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::9.5 神の手を手に入れた野獣
とっても素敵なお知らせです♪

タイトルをご覧になってピンとこられた方も大勢いらっしゃると思います。
そうです。なななんと!!「藤色の記憶」を読んくださった千夜夢さんが、このベビードールにまつわる野獣のアナザーストーリーを書いて送って下さいました(≧▽≦)
お仕事の合間にこんなおもろい変態話を書ける千夜夢さん・・・すごすぎます!
我が家に野獣が降臨してくれるなんて、ほんとに夢みたーい!
これこそイリュージョン!(← ??)

というわけで、例に倣っていつものアレを。

注意!入江くんのキャラが崩壊しています。
下品なギャグも寛容な方のみ読み進めて下さい。


そして余計とは分かりつつ・・・オマケを私が書いてしまいました。
千夜夢さんの野獣シリーズファンの皆様、申し訳ありません・・・。

・・・・・・・・・・・




琴子に泣かれてしまった・・・。


今も琴子は涙を一筋流したまま眠ってしまっている。
さっき琴子の口から聞こえた言葉は、寝言だったのだろうか。

――もう、入江くんの獣(けだもの)

おれはそんなに・・・荒くれ者なのか・・・?


琴子が寝ているので、少し落とした照明のおれたちの部屋。
今日は満月で、月明かりが少しばかりおれたちの部屋に差し込んでいる。
窓際の椅子に座り、おれはおれの腕の中でその月明かりを浴びて輝いているそれを見下ろした。

琴子に恐ろしく似合っていた藤色のベビードール。
しかしそれは、今、おれの腕の中で・・・ずたずたに引き裂かれている。

裂いたのはおれ。
興奮してしまったのだ。
琴子が可愛すぎるからいけないのだ。

一度、二度と、過去の過ちを活かし破ることはなかったが、今日が満月のせいだろうか・・・?
おれの歯止めは効かなかった・・・。

行為の最中は、ベビードールが引き裂かれて涙目になる琴子を見ても、それはそれで興奮にあたいするものだったが(※ホント、野獣)、終わってしまえば・・・琴子の涙目は、おれにはひどく堪える。


――気に入っていたのに・・・
――入江くんと一緒に買ったのに・・・
――悲しい・・・

そんなつぶらな瞳でおれを睨まないでくれ。
おれだって・・・悲しい・・・。


今日が満月だからだろうか。
おれはいつになくセンチな気分になり、引き裂かれたベビードールを手にしたまましばらく琴子の顔のような真ん丸の月を眺めていた。


「・・・朝琴子が起きたら、これは夢だったということにできればいいのにな」


と、思わず呟いたその瞬間!
おれの頭の中に、瞬時に電子回路のスイッチのようなものがビビビ入った。


「そうだ!夢だったことにすればいい!!」


おれは立ち上がりパソコンを起動させる。
今から同じ物を探して購入していたら、当然琴子が目覚める朝までには用意できない。
当然「夢」だったことにもできない。
「夢」にする手段・・・それは、このずたずたに裂けたベビードールを朝までに・・・


完全修復させればいいのだ―――!!



「ここだ!」

おれは、あるサイトを見つける。
「かけつぎ」のサイトだ。
元々日本人には「もったいない」という物を大事にする性質があったものだ。
それが今はどうだろう?
物が溢れ、次から次へと新しい物が増えていっている。
人は物に愛着を感じる感覚を失っていき、そしてすぐに新しいものを得ようと試みる。

「もったいない」の性質はどこへいった!?
物を大切にしない者は、日本人ではない!!(※・・・本題は、どこへ・・・?)

おれのみつけたかけつぎのサイトには、かけつぎのやり方なども紹介されている。
初級・中級・上級・・・すばらしい技だ。
わざわざそれを写真入りで紹介しているのは、このサイトの職人が「おれはここまでできる!」ということを全世界全宇宙に(※?)アピールしているからだろう。
それだけ自信があるのだ。

そしてこのかけつぎの方法は、なかなか興味深い。
外科的縫合の要素も持ち合わせている。
そう、天才外科医の異名を持つおれ(※?)に挑戦状を叩きつけているようにも思えるのだ。(※??)


「繊細な生地だが・・・できそうな気がしてきた」


おれの外科医としての血も騒ぎ出した。
目が血走るほどそのサイトの職人技を熟考すると、おれは立ち上がった。
クローゼットの中から、琴子がおふくろから結婚したときにもらった巨大な裁縫道具セットを取り出す。

「すごいぞ、おふくろ」

裁縫道具を開けて、思わずおれは感嘆の声をあげる。
そこには、信じられないくらいの数の道具や糸の種類が新品同様で、いや完全新品で眠っていた。
琴子のやつには、猫に小判の裁縫道具だったのだろう。全く使用していない。
おれはまず、糸を探す。

「あるじゃないか、藤色の糸!!」

深夜にもかかわらず、おれはたまらなく高揚してきた。

「よし!」


そしておれは・・・かけつぎサイトを見ながら、琴子の藤色のベビードールの修復にとりかかった。









「・・・できた」


そうおれが呟いたとき、外では小鳥がピチピチと愛らしくさえずっていた。
満月は姿を消し、目映いばかりの太陽の光が、おれの手元に注ぎ込む。
朝の到来を示している――。


「・・・完璧だ・・・」

おれの声は震えていた。
そしておれの手も・・・一晩中、この繊細な生地と格闘して、ぷるぷると震えていた。
思っていた以上に大変なオペ(※?)だった。時間もかかった。
しかし、今おれの手の中にある藤色のベビードールは、裂ける前のままの姿で存在している。

完璧だ。
すばらしい。
ここまで完全修復できるとは、自分で自分を褒めてやりたい。
今おれは、感動と興奮に満ちあふれている。


ビリッ


琴子がまたこれを着ることを想像すると、朝からおれも変な興奮をしてきた。
ちなみにおれのパンツが何枚裂けても、おれは絶対かけつぎなんてしないからな!!
ま、それはさておき・・・

おれは、まだ震える右手を、朝日の方に高く掲げた。
おれの右手は、朝の光に照らされ黄金色に輝いている。
器用に生まれたことを、今日は本当に心から神に感謝する。



「・・・おお、神の手(ゴッドハンド)よ・・・」(※・・・言うか?)



バタ――



燃え尽きたおれは、そのままバタリと倒れて眠ってしまった。



しばらくすると、おれは金縛りのような状態になっていた。
琴子の声ははっきり聞こえるが、身体は全く動かない。
疲れているせいか声を聞きながら眠ったままだ。


「入江くん!ベビードールが!!ベビードールが元通りになっている~~!きゃあ~~☆なんで~?なんで?なんで?え、でも・・・まさか・・・、あたし、夢の中でさっき聞いちゃったのよ。ちょっとしわがれた声で『・・・神の手・・・』とか言ってたよ。も、もしかして、神様が来たんじゃない?きゃ~~~、すごい~~、神様があたしのベビードールを直してくれた~~~!」


くくく。
琴子の嬉しそうな声は、朝の小鳥のさえずりよりうるさい。
でも、小鳥のさえずりより遥かに可愛い。
その琴子の嬉しいさえずりが聞けるだけで、おれはしあわせ者だ・・・。



・・・・・・・・・・


(オマケ)


「ああ、ダメ・・入江く・・・そんな事したら・・・///」

「はぁ・・はぁ・・・琴子・・・」

「もうほんとに・・・これ以上は・・っ」

「悪い・・・止められない」

「ああっ――」

ビリッ

押し寄せる波と疲労に夢なのか現実かの区別がつかない――。

でもこの光景、感覚をあたしは知っている。そう、これは初めての経験ではない。
あたしの上で激しく動いていた入江くんが、狂おしい表情であたしが身につけていたベビードールを引き裂く。
繊細なオーガンジーはズタズタに破れ見るも無残な姿。

「はぁ・・・はぁ・・・。ひどいよ入江くん・・・。破らないで、って言ったのに・・・」

「約束は・・・できないって言っただろ」あたしと同じように息を切らしながら答える入江くん。

「それに・・・悪いのは止められない俺じゃない。悪いのは・・・琴子が可愛すぎるからだ・・・」

「入江くん・・・(きゅ~~ん)」(※ ←?)

さっきまであんなに猛々しかったのに、今はあたしの胸に顔を埋めて呟く入江くんがあまりに愛しくてその髪をやさしく撫でた。

「もう、入江くんの獣――」

「・・・好きに言えよ」

「大好き」

「知ってる」

なんて幸福なひととき―。
でもそこに薄い影をおとすはやはり引き裂かれてしまったベビードール。

入江くんが可愛いって言ってくれるから、恥ずかしいけど気に入っていた。
一緒に選んだのも大切な思い出。
それがこんな事になってしまって本当に悲しい。

色々な感情が洪水のように溢れる中、それでもあたしの意識はずるずると睡魔に引き摺られていった。


そしてあたしは夢をみた。
出てくるのはカボチャの馬車や鼠の御者。そう、子供の頃大好きだったシンデレラの世界。
魔女のおばあさんは、シンデレラが唯一持っている継ぎはぎされた煤だらけのお洋服も、あっという間に素敵なドレスに変身させた。
幼心には最初、新品のドレスを用意してあげればいいのにと思ったの。
けれどその煤けてしまったお洋服がシンデレラの本当のお母さんがまだ生きている頃、シンデレラの為に縫ったものだと知った時(※勝手に創作した設定です)、シンデレラがどれ程それを大切にしていたのか分かった。

それからふと思い出す現実―。
たとえ新しいものを同じように入江くんが買ってくれたとしても、きっとあたしはこのベビードールの事を忘れることはないんだと思う。
あたしの前にも魔法使いのおばあさんが現れて、この破れたベビードールをちちんぷいぷいと魔法で直してくれたらどんなに素敵だろう。
でも、そんな事ありはしないって大人になったあたしは知っている。


でもその時、疲れ果てて閉じた瞼の向こうに灯りが点った気がした。

「ここだ!」

え?なに?ここってどこなの?

「繊細な生地だが・・・できそうな気がしてきた」

まさか・・・魔法使いのおばあさんかしら・・・?
でもよく分からない。
きっと思いが強すぎて夢と現実がごちゃまぜになってるんだ。
単純すぎるあたしの頭。ほんと困ったものだな。
そうしてあたしはまた静かに気を失っていく―。

それでも暫くした後、再び何か聞こえた気がした。

「できた・・・」

「完璧だ・・・」

どこかしわがれた声。けれどそれは女の人の声ではなくて・・・。
だから魔法使いのおばあさんじゃないって思った。でもひどく安心する声だな・・・。
ひょっとすると神様はこんな声をしているのかもしれないなぁ―。

「・・・神の手(ゴッドハンド)・・・」

・・・ほら、やっぱり、神様なんだ―――。



チュンチュンチュン

それからまた暫くして、小鳥がかわいく囀る中あたしは目覚めた。
よく知っている倦怠感―。入江くんがあたしを可愛がってくれた証。
だけど・・・、あのベビードールは可愛そうな姿できっと転がっているんだわ―。


「・・・え・・・?」

でも次の瞬間、あたしは目を見張った。
あたしの隣には、いつもよりぐったりと眠っている入江くん。そしてベビードール。
驚いたことにベビードールは、どういうわけか昨晩あたしが身につけた時と同じ状態に戻っていた。
引き裂かれた形跡なんて一ミリもない。なんて不思議な現象・・・。
そしてその時、あたしの頭にビビビと電流が走った―。

「も、もしかして本当に神様が・・・!?」

あたしはぴくりとも身体を動かさない入江くんに向って夢中で話し掛けた。

「すごい~~、神様があたしのベビードールを直してくれた~~~!」

そしてベビードールを再び纏うとベッドの上で小鳥のように腕をパタパタと動かしはねたのだった。
入江くんが少し微笑んでくれた気がする。

それにしてもなんて素敵なファンタジーだろう。
ああ、あたしって世界一のしあわせ者だ・・・。





お付き合い頂きありがとうございました。
実は『藤色の記憶』の前、『自制するライオン』の時に千夜夢さんとLINEでお話してて、
Q、どうしてベビードールを入江くんが買ってあげたのか?
(A、自分が理美たちのプレゼントを興奮して破っちゃったから)とネタバレしてました。
その時に千夜夢さんが野獣設定のアナザーストーリーをちらりと話して下さって、是非書いて下さい!とお願いしてたのですw
そしてこちらのお話を読んで下さった後、いつもの神業スピードで創作してくださったのでした♪
これぞまさに神業です!!

余計なオマケなんか載せるなーー!とお叱りの声が聞こえてきそうです・・・。あらためてすみませんでした。
でもそれはさておき(← もうおいた)、出張!野獣入江くんは楽しんで頂けたことと思います♪

それにしても光に手を翳す入江くんに白い○○の財○先生を思い出したのは私だけでしょうか(≧m≦)
千夜夢さん、最高に面白いお話をプレゼントしてくださってありがとうございました♪



頂き物  コメント(10)  △ page top


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::> 彩様
> 彩様

こんにちは。彩さんもこんなにコメントのお返事が遅くなってしまって申し訳ありません>_<

ええ、ええ。いいですよ。言ってやってください(笑)
でも入江くんに言わせると、これはせこいわけではないんです。
あくまで琴子ちゃんを泣かせてしまったことを無しにしたかっただけなんですww

とはいえ色々コレクションして何度でも楽しんでもらうのもおススメですよね(^m^)
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::Re: >紀子ママ様
> 紀子ママ様

こんにちは。紀子ママさんにもこちらの今さら感満載のレスをお詫び申し上げます>_<

野獣はいくよどこまでも、って!(爆)
でもたしかに~。かけつぎも出来るようになってしまいましたね。入江くん(^m^)
G難度・・・ぷぷぷ!「イリエ」ですよね!?パパのどぎもを抜いたあれ・・・ww
そうか、だったら破れても仕方がない☆

かけつぎしたベビードールさえ喜んでしまう琴子ちゃんの愛ってすごいですよね^m^
もっとも琴子ちゃんは魔法と信じていますので(笑)

ともあれどんな入江くんでも受け入れてしまう琴子ちゃんが一番すごいというのは私もまったく同感であります!!
編集 △ page top
::> ema様
> ema様

こんにちは。
もう、なんだか今さら感満載のレスで大変申し訳ないです>_<

コラボ楽しんで頂けて良かったです!
破る入江くん・・・はイラストにするとまた大変な事になりそう^^;
とりあえずは破らず琴子ちゃんを堪能する入江くん描きに勤しんでみたいと思います!

emaさんのBDシリーズも続きをまったりお待ちしております♪
しかし夏休み・・・描いてるものがものなので、なかなか作業すすめるの苦労しますよね(苦笑)
お互いがんばりましょう!
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::.
>千夜夢様

こんにちは。もう、ほんとにこんな遅いレスでご無礼してしまいました・・・>_<
この度はこんな楽しくて嬉しい贈り物を本当にありがとうございました!!
赤文字の注意書きをこのブログに載せた瞬間のあの嬉しさといったら・・・≧▽≦もう、野獣シリーズ万歳!ですよ~~。

今回頂いたお話もほんとおバカで困った入江くんでしたよね~。でも琴子のためになんとかしてやりたいと思うその心意気がすばらしい!
そしてベビードールの完全修復をを試み実現させてしまうその才能といったら!ww
紀子ママの裁縫道具セット、これ本当にフローゼットに眠っている気がします!ママ、事情を知ったら入江くんの為にさらに様々な布地やレース、リボンをとりそろえてくれそうですよね~~。そして増えていくお手製ベビードールコレクションとか(笑)

そしておまけについてですが、何が嬉しかったって、私の琴子ちゃんはサイコーだと仰ってくださったこと!
入江くんの科白、きちんと拾えてましたかね?^^
だって、しょっちゅう言ってる気がしますが、千夜夢さんのお話読んだらもうその裏側が広がってしかたないんですよ~♪
この想像の余白を作ってくださるのが千夜夢さんのお話の魅力ですよね^^真似して出来るものでもありませんが、私もそんな風にお話が書けたらいいなと思います。
そうそう、どんなにキャラをデフォルメしてもやはり入江くんには琴子ちゃんはぴったりなんですよね^^
二人いることで幸せが同時に訪れる・・・まさにその通りだと思います☆
キュートに心温まる話にまとめたと思って頂けて光栄です。私のほうこそ心から感謝、御礼申し上げます(*^_^*)
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::>たまち様
>たまち様
こんにちは。もう、こんな遅いレスで本当に申し訳ないです>_<
コラボ楽しんで頂けて嬉しかったです!
ふふ、たまちさんもやはり野獣シリーズ大好きなんですね♪赤い文字、私も自分のブログ内で見られるとは思っていませんでした。千夜夢さんに感謝です!

>あ~あ、また破いてしまいましたね って!ww
反省、ちょっぴりくらいはしてるんでしょうか?でも、結局は琴子が可愛すぎるからという結論に達しちゃうんだと思います。
それにしてもこんな場面でも天才ぶりをいかんなく発揮する直樹ってすごいというかなんというか(笑)

はい、おまけは琴子目線でいきました♪
ちょうど千夜夢さんからこのお話を送って頂いた後、娘を習い事に連れていかなくちゃいけなくて、運転しながら考えました(笑)
そして速攻で書いてUPして、また迎えにいったという(^m^)

財○先生にご反応頂きありがとうございます!
そうなんですよ。なんだかふんふ~んと歌いながらエア手術するあの姿が頭の中を駆け巡ってしまって(笑)

ベビードール修復のマエストロになるか、はたまたベビードールコレクターになるか!?
今後の入江くんからますます目を離せませんね♪(ってなんのことやらww)
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