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新婚さん家に行ってみよう! 6

すみません。昨年の大晦日の嘆きからはや2週間過ぎてしまいました。
そしてまだ終ってません。だらだらで申し訳ないですが、少しずつUPさせて頂くのをどうかお許し下さい。

1/16 追記: 今、気付きましたが・・・、今回第6話でしたね(^_^;)
         いやもう、お恥ずかしいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「奈々と付き合ったきっかけは、あの送別会だったんだ」

そう言うと琴子ちゃんは「あ~、だから」と一人納得したように頷いた。

「それであたし、全然知らなかったんだね」

すると入江が「さぁ、それはどうだか」と肩を竦める。

「もう、いくらあたしだってそんな鈍感じゃないんだからっ」

「じゃあお前、彼女が九代さんの事好きだって気付いてた?」

「うっ それは・・・」

「ほら見ろ」

二人のやり取りに俺はクスリと笑みを浮かべた。
しかしこれから一体何を話せばいいのやら、ちょっと迷ってしまう。自分の事を話すってのはあまりした事がないから。

その時、琴子ちゃんが「あっ!」と自分の不利を打開するようにポンと手を叩いた。

「でもキューダイさん、奈々がドニーズを辞めたのって、確か海のバイトに行くからじゃなかったですか?」

「あ、うん。そう。覚えてたんだ」俺は頷きながら答えた。

「って事はいきなり遠恋みたいな感じだったんですよね?寂しくなかったんですか?ううん、寂しかったですよね!?」

「あ、あぁ・・、まぁ寂しくなかったって言ったら嘘になるけど・・・」

少し前のめりになって訊いてくる琴子ちゃんに俺はやや仰け反り気味に答えた。
くそっ 入江のやつこっち見てプッて噴出しやがった。
きっといつも俺ばっかりが観察してたから面白がってるんだ。ったく性格悪いよな。それを言えば俺もそうなんだけど。
とにかく仕方ないので俺は琴子ちゃんのペースに巻き込まれる前に軌道修正を図ることにした。

「けどそれが逆に良かったんだよ。
 それまで通りちょっと仲のいい女の子って感じで離れたから、会えなくてもなかなか電話がままならなくてもそんなに苛々することはなかったし」

そう、仕事柄日々規則正しい生活を送る奈々と、相変わらずドニーズの深夜勤をメインにこなす俺とは夏休み中殆ど活動時間がずれていた。
休暇が一緒になったのはたった2回で、そのうち1回は会う事にしたけれどそれすらも八木付きで、奈々もその時同じく休暇になっていた現地のバイト仲間の女の子を連れてきた。すごく健全に海辺でバーベキューしたりしたんだったっけ。

「ふぅん、そっかぁ。キューダイさんも奈々も凄いなぁ。
 あたしなら好きな人と1ヶ月以上会えないなんてとても耐えられないって思っちゃう」

琴子ちゃんは眉を少し上げると感心したように言った。

「あたしはあの頃、入江くんが須藤さんの別荘の住み込みのバイトに行ったって知って、居ても立ってもいられなくて」

「もしかして押しかけたの?」
訊ねると「はい♪」と嬉しそうにニッコリと笑う。

「ペンションで働く入江くんの姿を見つけた時はあたしもう、感動で泣きそうになっちゃいました!」

「ははっ 琴子ちゃんらしいね」

「俺は迷惑だったけど」とそこで入江がぼそっと呟く。

「なによ入江くんったら~~。そんな事言いながらあたしにあんな事――んぐっ」

「え?何なに?」

「何にもないですよ」

訊ねる俺に入江は、琴子ちゃんの口を手で塞ぎながら淡々と答えた。
が、そんな反応してて何もないなんて誰がどう見たって嘘だって分かるだろ!
ま、もう別にどうでもいいけどね。
お前の事だ、どうせきっと琴子ちゃんに内緒でキスでもしたんだろ?
(管理人注:と、何気に真実を言い当てる九代)


「じゃ、彼女と本格的に付き合い始めたのは秋からだったんだんですね」

それから入江は琴子ちゃんの口から手を離すとさり気なく(?)また話題をこちらに向けた。

「あぁ」

抵抗する事は可能だったけれど俺は素直に頷く。ふと思うことが出てきたのだ。

俺と今の奈々があるのは、目の前の二人の影響が少なからずある。
だとすればこの罰ゲームのような告白もあながち無意味なものではない。

そう判断した俺は自発的に話し始める。

「奈々がこっちに戻って来てからはごく自然にカップルらしく付き合い始めたよ。
 自分でいうのもなんだけどそりゃもうラブラブ」

「わぁ~~」

「かなり一緒に居た気がするな。
 奈々、自宅そんな遠くないくせに一人暮らししてたしね。居心地良くて結構入り浸っていたかも」

「・・・///」

俺の言葉に何か想像したのか琴子ちゃんが顔を赤らめる。
自分だってずっと入江と暮らしてたんだしましてや新婚だっていうのに、こういう所は相変わらずほんと初心だと思ってしまう。

それはともかく、実際当時俺達はかなりの時間を一緒に過ごしていた。
それぞれあと半年で大学と短大を卒業する予定だった俺と奈々は、お互い良い意味で親に放任されていたのだ。
勿論、互いにまだ授業もあったし卒業論文の提出が間近に迫ってきたり、相変わらずバイトもしていたりだったからそれなりに忙しい時もあったけど、それでも距離という物理的な障害がなければ時間はどうとだって工面できる。
一緒に居て、たまに遠くに出掛けて。
食事を作って食べて。
キスして抱き合って。
ごくごく普通の恋人同士の日々を重ねた。楽しかったし幸せだった。


年明けには一緒に初詣に出掛けた。
神社で絵馬に俺が、春から新入社員として順調にやっていけるよう書いていると、奈々は分かりやすく不貞腐れた。
彼女は俺との仲がこれからもこんな風に続くよう書いていたから。

『同じ気持ちじゃないの?』と聞く奈々に俺は首をすくめ答えた。

―『そりゃあ続けばいいと思っていたけれど』

―『けど?』

―『・・・そういうのって、絵馬に願うものでもないんじゃない?』

それだけ答え、ちょうど目に入ったりんご飴の屋台を指差し、『あ、あれ食べたいって言ってなかった?』と話題を変えた。
本当はただ奈々の目に触れるのが照れくさかったんだけど。
これでいて、変なプライドを実は俺も持っていたりした。

奈々は少し考えるような顔をしたけれど、『そうね』と頷き絵馬を飾りに行った。
二人で人ごみを掻き分け屋台まで行くと一つりんご飴を買った。
奈々は食べきれないとぼやきながらそれを舐めていた。舌を赤くさせながら。
どちらかといえば歳より少し大人っぽい彼女に、それはなんだかアンバランスに見えた。

頭の中にそんな情景を思い浮かべながら、俺は当時思い出を掻い摘んで話し続けた。
昔話の俺と奈々は、やがて無事卒業し就職した。
そして現在へと繋がっていった。



「今も奈々とは沢山会えてるんですか?」

ふと琴子ちゃんが興味津々に訊ねてきた。

「いや・・・」俺は首を振る。

すると「そっかぁ。そりゃあそうですよね」とまた一人納得するように頷いてみせた。

「社会人になったら思うようには会えないですよね」

「特に九代さんと彼女は休みも合わないだろうしな」今度は入江も同調するように呟く。

「あ~、奈々とも会いたかったなぁ」

琴子ちゃんが懐かしそうな目をした。

「元気にしてますか?相変わらず綺麗な感じ?」

「うん・・・。まぁそうなんじゃないかな」俺は少し笑いながら答える。

「またまたぁ~~、今さらそんな謙遜しなくたって!」

すると琴子ちゃんはそう言って、まるでお節介な近所のおばさんのように手首をくいくいと動かした。
それを見ながら俺は「いや、謙遜っていうよりも本当にこの頃の奈々の事は知らないんだ」と苦笑まじりに答える。

「最後の会ったのは、去年の末だから」

「え・・・?」

俺の言葉に琴子ちゃんの目が大きく見開かれた。
入江も少し表情を変えこちらを見てくる。

「な、なんで・・・?ま、まさかもう――」

「いや、違う違う。別れたんじゃない」

俺は手を振って否定する。
さて、これからこそが本当に意味での告白タイムだ。


「奈々は今カナダに居るんだ」俺はまず手短に事実から説明した。
だから多分元気にしているとしか言えない。
きっと綺麗だろうけれど、もしかするとちょっとぽっちゃりしているのかもしれない。

琴子ちゃんの顔は文字通りポカンとしたものになっていた。

「な、なんでカナダに・・・?」

半ば口をパクパクさせながら訊ねてくる。

「うん。実は留学してるんだ」

俺は答えるとまた話の続きを始めたのだった。





結局年末から書いていたものは全削除で書きなおし。
誰ももうこの話期待してないでしょうねぇ・・・。
先に頂いたイラストだけUPしたほうがいいのではと今さらながら悩んでおります。
(ご希望であればご連絡ください。いつでもUP出来るようファイルアップロードはしておりますので)

テーマ:二次創作:小説
ジャンル:小説・文学

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Re: 激しく気になりますww

> みゆっち様

こんばんは。
うぅ~ありがとうございます!
はい。自分でやれる限り頑張ってたらいいんですよね!
以前は「これだけでUPしてもしょうもないと思われるかな・・・」と、量、内容共にそれなりのボリュームになるまで粘ってUPしてたんですが、それをすると自分の首を相当絞めてしまっておりまして・・・(^^;)
気が付くと1話が12000文字位になっていたことも(爆)
今思うと「いや!それじゃ寧ろ読み疲れするだけやろ!」と思います。
今は一応3000文字前後を目安にしてます。これくらいだと携帯やスマホからでもささっと読めるかな?と^^

いきなり前置きが長くなってしまいました(^^;)
キューダイさんいい!と仰って頂き感謝♪
脳内上映して頂けてますか!絵馬のシーン、共感して頂けて嬉しいです。
これからもまだ二人のエピソードは続きますが(あ、そんな長くはないと思いますw)そちらも「そうだよね!」と思って頂けるといいなぁ。
が、いかんせん脳内の二人を文章にする力が~~orz
が、頑張ります・・・!

それから入り浸りキューダイさんに恥らう琴子ちゃんに食いついて下さってありがとうございます!
細かいところまで読んでコメントにしてくださって、本当に感激です^^
みゆっちさん、私も好きだーーー!

Re: キューダイさんまってました!!

> 藤夏様

こんばんは。こちらこそおめでとうございます!
いえいえ、読み手としてでも藤夏さんが今年もイタキスに触れて下さっているのが私は嬉しいです^^
どうぞまたふと思い立ったらお立寄りくださいね。いつでもお待ちしておりますので♪

さて、藤夏さんにはほんとキューダイさんを気に入って頂けて嬉しい限りです^^
まさか如月先生と同じくらいの思いで彼を見守って頂けるなんて、恐縮しきりです!

そうそう、キューダイさんが居ると入江くんはどうも影が薄いというか、色々やりにくそうですよね(^^;)
今回も途中から漸く登場したものの、ほとんど喋っていない状態(笑)
まぁ、入江くんはそんなペラペラ話すタイプじゃないし!と言い聞かせながら書いています。
でも次回はそれなりに存在感出したいところです☆

そしてイラスト!
そうですよね。やはり早く見たいですよね^^
了解です。コメ返終りましたら公開いたしますね♪

Re: うれしいです・・・

> babaちゃま様

こんばんは。わ~~お久しぶりです!
これは書かなくちゃと思って頂けてとっても嬉しいです。
はい。漸くあの駅で別れた九代さんと奈々ちゃんのその後を書く時がやってきました^^
もうきっと私の頭の中でだけ再生されるのだと思っておりましたが、長く続けていると機会がやってくるものですね♪
どうぞ次回もお付き合いください^^

Re: キューダイさんの恋バナ

> 紀子ママ様

こんばんは♪
あ~良かったです!楽しみにしてくださっていて^^
そうですよね。キューダイさんがどんな風に奈々ちゃんを見送ったのか、そこが気になる所ですよね。
次回にしっかり書きますのでどうぞまたお付き合いくださいね^^
そして繋がりですが、当ブログ的には勿論原作と関係あるようにしていく予定です。
「あ~そういうこと」と思って頂けるといいなと思います☆

イラスト、分かりました♪
コメントのご返信が済みましたらUPいたしますね^^

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