::こんな琴子知ってしまったら
もう皆様ご存知と思いますが、昨日、水玉さんが私の「こんな入江くん知ってしまったら」の落書きイラストに素敵な文章をつけてくださいました(≧▽≦)

もーう!めちゃくちゃ嬉しかったです!
なんてぴったりのお話なんでしょう♪これぞイリコトの原点だよなぁとニヤニヤがどうにも止まりませんでした!

そして・・・調子にのってやってしまいました。
水玉さんの可愛い琴子目線を受けて、私の駄文で直樹目線を書いちゃいました・・・(>_<)すみませんすみません・・・!

完全に会話お借りした形になっています。
そして最後にまた落書きを加えちゃいました・・・!
じ、事後承諾です・・・・!!わ~~ん水玉さんすみませんでした!
でも快く許して下さって本当にありがとうございます!!


ではでは、勝手にコラボっちゃいましたにどうぞお付き合いくださいませm(__)m

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







琴子と喧嘩した。

いや、あれは喧嘩とも呼べない些細な諍いだった。
俺が書斎で勉強しているのに、何やらぺちゃくちゃどうでも良さそうな事ばかり話し掛けてくるから生返事していたのだ。
するとムキになって食って掛かってきたので一言で一蹴してやった。

「もういいよ!入江くんなんて大っ嫌ーーい!!」

琴子は大声で叫ぶとプリプリしながらとうとう部屋から出て行った。
バタン!と乱暴にしまる扉。
パタパタと廊下を走るスリッパの音はどうやら階段に向ったようだ。やがて静けさを宿すこの部屋。
それは俺の望んでいたものだったのでせいせいした気分だったが、ついチッと舌打ちしてしまうのはやはり琴子の所為だ。

「・・・ったく。思ってもない事口にするんじゃねぇよ」

琴子の子供のような捨て台詞が妙に気に食わなくて、俺はひとことごちると握っていたペンを無意味にクルクル回し、また参考書に目を向けたのだった。



― 一時間弱、か。

時計をみると短針が先程から1つ大きい数字に動いていた。
随分捗った。今日やっておきたいところはこれで終わったが、もう少し進んでおこうか。
とりあえず椅子の背に背中をゆったりと預け大きく伸びをする。すると見えるこの部屋の扉。

― あいつ、あれからこっちに近寄ろうともしてないようだな。

少しの間逆さまに扉を眺めていた俺は、緩慢に元の姿勢に戻ると未だ広げたままだった勉強道具を適当に片し、部屋の電気を消したのだった。



「まだ寝てなかったのか」

寝室に入ると琴子はベッドに寝転んでいたものの眠ろうとしてる訳ではなかった。
その姿はキャミソール一枚だ。ベッドの隅に投げ出すように置かれたパジャマがあった。
まだ少し湿っていそうな髪といい、どうやら風呂から上がって間もないらしい。

しかしこんな格好でベッドにいるなんて、風呂で少し上せたのだろうか。
それとも未だ先程のやり取りで怒っていて、身体がカッカと燃えているのか。
はたまた俺がこうして部屋に戻って来た時、仲直りのきっかけを作ってくれているのだろうか―?

「別に寝ようが寝まいがあたしの自由じゃないの」

― ふぅん、まだ怒ってるわけね。

尋ねると「別に」と返してきた。わざと素っ気無く答えて俺を視界に入れないように顔を叛ける。
上から見下ろしている俺にはそうした所で表情はよく見えているのだけれど。

「嘘吐くなよ」

俺は琴子の隣に腰を下ろすとつい、とキャミソールのストラップを落としてやった。
ちょっと肩がビクッとしたが、琴子は俺の手を払い除け元に戻す。
俺はニヤリと口角を上げると同じ事をしてやった。また琴子が戻す。
それを何度か繰り返すと琴子は次第にムキになってくる。


「結構大人っぽいじゃん?」

もういい!とばかりに身を捩った琴子とに俺は声を掛けた。

「普通です!」

「そういえばお前、俺と結婚してから下着の趣味、変わったよな?」

「そんな、見た事ないじゃないの!」

憤慨して否定するが、その後ふと昔の出来事を思い出したらしい。

「ば、ばっかじゃないの?そういうの、そういうのって…自意識過剰っていうのよ!」

ガバッと起き上がると真赤な顔して抗議してきた。
くくく、本当に分かりやすくて愛い奴だと思う。

「ふうん・・・俺のためだと思っていたんだけどな。」

いや、実際それは間違いないだろう。
昔廊下で拾ったクマのアップリケもまだしっかり引き出しに入っているのは確かだが、俺が琴子を抱いた時にそれにお目に掛かった事はこの一年でほんの数回だ。そしてそれは全て俺が突発的な衝動で琴子を押し倒したような時ばかり。

まぁ正直、下着なんてどうでも良い気もするんだけど。どうせ直ぐ脱がせちまうわけだし。
けど、俺と何かあった時を考えてそれを選ぶ琴子を考えると、なかなか悪い気分ではない。
だから時々琴子が「そんなに見ないで」って言っても見続けたりする。ラインにそって指を這わせたり生地の感触を愉しんで焦らしてやったりする。

「あたしがそんなことしなくても、入江くんが頼んだら喜んでキャミソールでもパンツでも見せてくれる人はいっぱいいるわよ」

けんもほろろに琴子は返してきたが、俺が肩を突くのをもう手で払い除けたりはしなかった。

「俺、他の女のそんなもんには興味ないから」

調子付いた俺はまたストラップで悪戯する。
嘘ばっかり、いやほんとなんてまだそんなやり取りを繰り返しながら、然し琴子の態度がどんどん軟化してきてるのは一目瞭然だった。
最後の押しの一手に、俺は琴子の耳元にスッと唇を寄せると囁いた。

「・・・お前が俺のためにしていること、気にならないわけがない」

我ながらよくもまぁこんな甘ったるい声が出る事と思う。
そして馬鹿な男がくどきの常套句に使いそうなこの科白。
まさか自分がこんな風な態度を取る日が来るなんて思いもしなかった。
冷静な俺が今の俺を馬鹿にするように眺めているのが見える気がするけど、そんなの目もくれてやらない。
だって、俺の眼下にはもっと魅惑的な表情をした奴がこうしているのだから。
ぎくり、という表現がぴったりな顔。首から鎖骨あたりまで紅潮した肌。
俺はこの可愛い顔がもっと女の表情になる事を知っている。
俺はこの真赤になっている肌が更に赤味を増ししっとりと汗ばんでいく様を知っている。

今――、俺はそれを存分に味わいたい衝動からすっかり逃れられなくなっている―。


「・・・お風呂は?」

「あ・と・で。」

おずおずと尋ねてくる琴子に、俺はなるべく情欲を押し止めながら答えた。
とはいえ琴子のストラップをまたずり下ろし、シャツの前をはだけた俺からはもう十分それが垂れ流しになっている気がする。
だとすれば、もう何の遠慮がいるだろうか。
俺はまた一体どこでそんな言葉を覚えたのだと自らに問うてやりたいような科白を口にする。

「・・・こんなお前を見たら、風呂なんて入る余裕ない」

掠れて出た声に琴子の目が少しうつろになる。
こんな琴子がもっと見たくて――、俺は琴子の身に纏っている物をポイポイと取り払うと後ろから抱きしめた。
少し湿った髪にキスをする。それから少し払って耳を甘く噛む。
琴子が小さく喘いで俺に身体を向けてきた。細い腕を俺の首に回してくる。
こんな琴子を知ったら――、俺はもう平気でなんていられなくなる。



こんな琴子



俺たちはどちらからともなく目を閉じると互いを貪るように求め合った。

「入江くん、大好き」

琴子がいつもの言葉を何度となく口にする。

「言われなくてもわかってる」

これまたいつもの如くの返事をしながら、俺は今此処にやってきたのは、この言葉を聞きたかったからだと痛感したのだった。

「俺も・・・大好きだよ」

この声が琴子にきちんの届いていたか保証はしないが、その夜俺は琴子の言葉に全身で応えたのだった―。





・・・やっちまったーー!すみません~~~!!




スキマ未設定(短編)  コメント(17)  △ page top


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::コメントありがとうございました
> 藤夏様

再びおはようございます!
う~~すみませんっ!こちらのお返事すっかりおそくなってしまってました・・・!

そうですよね。「入江くんなんて大嫌い」なんて言われた日にゃ、入江くんの受けるダメージはエライ事になりますよね(笑)
卒業式もまさにその通り!だから21巻で裕樹くんにその事を話すシーンはやたらニンマリしてしまいましたよww

結婚してからはこんなやり取りがイリコトの間では絶えず繰り返されているような気がして仕方ありません♪
お互いがお互いの言動にすごく振り回されて、琴子ちゃんがめちゃめちゃ分かりやすくて入江くんがほんと分かりにくいという違いはあれど、この夫婦はまさしく煮たもの夫婦ですよね♪
そしてイタキスが連載されていた頃にはなかった「ツンデレ」というワードが入江直樹のためのようであるのは間違いないと思いますっ。
二次になると特にその様子が顕著なのが楽しいですww

そしてイラスト(笑)
チラチラからしっかり正視して頂いてありがとうございますーーっ
私もこれ描いている時、娘が通りかかる度にブラウザ最小化してました(笑)コソコソする母です・・・(^_^;)
でも甘い入江君は好きなので、また隙を見てカキカキしようと思います♪
その時はまたお付き合いいただけると嬉しいです♪

本当にすっかり年末、寒い毎日ですが、藤夏さんも元気にお過ごしくださいね♪

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::コメントありがとうございました!
> みゆっち様

こんばんは!コメントありがとうございます~♪
きゃーーっ ぶびょんさせちゃってすみません(≧m≦)
だって水玉さんの素敵テキスト拝読したらもう・・・こうなってしまいますよww
悶絶ありがとうございます!私もご一緒にぶびょんさせて頂きますーー!(二回書いちゃいましたw)

>本能で覚えたのよ

うんうん、そうですよねぇ♪あんたもしっかり普通の男だったのよww

イラストもありがとうございますっ!!
そうそう、こうして琴子ちゃんは・・・(≧m≦)水玉部長にもっと!と仰って頂いたので自粛しないイラストがもしさらにUPされたときはすみません(^_^;)
けしからん奴ですね私ww
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::拍手コメントありがとうございました
>ミイナ様

こんばんは。拍手コメントありがとうございます♪
甘甘&ちょっと色っぽい雰囲気のお話喜んで頂けてよかったです(≧m≦)

そうですね。入江くんは言葉にしないから、気持ちがよく分かるのはどうしても彼視点で話を進めるときだけになってしまうんですよね(^_^;)
なので私も他の方が書いて下さるととても嬉しく、ミイナさんのお気持ちとても分かります!
今回は水玉さん想像せずにはいられないお話を書いて下さったので、私も何時になくノンストップで最後まで書けちゃいました。

やはりポイントは「大嫌い」ですよね!
こんな事言われた日にはHPが1・・・(≧m≦)
というか、HPというご発想なさるミイナさんが私はかなりツボでした!!て、的確すぎるww
すると琴子ちゃんの「大好き」は差し詰めベホマでしょうか?

つまりどういう事って、入江くんもたいがい単純って事なんですよね♪
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::拍手コメントありがとうございました
>きらりん様

こんばんは。
更新直後の拍手コメントとても嬉しかったです♪
素敵と仰っていただきありがとうございました^^
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::コメントありがとうございました
> まあち様

再びこんばんはです^^
相変わらずまあちさんのコメントはかわいくてほっこりするなぁと思いながら読ませて頂きました♪
そうですよね。あの入江くんをこんな風にしてしまう琴子ちゃんは本当に最高です!
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::コメントありがとうございました
> 彩様

こんばんは。コメントありがとうございます!
ふふ、どうしましょう?ww(^m^)
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::コメントありがとうございました
> 水玉様

こんばんは!
このたびはほんとにありがとうございました~~♪
いえいえ、とんでもないです!私は何にも考えずに落書きしてただけなんで!
そこに水玉さんがすごく素敵に息を吹き込んで下さって、「まぁまぁ♪こんなやりとりがあったのね~~」と膝をたたいてしまいました(≧m≦)
そうしたらあっと今に直樹目線が浮かんできて・・・一気書きしちゃいました!
直樹が背もたれから逆さまに扉を凝視する部分も本当に水玉さんのお話読んだときからあっという間に想像できて^^
「面白くない」気持ちきちんと伝わってよかったぁ♪
くまちゃんも勿論拾わないと^^
そうそう、突発的な時に見られて琴子ちゃんはアタフタしてるんだと思いますww
これでまた一話書けそうな気がしますよ(笑)

それにしても私の枯渇脳をこんな風にさせてしまわれるんだから、水玉さんってやっぱりすごすぎる!と思わずにはいられませんでした☆

そしてイラスト!
うわーーい!ブラボーありがとうございます!
よだれどんと来いです~~(≧m≦)
それを栄養に私はまた描いちゃうんでww(爆・爆!)
一緒に変態になってください!!(←どんなお願いなんだかww)

私の方こそ、まさか水玉さんがお話書いて下さるなんて思っていなかったので本当にサプライズプレゼントでした!
もしや私・・・今すごくツイテルかも!?
こうなったら、宝くじ買っちゃおうかな~~(≧m≦)

本当にありがとうございました!!

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::コメントありがとうございます
> たまち様

こんばんは!コメントありがとうございます♪
へへ、またもや甘甘直樹入りましたww
そうそう、こういう時じゃないとそうはならないんですよね^^;
しかもスイッチ入る時間帯は彼次第(爆!)
琴子ちゃん、大変ですよねぇ。でもまぁいっか!バカップルなんだから(≧m≦)

イラスト、やっちゃいましたーー^^;
ほんとは本分中の違う描写のイラストを描こうと思ったんですが、気がつけばこんな事に(笑)
でもさいっこー頂けて良かったです!
いつも嬉しいお言葉下さってありがとうございます!!
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::コメントありがとうございます
> YKママ様

こんばんは。コメントありがとうございます^^
地震、けっこう大きかったんですね。私の住んでいる地域は揺れなくて、震度などを知ったのは深夜にニュースを見たときでした(>_<)
とにかくご無事でよかったです。
そしてほっと一息の時間にご訪問してくださりありがとうございます!

そうですよね。水玉さんのお話読ませて頂いて、琴子ちゃんの「大嫌い」の言葉に絶対堪えていると思ったんです(^m^)そしてそのままにしておく筈がないと(笑)
そうしたらあれよあれよと直樹視点で書いてしまいました^^;
ほんと良かったですよね、きちんと「大好き」もらえて☆

イラストもお粗末さまでした(≧m≦)夕飯前にお腹一杯にしちゃってすみませんww
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::承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
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