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::Last Night,First Night 2


・・・・・・・・・・・・・・・・・・




交代で入ったバスルームは、壁や床の水分が綺麗に拭きとられていた。
それでもまだ熱気が立ち込めていて、棚に置かれた、入江君が使っているボディソープの香りが残っている。

もともと同居していた私たちだから、入江君が使った直後のバスルームに私が入ることもあったし、その反対も勿論あった。
普通恋人同士がそういう場所を初めて共有するのはすごく緊張するはずなんだろうけど、家では入江家、相原家全員の共有スペースだったし、あんまり気にしていなかった気がする。

でも、今この場所に居るのは入江君と私だけであって…今さらながらこれは新婚旅行なのだという事を認識する。

ハワイに来てからの私ときたら、毎晩深酒をして眠りこけて…夜中に入江君に起こされて寝ぼけ眼にお風呂に入る生活だったから、こんな状況に全く気が付いていなかった。
入江君は…どんな気持ちだったんだろう……。

入江君と私がここに居るのは、2人が結婚したからであって。
結婚したというのは、信じられないけど相思相愛だということで。
相思相愛という事は…入江君は、私を好きだということで……。
好きだという事は………////
~~~~~~!!!

思わずシャワーのカランを目一杯開く。

「わっ!」
勢いよく飛び出した水に反射的に飛び退いたけど、頭の中はこの何日間かの自分の失態がグルグルと駆け巡る。
よく…入江君、待っててくれたよね…。男の人のそういう欲って、分からないけど結構あるものなんじゃないの?
だとしたら私、凄い事してしまったのかも~~!い、急がなきゃ……!!
とにかく髪を急ピッチで洗い上げて、体はスポンジを手早く泡だてて、前進隈なくチェックしながら優しく洗い上げた。

キュッ
シャワーを止めて今夜何度目かの深呼吸。
バスルームを出ると、最後の仕上げにボディローションを塗りこんでいく。
ハワイの気候は体から潤いを奪っていくし、出来る事なら入江君に気持ちいい肌だと思ってほしい。
着替えの用意の時に、お風呂に入った後にブラをつけるなんてことが今まであまりなかったから少し迷ったけれど、初めての夜の為にと買っていたショーツとお揃いのブラもつけた。
水分の残る肌につけるそれは、いつもと違う感触がした。


Tシャツとパジャマのズボンを履き、髪も大方乾かし終わってスイッチを切った時、チャイムがなった。
――何?もしかして、また麻里・・・!?
私は慌ててパウダールームを飛び出した。これ以上、邪魔されて堪るもんですか!!

勢いよく扉を開けた私と、来訪者の応対をし終えた入江君が鉢合わせになる。

「なんだよ。そんな慌てて飛び出して」

「え、そ、それは…さっき誰か来たんでしょ?また麻里たちかと思ったら…わ、私……」

入江君は口角を意地悪そうに引き上げると、ぼそっと何か呟いた。

「それはないな。あの勘違い女の低い鼻は圧し折ってやったから」

「え?何、入江君何かしたの?」

「別に?それよりもお前、腹減ってない?」

「あ………」
反射的にお腹に手を当てる。今晩は2人きりでディナーに行くつもりだったから、ランチも軽めに済ませていた 。
そんな私を見て入江君はニッと笑うと、

「やっぱりな。取りあえず、簡単なものルームサービスで頼んだんだよ」
我に返って入江君の手元を見ると、入江君は銀のトレーを手にしていて、そこにはサンドウィッチとフルーツの盛り合わせが載せられていた。

「食う?」

「う、うん。実はお腹空いてたの。…でも、サンドウィッチは後にするよ。今はフルーツだけにしておく…」

入江君の眉がピクリとして、そして何か楽しい事を見つけた時のようにイタズラな笑顔で私を見て来る。

「なぁ琴子…」

「な、何?」
いつもより艶っぽい声を出す入江君に私の声はひっくり返った。そんな私を見て入江君はクスクス笑いながら言った。

「…後って、何の後……?」


***


ローテーブルに載せられたフルーツのプレートは半分以上が空になっている。

「お前って、ほんと良く食うよな」

2つ3つ食べた後は手を出さず、ベッドに腰掛けている入江君とは対照的に、私はソファに座ってモリモリとフルーツを口に運んでいた。
だって、入江君ってば、やっぱり余裕なんだもん!!
色々気を揉んだ私がちょっと恥ずかしいじゃない!!
そ、それにやっぱりお腹が空いていたのと、フルーツの果汁が喉を潤してくれるのが気持ち良くって。

「入江君もさ、もっと食べればいいのに。ほら、パイナップルは?」
私はパイナップルをスティックで刺すとベッドにに歩いていって入江君の口元に差し出した。

「いいよ」

「なんで、美味しいよ?」

「じゃあ半分もらう」

「あ、それじゃ切るから…」

半分に割るためにテーブルに戻ろうとした私を入江君の手が掴んでそのままスティックが私の方向に向けられ、反射的に私はパイナップルを口にする。そしたら入江君の顔があっという間に近づいてきて、私がかじったパイナップルの半分をカプっと加えた。

「うん。確かに美味い」

「////」

「…今日で、ハワイも最後だな」

「うん」

「…これまで、長かったよな……」

「うん」

「俺たちがこうなるまで、…今日まで、長かったよな…」

「うん。…でも、平気。…入江君と一緒に居るだけで嬉しかったもん」

入江君の目が見開いたと思うと次の瞬間、私をは江君の腕にグッと閉じ込められた。

「俺は、…もう平気じゃない………」

入江君の両手に顔を挟まれて、私は上を見上げる。入江君の顔が近づいてきたから、受け入れるために目を閉じた 。
啄む様なキスを交わす。何度も何度も角度を変えて。再びベッドに腰下した入江君の膝に乗るような形になって、私は不安定な座り場所から落ちないように入江君の首に両の腕を絡ませる。そうすると少し開いた唇の隙間から入江君の舌が侵入してきた。

「…んんっ……」

「口、もっと開いて」

今まで聞いたこともないような艶めいた声で囁かれて私は素直に口を開く。入江君の舌は暖かい。入江君の唇は柔らかい。入江君の舌の動きに合わせるように、私も舌を絡ませた 。
すると、私の背中にあった入江君の腕が片方離れて、Tシャツの裾から入ってきた。思わず体がピクっとする。
入江君の手は私の小さな胸を捕らえている。恥ずかしい…そして、なんだか凄く不思議。入江君が私を求めている事が。

「…お前、風呂上がりなのにブラ付けてるんだな」
キスの合間に入江君が囁いてくる。

「あ…う、うん。…迷ったんだけど、折角買ったし……」

「…それって、この為に準備したって事…?」

「そ、そう…。あは、なんだか恥ずかしいよね、期待していたみたいで…恥ずかしい……」
顔が熱くなるのを感じる。

「…そう?俺、すげえ嬉しいんだけど」

「…え?」

「琴子もそういう気持ちでいたって事だろ?」

「うん、そう…」

「俺、てっきり避けられてるものかと」

「そ、そんな訳……!」

「毎日大虎だったしな」

「ご、ごめん、なさい……」

「みせて」

「な、何を?」

「…脱いで見せて。琴子の下着姿、見たい」

「////////」
ぐっとTシャツ捲られて、私の上半身はブラ1枚になる。思わず私は両手で胸を隠した。

「何で隠すんだよ」

「だって、恥ずかしいじゃない…!!」

「見せるために買ったんだろ?それに…」
入江君が楽しそうに私の顔を覗きこむ。

「恥ずかしいのがいいんじゃない」

――――!!

私は観念して、ゆっくり両腕を下した……






まだまだ終わりそうもないので、ここで一度UPします^_^;



11巻スキマ  コメント(9)  △ page top


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::Re: gorogoroさま
>gorogoroさま

はじめまして。当ブログにお越しいただきありがとうございます。
ご質問についてですが、こちら→☆http://wanitokotori419.blog13.fc2.com/blog-entry-1.htmlをご確認ください。よろしくお願い致します。
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繭様

こんにちは♪また読み返してくださってありがとうございます(^^)
そうですね~、フルーツを殆ど口にしなかったのはそうだと思って書きました(笑)
琴子に言った言葉はどうなんでしょう・・・?本音半分、からかい半分かな?直樹の気持ちは分かりやすいような、分かりにくいような・・・。書いててもどっち!?とわからなくなります(^^;)
P.S あのネグリジェじゃセクシーすぎて初めての夜には・・・(笑)私のイメージは繊細なレースの白ですね~。王道ですけどww

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::
水玉様

こんばんは♪コメント下さって嬉しいです(^‐^)
ちゃんと入江君らしさ出てますか?良かった~。いつものちょっとイジワルな入江君ですが、次は甘~くなってもらおうかと…。水玉さん宅の、『誰これ!?珍百景』になってしまったりして(笑)
私の方こそいつも相当なスト―キングぶり表にも裏にもで足跡つけてまくっています(^_^;)そんなLOVEな水玉さんがこちらも追いかけて下さるなんて、すっごく贅沢な気分です!(^^)!


りきまる様

こんばんは♪感想下さって嬉しいです!
琴子の気持ちの裏側の入江君の気持ちも想像して下さって…!本当にその通りだと思います(^-^)
そして、その辺を今度の回で表現できたらと思っています!!
こちらこそ、リクエストして下さって、そして全てを預けて下さって感謝しています。最後までそう思って頂けるよう頑張ります(*^_^*)


かやん様

こんばんは♪
琴子の様子、思い描いて頂けて良かった(^-^)
入江君にもドキドキして頂けて嬉しい!もっと男を上げられるよう頑張ります!(^^)!


まあち様

こんばんは♪いつも可愛いコメントで私はそれに腰砕けです(*^_^*)
多田先生も、入江君の経験については『ご想像にお任せ…』と仰ってますよね。初恋は琴子だけど…みたいな事も言っていた気がします。読者的にも本当に同じ意見なんですよね。この話がそんな意向にマッチしていたと仰って頂いて感激です!次も裏切らないよう頑張ります…!!
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藤夏様

こんにちは♪コメントの御礼をしたところに藤夏様からのメッセージが!!
今一緒にこの場にいたんだ~なんて嬉しくなっちゃいました(^-^)♪
直樹に言わせてみましたが・・・あの台詞を生かしきれない自分にガックリorz・・・
新婚旅行のおあずけもさることながら、それまでもお預けにされていた場面は多々あったきがするんですよね(笑)まぁ、直樹が自分の気持ちを正直に言わないのが悪いのだけれどww 気持ちが通い合ってからの期間から考えれば早い・・・のかな?確かに恋人関係だと、この2人だと進展は遅そうですよね~。

繭様

こんにちは♪コメント書いていたら繭様からのメッセージが入ってきました!またもや感激している私です(^-^)
良かった~!!通じてくださって。そうなんです、ここでは直樹、はやる気持ちを抑えて琴子の気持ち(や食欲(笑))を考えてこうしたんです♪琴子もいい加減直樹の旅行中の気遣いに気がついたから、緊張しつつも直樹の気持ちを推し量った行動をしているんです☆直樹が若干余裕傾向な態度ですが、次に繋げていくつもりですので!また読んでください♪
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なおき&まーママ様

こんにちは♪
う~ん、やっぱりこの名台詞を有効に使う術が私には足りなくて・・・。こんな感じですいません(><)
基本が琴子目線なので、ここまででまだ直樹の気持ちが出せていませんね。。一応、このまま余裕シャクシャクな感じではないようにするつもりです。温かい目でお待ち頂ければ嬉しいです。

chan-BB様

こんにちは♪
私、無駄に周りの状況に気を払うきらいがあります(^^;)
初夜なので、これから直樹に言わなさそうな言葉を喋ってもらおうかと思うんですけど、どうですかね~。上手く行くといいけれど・・・!
本当にここのシーンは私には難しいと思っていたので、リクエストがなければ避けていたと思います。遅筆なので話がほとんど進んでいませんが、頑張って更新していきたいと思います(^-^)
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