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::愛妻家の条件 1/2
【sweet spot】のコメントで「キャバクラに行ってキャバ嬢にイラつく入江くんがみたいです」というのを頂きました。

最近リクエストを頂いてもまったく応えられてなくて、たまには頑張ってやってみよう!と思ったものの・・・。

キャバクラってどんなとこかまったく分かりません~~(T_T)
まずシステムから、現役キャバ嬢のブログまで検索して(苦笑)書き始めましたが、色々勘違いも多い事と思います^^;

とりあえず短めですが前半を・・・。面白くないと思いますが、すみません~~。






・・・・・・・・・・・・




学会後の懇親会もお開きとなり、ホテルを出ると外はすっかり日が暮れていた。
むわっと生温い風が頬を撫でる。
今朝東京を出発する時にも感じたが、湿度の混じったそれはそう遠くないうちに本州に梅雨がやってくる事を意識させる。

然しそれすらどこかホッとするような気持ちになっている事に気付き、俺は自分が結構疲れている事をあらためて自覚した。
考えてみれば当然だ。普段の医学部の勉強に加え今日の為の準備が色々あったし、当日は当日で頭も使えば気も遣った。

・・・昨晩の所為で寝不足にもなったことだし。

まぁそれについてはある意味精気を養ったとも言えるから、疲れの原因にはカウントされないのだけれど。

それはともかくとして、然しまだまだ今日の俺の仕事は終わっていなかった。
その証拠に俺の少し前を歩いていた教授がくるりとこちらを振り返る。

「いやぁ、今日はご苦労だったね、入江君。君のお蔭で今日は私も鼻が高かった」

「とんでもない事です。おそれいります」頭を下げると

「さぁ、ではここからは大阪の夜を楽しもうじゃないか。この間も言ったがとことん付き合ってもらうからね」

いよいよこれからが本番だというように顔を緩ませ流しのタクシーを止める。
人形浄瑠璃の演目で有名な繁華街の名を告げるやいなや「入江君はこういうところにには行ったりするのかね」と愚問を投げかけてくる。

「いえ・・・」余計な事を言わぬよう言葉を濁しつつ答えると「ははは、それはそうだな~」と殊更愉快そうに笑った。

「いや、君は若い医師より余程落ち着いているからつい年齢を忘れてしまってな。でもまぁ、初めてという訳ではないんだろう?」

「ええ、まぁ」

キャバクラではなかったが、パンダイで仕事をしている時に付き合いで銀座に行く事は何度かあった。
教授はそうかそうかとしきりに頷く。

「君も何故だかこんな若いうちから結婚しているから、色々捌け口が必要なんだろうなぁ」と分かったような口振りで言う。

確かにお袋の独断で結婚する事になったには違いないが、俺は捌け口なんか求めてなどいない。
というか、今から受けるであろうストレスこそ、明日琴子に癒してもらわないといけない気がする。

然し俺の心中など察することなく、教授はスーツの上着から携帯を取り出すと「もしもし~」と出た。

「あ、しおんちゃんかい?ああ、こっちに来てるよ。学会も終わった。今向っているところだ」

どうやら営業の電話が掛かってきたらしい。この様子だと大阪に出張する際は必ず連絡している感じだな。

「・・・うん、今日は若いのを一緒に連れて行くよ。しかも相当の男前だ。・・・ははは、口が上手いなぁ、君はぁ~♪」

医学については学ぶ事が沢山ある人だが、こういうところは思わず閉口する。
ま、それだけ堪るものもあるということか。
この手の仕事をしている女性はある意味プロとして日常を束の間忘れさせるのかもしれない。
恐妻と噂される教授の奥さんも、だからこそ黙認しているのではないか。
でなければ医学生の間でさえ周知されている教授のキャバクラ通いがこんな堂々と続けられる筈がない。

夫婦に色々な形あり、教授の奥さんは出来た女性と言えるのかもしれないが、やはり俺は琴子にはいつまでも琴子らしくあってほしい。
昨夜も『嘘でも他の女を褒めるのが悲しい』とバカな想像をして盛り上がっていた。
その心配は払拭してやったつもりだが、それでもまた今頃少し悶々としてきているころじゃないだろうか。
ふと無性に「バーカ」とその少し膨れた頬を突いてやりたい衝動に駆られる。






連れて来られた店はそこそこ大きく、VIPルーム数室のほかに席が15卓ほどの構えだった。
ショーもあるのか小さなステージもある。
内装はけばけばしいものではなく、どちらかといえば落ち着いた雰囲気だ。それが奏功してるのか、客筋はわりと悪くないらしい。8割方埋まっている席にはわりと落ち着いた雰囲気の男性が多かった。
とはいえやはりキャストは大よその想像通り、明るい色の髪を派手に巻いた似たり寄ったりの風貌の女達である。


「伊達先生、おひさしぶりですぅ~~」

席につくといつも教授の指名を受けているらしいしおんという女があと2名ほどキャストを連れてやって来た。

「あれ?今日は連れは彼一人だけど?」教授が首を傾げると、

「うふふ、ごめんなさぁい。今日はどうしても女の子達が『先生のお席に連れて行ってほしい』って聞かなくてぇ」と媚びた声を出す。

「まさか本当にこんなかっこいい男性(ひと)連れてきて下さるなんてびっくりですよ~」

「ああ、そうだろう?今日は君も私とじゃなく彼といっぱい話したいんじゃない?」

「やだぁ、そんな事~。それより折角いらして下さったんですから皆で楽しくお話しましょう?ね?」

「うん、まぁそうだね・・・」

牽制する教授をやんわりといなし、手馴れた様子でウィスキーのロックを教授に作って出す。

「こちらの先生は?ロックでいいですか?それとも水割りにしましょうか?」

「あ、俺は――」言いかけると教授が口を挟んだ。

「いや、彼はまだ学生なんだよ」

「あ、今日は学生さんでしたか~」教授が時々学生を連れてくる事も知っているらしく、俺にどちらにするか表情で訊いてくる。

「ロックでお願いします」

そう言うとニコッと笑ってロックを作り始めた。
一方、「「え~~っ!?」」」見事に声を揃えたのは2名の嬢だ。

「まだ学生さんだったんですかぁ?」

「確かに若そうだとは思いましたけど~~」

「4年だから、まだ暫くは学生ですよ」煩いなと思いながらも仕方なく答えると、「「うそぉ~~」」とこれまた大袈裟に声を上げられた。

「じゃあお医者様になるまで、あと2年以上は掛かるんですねぇ~・・・」

「そうなりますね」

「あの、でもそれくらいあっという間ですよね!」

「そうですね」

俺は憮然としながら答えた。勝手に打算している様子が手に取るように分かり虫唾が走る。
ここでお前達の客になるつもりなどさらさらないし、ましてや店外でどうにかなるなんて万に一つもねーよと内心毒吐く。
だが、わざわざ結婚している事実をこいつらに説明するために口を開くのも面倒だった。
教授はこちらの会話が聞こえているのかいないのか、眉尻を下げてしおんと話している。
どうやらドリンクとフードのリクエストを聞いているらしかった。

「君達も好きなものを選びなさい」

「「ありがとうございます~~♪」」

教授に促された嬢らが相好を崩し(それにしても声がよくはもる)ドリンクを黒服に頼む。

そしてこんな所で注文されるフードは相場が決まっていて、豪華に盛られたフルーツが程なく運ばれてきた。
いただきま~すと媚びた声に教授がまんざらでもないように応じている。

「まぁ入江くん、そんな緊張せずにね。それから、君は結婚してる事言いたくないみたいだから黙っておくよ~」

こちらにヌゥッと身を屈めたと思うとコソコソと囁いてきた。

・・・なんでそう思う!?

「いえ、俺はそんなつもりはないですが」

「まぁまぁ。ここでの事はお互い他言無用だ。場内指名したい子が居たらしても構わない」

「いえ、ですから――」

「あ、でもしおんちゃんはダメだよ!」

「・・・はぁ」

こちらの言葉は聞く耳を持つ気がないのだろうか。仕方なく俺は曖昧に頷く。
とりあえず教授の面子を立てるため、フリーでついた嬢たちに適当に話をあわせることに決めたのだった。





さっさと嫁がいるって言っちまいなよ、、、と思いますが、なかなか言わないのが入江くんクオリティということで^^;

12巻スキマ  コメント(8)  △ page top


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::承認待ちコメント
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::コメント・拍手コメント ありがとうございました
>ぴろりお様

こんにちは。先日は拍手(一番乗りなんて嬉しいです!)コメントありがとうございました~♪
なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
ほ本当ですか~~?教授としおんの会話リアルぽいと思って頂けて良かったです~~。
そうですよね。私もドラマとかで見たり見なかったりという感じなのでよく分からなくて無駄に調べました(^^;)キャバ嬢を落とすコツとか(笑)そんなもの知りたいわけでなないのに・・・!
後半、ブリザードをお見舞いすることも琴子にゴロニャン(この表現!ぴろりおさんさすが!)することもなく、しおんに助けられてさっさと退場する直樹さんになってしまいました・・・orz
でもでも、きっと帰宅したらゴロニャンするんだと思いますww

密恋も楽しみにして下さって嬉しいです!金ちゃん・・・またそのうち出てくるので待ってて下さいね。
それよりも続きって・・・!マジですか!?ぴろりおさんのあのお話、一気読みして萌えが止まらねーー!!状態だったのですごく嬉しいですよ♪うずうずの待ての姿勢で待機しておりますので≧▽≦
イラストにも嬉しいお言葉ありがとうございます。今後もまたお目汚ししちゃいますが、お付き合い下さいね♪


>無記名様(6/4ご投稿)

更新後すぐの続き読みたいとのお言葉に励まされました。
なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
応援ありがとうございました♪



>ちょこましゅまろ様

先日はコメントありがとうございました。お返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
続き気になると仰って下さりありがとうございました。
そうですね、さっさと結婚してるって言ったらいいのに!ですよね~。
はい、入江くんはケバいのは苦手そうです。ナチュラルな琴子ちゃんに見慣れてますしね^^
媚びられるのは間違いなく嫌いでしょう(笑)教授もとんでもないところに連れてきたものですよね^^;



>たまち様

先日はコメントありがとうございました。なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
そうなんですよね^^;本日の最大の難課題が実はこのキャバクラ同行んですよね。
教授はまるで気付いていませんが(笑)

> 琴子を色々なはけ口にしてる
爆!まったくその通りですよね!入江直樹の喜怒哀楽を引き出すのは琴子以外にいないですからね~~。
ハンターなキャバ嬢たちとの攻防、既に終わりましたが後編も楽しみにして頂けて嬉しかったです^^
自家製エアコンにはしてあげられなくてごめんなさい~~!なんだかしおんに食われたお話になってしまいました^^;でもしおんは個人的に気に入りました(笑)

それからキャバレー!どんなところなんでしょう??ますますイメージが湧かないです!
クラブもスナックもどんな違いなのか全く分からない^^;
クラブは女の子にもお姉さん優しくしてくれるんですね!メモメモ。
ゲイバー・・・も勿論行った事ないのですが、同窓会で元クラスメイト(しかも変に縁があったのか何度も隣の席になった)がゲイになってたことはあります!あれはビックリしたなぁ~。



>ねーさん様

先日はコメントありがとうございました。なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
楽しいと言って下さり嬉しかったです。癒しは琴子発言にもキュンキュンして頂いて♪

イライラを表に出さない入江くん。
恒例のブリザードを楽しみにして下さったようですが、出なかったですね~~すみません!^^;
でもこうしてあのイラストからお話が2つ出来たのはねーさんさんに背中押してもらったお蔭ですので感謝です。ありがとうございました♪



>紀子ママ様

先日はコメントありがとうございました。なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
あはは、良かった。後編のコメント読んで安心しました。スマホからだと文字が読みにくいですもんね~^^
教授の親切は仰る通り大きなお世話ですよね。
こんな上玉が来店したら、お姉さんたちも女豹がしても仕方がない(笑)ま、相手にされないわけですが^^v
言葉に出さずともその態度が妻を立ててるという事でどうぞひとつ大目に見てやって下さいませ!



>アミキママ様

先日はコメントありがとうございました。なのにお返事すごく遅くなってしまい申し訳ありません>_<
本当にその通り!なんだかんだで琴子命の入江くんには、ここでの声は雑音以外のなにものでもないですよね(笑)
思い切って電話。後編出したので書きますが、・・・してたんですよ、琴子ちゃん!むしろ一杯!
でも妻欠乏症になるから敢えてサイレントモードの入江くんなのでありました。

あはは、羞恥心はないのだから、愛妻家宣言してとっとと帰っても良かったですよね(^m^)
そのクオリティにはなりませんでしたが、家に戻れば琴子ちゃんでフル充電していることと思います♪
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