるようになった入江くん(ほんと、失礼な話よね)。その勢いは学生時代よりも更に増す一方。こっそりアプローチをかける人、堂々とアタックする人、その種類は様々で、あたしはいつも気の休まる時が無い。
そして今回のモトちゃん達の言葉に、あたしはとうとう悟ったんだ。
入江くんの妻でいるという事は、2人が一緒にお墓に入るまで続く戦いになるんだろうと。
だからあたしはなんとしても入江くんを守るんだ!負けたりなんてしない!!

そうなると、どんな手を使って女達が入江くんを狙ってくるか分からないけれど、まずはあたしが入江くんにしっかり愛されている事をアピールしなくちゃいけないと思うの。
たとえばそうね・・・。ちょっと大胆だけど、入江くんに日夜愛されているこの身体を(きゃ!すごい事言っちゃった~~!)水着姿で披露するとかね。
自分で言うのもなんだけど、結婚当初より、ほんの少しはバストもヒップも成長したと思うわ。
よし。決めたわ、あたし。
この旅行、まずは水着で勝負よ―――!!


    **************


「――で、だからってなんであたしたちが琴子の水着選びに付き合わなきゃなんないのよ~~?」

慰安旅行3日前のお昼休み。
食堂でランチしながら、水着選びを一緒にしてほしいとお願いするあたしに真里奈は眉根を寄せるとさも面倒臭さそうに唇をすぼめた。

「だ、だって一人だと何となく不安なんだもん。子供っぽ過ぎてもセクシー過ぎてもいけないじゃない」

「アンタの場合、子供っぽ過ぎる可能性は大いにありえるけど、セクシー過ぎになる心配は無いと思うけど」

「し、失礼ねーっ。
 でもとにかく、第三者目線で忌憚のない意見を言ってもらいたいの。勿論アドバイスもね。二人を信頼しての頼みなのよ~~。だからお願いっ!ついて来て~~」

そう言って手を合わせて拝み倒すあたし。
その様子にモトちゃんと真里奈は顔を見合わせ肩をすくめた。

「そんなの、入江先生にどんな水着が好みか聞くのが一番手っ取り早いのに」

「ひょっとして二人って、一緒に海に出掛けたりした事ないの?」

うっ・・・。痛いところを突いてくるわね。

「そ、そんな事無いわよ。新婚旅行の時、ハワイでワイキキビーチに行ったもん」

とはいえ思い出すのも悔しいけれど、その時は巧&麻里夫妻に邪魔ばかりされたんだよね。
しかも麻里さんの悩殺セクシー水着に対し、あたしときたらなんとも色気のないチェックの水着で。
多分あたしが今回一人で選ぶのを躊躇しているのは、この時のトラウマも大きく関係していると思うの。
勿論、あの麻里さんみたいなデザインの水着は入江くんも好きじゃないって思うけど、あたし一人で選ぶとどうしても無難になり過ぎちゃうっていうか。だからその辺りをモトちゃんと真里奈に上手く調整してほしいんだよね・・・。

「「え~~!?たった一度しか一緒に海に行った事無いの!?」」

するとそんなあたしの思考を停止させるように、モトちゃんと真里奈が思いっきり目を見開いて声を揃えた。

「信じられなーい。一体今まで何年一緒に居るっていうの?確か高3の時からの付き合いって言ってたわよね?」

「う、うん。でも片思いの期間がすごく長かったからそんな機会なかったし。
 それに結婚してからは入江くんもあたしもずっと勉強の日々だったから・・・。それどころじゃなかったのよ」

しどろもどろにあたしは答える。

「「そうは言ってもねーー?」」

二人は顔を見合わせると見事に声をはもらせた。
わ、分かってるもん。
確かにお互い勉強に忙しかったのは嘘じゃないけれど、入江くんとあたしはあまりにデートした数が少ない。
普通のカップルならもっと色んな思い出作っているはずだよね。
何度も一緒に旅行したり、海なんかにも出掛けたりしているんだろうなぁ。
もっと気軽にプールってのもありよね。
・・・って、そういえば――!!

「あーーっ!そういえば昔一度プールに一緒に行った事があったわ!」

あたしはパッと顔を明るくして叫んだ。二人がちょっと呆れた顔をしている。
でもそんなの気にしないっ。
入江くんとの大切な思い出を一つ思い出したあたしは、あの懐かしい夏の一ページを思い出してうっとりと手の指を交差し顎を乗せる。

「あの時、脚がつって溺れそうになったあたしを入江くんが助けてくれたの。それで優しくマッサージしてくれて~~。きゃっ!」

思えばあの頃からあたし達のストーリーは、少しずつ始まっていたのかもしれないわよね。

「ふ~ん。で、その時は琴子、どんな水着着てたの?」

さほど興味無さそうに相槌を打ちながらモトちゃんが尋ねてきた。

「え・・・とそれは・・・」

不意に訊ねられ、思わずぎくしゃくと答えるあたし。
そ、そこは出来れば答えたくないんだけど、じりじりと迫るような目つきで二人に見据えられたあたしはしょうがなく小さな声で答えた。

「す、スクール水着・・・」

「「ぶっ!!」」

「マジで?」

「信じらんな~~い!」

すると案の定な反応が返ってきた。
そりゃそうよね。高3にもなって学校以外のプールにスクール水着で行くなんて、普通じゃなかなか無いわよね。

「違うのよ。これには深い理由(わけ)があったの!
 かくかくしかじかで(※「彼女が水着に着替えたら 前・後編」参照)そんな事になったのよ!」

行きがかり上、その理由をあたしはかいつまんで説明した。
すると二人はまたふ~~ん、とつまらなさそうに相槌を打ちつつ耳を傾けてくれる。
でも話を終えると示し合わせたように溜息を吐いた。

「そういう事ならば、尚更水着選びなんて御免だわ」

「そうね。折角時間を割いて一緒に選んでもきっと無駄になるもん」

「え?え?どういう事・・・!?」

思わずモトちゃんと真里奈の顔を交互に見比べながらあたしは訊ねた。
けれど二人は空になったランチを前に「ご馳走様」と手を合わせるとやれやれとばかりに立ち上がる。

「あんたが望む忌憚のない意見ってやつよ。理由は自分でよ~~く考えてみることね」

「まったくモトちゃんの言う通り。それから念のため言ってあげるけど、新しい水着なんて買う必要なんてまるでないと思うわ。ハワイで着たっていう例の色気のないやつで十分」

「で、でもそれじゃフーコやミホ達に負けちゃうかも・・・」

「・・・あのね。元々勝負になってないから」

眉尻を下げて食い下がるあたしを気に掛ける様子も無く、二人は最後そんな風に言葉を言い残すとさっさとトレイを手に食器返却コーナーに向って歩いて行ってしまった。

「あ、ちょ。ちょっと待ってよ~~っ!」

高校時代の思い出を熱く説明していたあたしは、まだ食器にご飯が沢山残っていてその後を追いかけられない。

「・・・もう、友達甲斐ないんだから!」

思わずプゥッと口を尖らせたのも束の間、腕時計の時間を見てぎゃあ!と青ざめてしまった。

「やだ・・・、休憩時間終わりまであと5分しかないじゃない!」

慌てて丼を持ち上げ、豪快にかき込む。
色気の欠片も無いけれど、体力勝負のこの仕事。ランチを残すなんて選択肢はあたしにはありえない。
そして水着選びも自分でなんとかするしかないと心に決めた。
よ~~し、見てなさいよ!皆!!



そうしてガツガツと箸を顎を動かすあたしは、モトちゃんと真里奈がナースステーションに戻りながら交わす会話の内容を知る由も無かった。


「ねぇ、入江先生って結局高校の頃から琴子の事が好きだったって事よねぇ?」

「うんうん、琴子もいい加減気が付けばいいんだけどねぇ。
それにしてもまったく、入江先生ってば見かけによらず筋金入りの独占欲男なんだから。どうせ今回だって気合い入れて水着選んでも無駄になるわよ」


この言葉の意味を、あたしは後に身を持って知る事となる――。





題名どうしても思いつかないので、これで行かせて頂きます(^_^;)





 
22巻スキマ  コメント(8)  △ page top


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::コメントありがとうございました
> みゆっち様

こんにちは。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした!
うふふ~~PC復活したんですよ~~^^なんて、昨晩お庭で散々おしゃべりしてたから知ってるって!!ww

筋金独占欲男(←あれ?ちょっと省略しただけでなんだか違うニュアンスになってる気が^^;)ツボって下さって嬉しいです♪このワード、入江くんにもですが、みゆっちさんトコのあの彼にも大いに当てはまりますよね~~(爆爆)

周りのきちんとした目をもっている人たちにはよく分かる事なのに、琴子ちゃんは気付かないんですよね。
こんなに愛されちゃってるのに、もどかしいけどそれがまたいいんですよね。うふふ♪
2話にもコメントありがとうです!また改めてお返事させて下さいね~~♪
編集 △ page top
::コメントありがとうございました
> 紀子ママ様

こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした!
うふふ、さすが紀子ママさん♪慰安旅行における私の創作シリーズをしっかり把握してくださっていてとても嬉しいです^^
しかしド不幸物語って!(爆)さすが上手い事いいますよねww

琴子ちゃんという入江君にとて唯一無二の存在があるのを知っておきながら、入江君に色目を使うナース達は本当にイライラしますよね。きら~~い!
でもこうして色んなキャラ目線から創作して、入江くんが本当に琴子ちゃんしか眼中に無い事を書けるのはどこか検証をしているようで楽しいです(笑)
琴子ちゃんが幸せなら・・・私も同じ気持ちです♪2話にもコメントありがとうございました。続きもまたどうぞお付き合いくださいね。
編集 △ page top
::コメントありがとうございました
> もりくま様

こんにちは。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした!
まぁまぁ♪こちらにも大人編を楽しみにしてくださっていた方がいらして嬉しいです^^
ウフフ、御蔵入りした水着2話で登場しましたよ!嫉妬大魔神の入江くんに言いくるめられて速攻却下されちゃいましたがww
なんだか2話を書いていて、大魔神目線を番外編で書きたくなったりましたよ(笑)

これからも彼は本能のままに邪魔立てする予定ですので、どうぞ最後までお付き合いくださいね^^
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::コメントありがとうございました
> YKママ様

こんにちは。お返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした!
はい、やっと大人編スタートです♪独占欲の塊の入江くんを天然鈍感娘の琴子ちゃん目線で描く、のほほんとしたお話です(笑)

モトちゃんたちが教えてあげないの、私も好きなんですよ^^
「元々勝負になっていから」・・・。この科白、結構気に入ってます♪そうそう、琴子ちゃんは違う方向に考えちゃうんですよね(^_^;)

2話にもコメント感謝です♪また改めてそちらにもお返事させて頂きますね。
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::No title
ぴくもんさん、こんばんは(^^)

スマホからの更新ですよね?
すごいです!!
更新ありがとうございま~す。

『筋金入りの独占欲男』→めちゃくちゃツボりました。
この言葉いい!!!
手元にボタン(何の?)があったら押しまくりますよ、私www

他の人にはわかってるのに、琴子は気付いてないんですよね。
入江君がずっと琴子しか見てないってこと。
そこが琴子らしいといえばそうなんですけど。
続きがとっても楽しみです♪
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