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::記念日じゃなくても
せっかくのイタキス期間なのに相変わらず更新出来てない今日この頃です。
合同本の進行に加え、就職活動などもしておりました。
無事決まって来週から仕事開始です。
ただでさえスケジュール心配なのに・・・大丈夫かとハラハラしていたりします。

コメントのお返事さえ止まってて申し訳ありません>_<(返信完了しました。コメントお寄せ下さったかたは宜しければ目を通していただければと思います)
そんな中で記事出すのはどうかと思いますが、入江くんの誕生日、やはりお祝いしたいと思いお題からチョイスして今ササッと書いてみました。

お題の通り、ささやかな一日のお話ですが、よろしければ読んでやってください♪
あ、最後にひとこと!

入江くん、お誕生日おめでとう~~!!




・・・・・・・・・・・
恋するお題(Master:ひなた様)


【恋したくなるお題】よりお題拝借しています。









その朝、ピピピとなる目覚ましをあたしはいつも以上に恨めしく思いながら止めた。
温かいお布団から伸ばした腕はすぐにひんやりとして、出来ることならもう一度その中に引っ込めてしまいたい。
自分の体温はもちろん、入江くんの体温も混ざったこの温もりを手放すのはとても忍びなかった。
結婚してからというもの、こういう気持ちの機微にさえあたしは季節の移り変わりを感じるようになった気がする。
11月も初旬から半ばへ―。
今日は入江くんの誕生日だ。


昨日も午後から大きな手術があって、日が変わる直前まで帰宅しなかった入江くんは、今もまだしっかりと目を閉じていて目を覚ます気配はなかった。
一方のあたしは今日も日勤。悠長に入江くんの寝顔を眺めている訳にはいかず、自らに活を入れてえいやっとベッドから抜け出した。
あ、もちろん入江くんを起こさないようにこっそりとね。

とはいえ・・・、出勤する支度を整えながら、何度も入江くんを振り返ってしまうのはやめられない。
だって、朝一番に入江くん「お誕生日おめでとう!」って言いたんだもん。
もちろん日が変わると同時に既に一度はその言葉は伝えてあって、だからこそ今入江くんを起こしでもしたら、入江くんの反応なんて目に見えてる。
「お前は何度同じ事を言えば気が済むんだよ?」
「そんなことでいちいち起こすなよ。ったく」
もともと誕生日を特別な日と捉えるタイプじゃないだけに、不機嫌も隠さずそう答えて再び瞼を閉じてしまうだろう。
もしもその不機嫌な顔の奥に嬉しいって気持ちが実は隠されてるとかなら、ちょっとくらい冷たい言葉浴びせられたって躊躇わずに起こすんだけどな・・・。


と、そんな葛藤を朝から繰り広げたあたしは、結局入江くんを起こすのを堪え出勤することにした。
なんて、眠っている入江くんの枕元に顔を寄せて、おめでとうって囁いてはみたけれど。
ついでにほっぺに軽くキスなんてしちゃったりて。
そして、そんな事が出来る自分の幸せを思ってちょっとホクホクした気持ちになりながら通勤する。
今日も一日頑張るぞー!って気持ちになる。
そうだ、夜勤に入る入江くんと病院で少しの時間でも二人きりになれるといいな。


ナース服に着替えてナースステーションに向う廊下で後ろから「おはよー、琴子」と声を掛けられた。

「あ、おはようモトちゃん。今日もすがすがしい朝だね」

「そぉ?別に、いつもと変わらないわよ~。寧ろ寒くなってきて起きるのが辛いわ」

「まぁそれはそうだよね。けど、シャンと背筋が伸びるような気もしない?」

「・・・。なーんだ、今日はもっと疲れた様子でやって来ると思ってたのに」

「へ?あたしが?どうして?」

首を傾げるあたしにモトちゃんはしげしげとした視線を送ると「ま、入江先生もそういう時もあるってことか」と呟きスタスタとナースステーションに入っていく。
あたしは怪訝に思いながらもパタパタとその後を追った。
そしてその日、あたしは日中会う同僚や先輩、先生、果ては入院している患者さんにまで似たようなやり取りをする事となるのだった。




そして一日の勤務が終わり帰る時刻――。


「う~ん、今日に限ってタイミング合わないなぁ~~」

もうあとは着替えて帰るだけだというにも関わらず、あたしは制服姿のまま病院の中をうろうろと歩き回っていた。
医局や手術室、入江くんが受け持ってる患者さんの病室。その他あちこと思い当たる場所を片端から当たっていくのに入江くんの姿を見つけられずにいる。
その間、清水主任には何度となく鉢合わせになり、仕舞いには呆れ顔で窘められた。
曰く、病院関係者でも勤務外の時間に院内をうろつくのは褒められたものでないと。
確かにもっともの事なので、あたしはすみませんでしたと頭を下げると仕方なく更衣室に向う事にした。
普通ならば日勤の人はもうとっくに帰った後、そして夜勤の人は既に勤務に入っている時刻のため、病院関係者しか通らない更衣室に続く廊下は電気も薄暗くどことなくもの寂しい空気が漂っている。

「あ~あ、こんな事ならやっぱり入江くんにちょっと嫌な顔されても起こしちゃった方が良かったなぁ~」

一人きりなのをいいことに、思わず呟いたその時だった。

「なんだよ、嫌な顔って」

「・・・ひゃあっ」

不意に横の扉が開いたかと思えばそんな風に問われ、あたしは廊下の反対側の壁側へ飛び退いた。

「い・・・いり・・・」

声を出そうとするけれどまだ心臓が跳ね上がっているみたいで上手く言葉が出ない。

「って驚きすぎだろ」

そんなあたしを見下ろして入江くんは小さく肩をすくめた。

「な、なんでこんな所に居るの」訊ねると

「なんでって、ここのロッカーにちょっと取りにきたいものがあっただけだけど」と至極当然の答えが返ってくる。

「琴子こそなんでこんな時間に?また仕事終わらなかったのか?」

逆に訊き返されて、あたしは「ち、ちがうよっ」とちょっとムキになって答えた。

「ただちょっと・・・入江くんのこと探してただけ」

「俺を?何か急ぎの用件?」

「ううん、用件っていうか・・・入江くんに会って伝えたかったの」

眉を僅かに動かして続きを促してくる仕草にしぶしぶ「お誕生日おめでとう、って」と言葉を添える。
もう、我ながらなんてタイミングの悪い伝え方なんだろう。

思い描いていたイメージでは、
あたしがまず最初に入江くんの姿をみつけて、そっと近付くの。
「だーれだ?」なんて入江くんをちょっと驚かせたりするの。
それから笑顔で「お誕生日おめでとう!」って伝えて。
そして戸惑いながらも「ありがとう」って返事する入江くんに「お仕事頑張ってね」って、「明日はお家でお祝いしようね」って。
言うつもりだったのに―。

すっかり諦めかけたところに入江くんが突如現れるものだから驚いて全く感慨のないお祝いの仕方になっちゃったじゃない。
せっかくのチャンスを・・・!もう~~あたしのバカ!!


けれど入江くんはというと、悔しくてちょっと唇をかむあたしをしげしげと見つめながらクスッと少し口の端を上げた。

「ありがとう」

「・・・へ?」

「ぷっ なにそのまぬけな顔。おめでとうって言われたからお礼言っただけだろ?」

「いや、うん。でも我ながら不貞腐れたお祝いの言い方になっちゃったのに。それに今日0時過ぎた時にもお祝いしたのに、こんな必死で入江くんのこと探してたなんて、入江くん呆れてるだろうなって――」

「まぁそうだな。俺も今頃お前はもう家に帰り着いてるころだと思ってたのに、まさかまだ居残ってるって知った時はちょっと驚いた」

「やっぱり――」
「―でも呆れてはないけど?」

「入江くん・・・」

見上げると入江くんの瞳の中にはあたしの姿がしっかりと映っている。

「眠っている俺を起こさないよう囁いて頬にキスするのも悪くはないけど、ただ『おめでとう』ってひと言のために根性で俺を探し回る方がお前らしい」

「――!!い、入江くんまさかあの時起きて・・・」

「昨晩はめずらしく大人しく寝たせいかな。やけに目覚めが良すぎてね」

そう答えた時の入江くんの表情が今朝のモトちゃんと少し重なる。

「ベッドに引きずり込みたい衝動抑えてお前を見送った俺の気持ち、分かる?」

「・・・ご、ごめん///」

遅まきながら今日の皆の態度の意味に気付いたあたしはただただ顔を赤くするしかない。


「え、えーと・・・。とにかく入江くん、今日はおめでとうって伝えられて良かったよ。明日帰ってきたら改めてお祝いしようね。じゃ、じゃあお仕事頑張ってね」

なんとかそれだけ言ってその場から立ち去ろうとした。
すると進行方向を遮るように入江くんの腕が廊下の壁に伸ばされる。

「待てよ」

「で でも入江くんももう戻らないと・・・」

「少しだけだよ。つか、こんな探し回って本当に『おめでとう』って言うだけのつもりだったのか?」

「そ、それは――」

本音を言えばチュッなんてのも少し考えたりもしたけれど、今となっては色々と雰囲気とか違くなってしまってて!


と、言葉を途切れた瞬間、入江くんの顔がスッと近付いてきた。



チュッ



「せめてもう一つこれくらいほしいなぁ」

「・・・///」

「あと、いつもの」

いつもの、って・・・。

「――入江くん、大好き」

そう言うとフッと優しい目をして微笑う。

「いい記念日になったよ。じゃ、頑張ってくるわ」

踵を返しあたしから離れていく。

薄暗い廊下で入江くんの白衣が見えなくなるまであたしはその背中を見送ったのだった。


「記念日じゃなくても・・・」


このささやかなやりとりが、これからも入江くんの元気になりますようにと願いながら――。





お付き合いありがとうございました!
とりあえずまた壁ドンキスで書かせて頂きました(笑)

スキマ未設定(短編)  コメント(11)  △ page top


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::承認待ちコメント
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::Re:みゆっち様
こんにちは。今さらのコメントのお返事・・・本当にすみません>_<
なんとか年内には・・・と思い書かせて頂いてます!

まずはもうこちらの記事では取り下げましたが、イラスト大きくUP喜んで下さりありがとうございます!
原作のイラスト・・・やはりすごく素敵ですよね。
お借りしたイラスト集を時々眺めてはうっとりしちゃってます(^m^)

そしてお話、ほっこりして頂けて良かった♪
本当、今さらながら入江くんの体温感じて眠れる琴子ちゃん、羨ましいですよね~~。
この何気無い幸せでも秤が溢れるって素敵♪さすがみゆっちさんです!

結婚して何年たっても入江くんが大好きで、妄想もパワフルな琴子ちゃん、素晴らしいですよねw
日々妄想はエネルギー。これもまたみゆっちさんならではの名言☆
病院内でほんとこのお二人さんは・・・。
私もむふふふ・・・と笑いつつ、いやんと退散したいと思います(笑)
可愛いコメントをありがとうございました!
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::Re:千夜夢さま
こんにちは。もう本当に・・・今さらすぎるお返事ですみません>_<
年内にはなんとか・・・と漸く浮上してまいりました!

お忙しい時期に時間作ってコメント下さりありがとうございました。
伝えたいこと・・・そこでしたか≧▽≦
病院で入江くん出てきたところから古川くんの低音ボイスで再生、めちゃ嬉しいです!
こういうちょっとそっけないけど微かな甘さのある台詞はたしかに古川くんすごく似合う気がします♪
あ、もちろん入江くんにというのが前提で^^
でも実は・・・これを思いついたのは、キスマイぶさいくのコント(?)をたまたまyoutubeで観たのがきっかけだったですww
ほんと、なにから創作のきっかけを得られるか分からないものですよね(^m^)
旬だけにこの時期頻繁にネタにしてしまった壁ドンも、病院の白い壁でと想像すると萌え度UPというのがなんとも千夜夢さんらしい想像の豊かさです!
拝読して私もなるほど~と妄想を楽しませてもらいましたwありがとうございました!

それからこちらも今さらのアメブロ記事のコメも合わせてありがとうございました!
ドラマ・・・すべて終わってしまいましたね~>_<あらためてどれだけ放置していたのか・・・すみません!
結局、今クール観たドラマで良かったのは、私的には信長はそのままなのですが、あとひとつ、ディアシスターでした!はじめはどうなん?と思ってたけど、回が進むにすれて真剣に観てしまいました(^m^)
来年はとりあえず小栗くんと生田くんのドラマをチェックしてます♪
千夜夢さんもおススメあったら教えて下さいね!
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::Re:紀子ママ様
こんにちは。本当に今さらなお返事ですみません>_<
とにかく年内には・・・と思い浮上してまいりました。目を通して下さっていればいいなと願っております・・・っ。

入江くんのバースデー話、喜んで下さり良かったです♪
でも紀子ママさんのコメントを拝読してすぐに「そうか~!たしかに!」と思いました。
顎キュッですか~~入れればよかった~~!!(笑)

そうそう、こういうイベントの翌日はいつも以上に足腰立たなくなってる琴子ちゃんを想像するスタッフたちだと思いますw
ただでさえ仕事ぶりが芳しくない琴子ちゃん、余計に仕事できない状態にさせられてなくて寧ろホッとしてもいいであろうに、どこか物足りなさを感じるのは何故でしょうか(^m^)
結局、なんだかんだでイリコトの仲良しぶりが認められてるってことですかね♪
それでも琴子ちゃんらしい入江くん愛に入江くんもきっとほっこりしたんだと思います。もちろん私たちも^^
こちらこそ頷くところいっぱいのコメントありがとうございました。

それからイラスト、もうこちらでは取り下げましたが、お話の名前ばっちり覚えて下さってて紀子ママさんには大・大・大感激です!!≧m≦
いつもほんとに元気もらってます。ありがとうございます!
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::Re:ねーさん様
こんにちは。今さらのお返事で本当にすみません>_<
いつも記事をあげるたびに丁寧なコメントをありがとうございます。この時には就職のお祝いの言葉まで頂いておりましたね・・・!
そうそう、ドキドキするもんですよね。私など自慢にも何にもなりませんが、結婚後は派遣で主に働いていたのもあり、それこそ何度と職場が変わっていますが、何度経験してもはじめは緊張します。
あ、もうすっかり慣れました^^ こないだの拍手コメントでもお気遣い下さり感謝しております♪

さて、いまさらのお返事ですが、ついつい創作だとがっつき系な入江くんを書きがちですが、こんな日もきっとありますよね^^
社会人になるとまずは仕事が優先で、週末などにお祝いはあらためて・・・って感覚、分かります。
(実は私も誕生日は25日だったりします。一緒ですね☆)
しかし現実的なところもありつつ、夢見がちな琴子はいつまでもベースとして残っているんだと思います。
入江くんもなんだかんだでそういう琴子が好きで、ほんの少しのデレを見せるのかな、なんて。
地味な展開ながら、私もこういう展開はほんわかして好きなテイストです(^m^)
ねーさんさんにも同じように感じて頂けて嬉しかったです。ありがとうございました。
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::Re:たまち様
こんにちは。
もう本当に・・・今さら過ぎるお返事でごめんなさい!!
お返事を書こうにも自分の書いた話の内容さえ忘れてて(大汗)、急いで読み返してきました^^;

あらためて入江くんの誕生日話にコメントをありがとうございました。
そうですね。入江くんとは出来るならば片時も離れていたくない琴子でしょうから、誕生日に一緒に過ごせないのは残念だったでしょうね。
けど、社会人の自覚はちゃんと芽生えているので、きちんとお仕事は頑張るんだと思います。

さて、入江くんも違うベクトルで自覚が芽生えたのか?誕生日に琴子をがっつり頂くことなく朝を迎えたようです(笑)
けどモトちゃんをはじめ、病院の関係者には驚きだったことでしょうw
二人がいないところでまたちょっとした噂になっている気がしてなりません^^;

そんなこんなで誕生日という大きなイベントというのにとくにそれらしい何かが起きることもなく終わろうとしていたのですが、琴子らしい発想で入江くんを探し回る姿はすごく目に浮かびます。
なかなか見つけられない琴子に対し、入江くんには琴子センサーが!(笑)
そうそう、そうなんですよね♪

イメージと少し違うながらも琴子の描いていたシチュになんとなく入江くんが仕上げてくれるのは、私の中でイタキスの定番だったりします。
今回もそんな感じで、入江くんにおめでとうをちゃんと言って、ほんの少し入江くんの甘さが垣間見られてという風に仕上がったかな?と思います^^
特別なことは何もないけど、なんだか幸せな気持ちなれた二人でした♪
お話読んで下さって、良かったねってたまちさんにも言って頂けて良かったです。ありがとうございました。
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