::Forget Me Not 【Extra chapter】
キリバンリクエストで書かせて頂いた【Forget Me Not】ですが、
ある方から、その後のお話をプレゼントしていただきました(^^)

お話が目に浮かぶようで、読みながらニヤニヤしてしまいました^m^
私だけしか読まないなんて、余りにも勿体ないので、図々しくもこちらに掲載させて下さい!!
とお願いしてしまいました♪

そして、匿名なら…と御承諾を頂いたので早速UPさせて頂きます(^^♪
私の拙い文にこんな素敵な続きをご用意して下さって、本当にありがとうございましたm(__)m
沢山の感謝をこめて…!!



それでは、【more】からどうぞ♪





突然こっちに帰ってきた入江くん。
昨日は一緒に帰れたんだけど、今日から本格的に業務に就き始め、一緒には帰れないってわかってはいたけど、やっぱり入江くんの姿を一目見てから帰ろうと思って、医局を覗きにいったのに…いなくてがっかりしてたら、西垣先生に声をかけられた。

「琴子ちゃん、今帰り?」
「あ、はい」
「じゃ、一緒に食事でもどう?」

相変わらず、、軽い!
そういいながら肩にまわされたその手をあたしは振り払った。

「けっこうーです、それに先生まだお仕事ありますよね?」
「もう、つれないなぁ~」

まったく油断も隙もあったもんじゃないっ
入江くんがいないならこんなところに用はないわ。
あたしはさっさと家に帰ろうと踵を返えそうとしたら、西垣先生が妙な笑顔を近づけてあたしの耳元で囁いた。

「ワスレナグサ見つかった??」
「!ど、どうしてそれを??」
「いやぁ~桔梗くんから昼間聞いて…探していたんだろう?」
「そーなんです!でも今の時期咲いてないみたいなんで…」
「だよね、だからこれ」

そういうと西垣先生は胸ポケット封筒を出すとあたしの手ににぎらせた。

「多分、それかなり手がかりになると思うよ」

しばし、手を握られたままあたしがそのセリフを呆然と聞いてると目の前にいた西垣先生が突然視界から消え、するとすぐそこに入江くんが怒った顔で立っていた。

「何してんだ、さっさと帰れよ。仕事おわったんだろ」
「…うん、でも一目入江くんを見てから帰ろうかと」
「じゃーもう済んだろ」

相変わらず冷たく言い放ちさっさといなくなってしまった入江くん。
もう、昨日から漸く一緒に働けることになったんだから、その実感を少しくらいかみしめたかったのに…。
そっけなくあしらわれ落ち込んでいたら、消えたはずの西垣先生がまた横に現れ渋い顔をしながら入江くんの背中越しに少し呆れ気味な口調で言った。

「まったく、蹴りまで入れといてどーしてこうも冷たいのかね…もっと素直に教えてやればいいのに」

そしてまた妙な笑みをあたしに向けると西垣先生は、

「僕は親切だから、まぁ、頑張って琴子ちゃん」

そう言い残して去っていった。

二人の後ろ姿を見送ったあと、あたしはさっそく西垣先生からもらった白い封筒を開けてみた。

中には花がプリントアウトされた1枚のカードが入っていた。

「もしかして、、これがワスレナグサ?」

黄色を囲むように青紫色をした花弁が5枚。それがいくつもあつまっている様子からしてかなり小さな花らしいことはわかった。
けど、、で、なんでこの花をみてこっちに戻ってくることを入江くんが決めたのかいくら眺めてもさっぱりわからなかった。
家に帰ってから、もしかして!うちの庭の花壇に植えてあったのかも?それでホームシック?とか?かもと閃いてお母さんに聞いてみたんだけど、花壇にワスレナグサは植えたことないって言われて、、またふりだしに。
で、部屋でまた写真をかざして見ていたら、なんか裏に文字が書いてあることに気がついた。

「なんだろ??」

裏返して見たら…

ワスレナグサ=Forget-me-not(英訳)

と書いてあった。

「フォアゲットミーノット…」

さすがのあたしにも直訳はできた。
…私を忘れないで。

「私を忘れないで…?」

その日の夜。
あたしは、入江くんの帰りをひたすら待った。
西垣先生がくれたポストカードを手にしながら。

入江くんは、あたしが入江くんを忘れちゃうと思って帰ってきてくれたのかな??
…あたしのために帰ってきてくれた??
どーしても、それを確かめたくて。
だとしたらどーしても言っておきたくて。
あたしは、死んでも入江くんを忘れたりできないってこと。
ずっとずっと変わらず大好きだってこと。
たとえ入江くんがどこにいてもあたしは変わらず思い続けること。


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ここから先はどうなる?と、匿名希望様とお話させて頂きましたら、意見が一致しましたので、
図々しいですが、少し続きを…(^_^;)
会話中心のSSです。

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――遠くから、大好きな人の声が聞こえる。これは夢?それともうつつ…?


「おい琴子、起きろよ」

「ん…。んん?あ…私、寝ちゃってたんだ。お帰りなさい、入江君」

「ったく。いくら夏に近付いて来たからって、うたた寝してたら風邪引くだろ」

私はまだいくらか寝ぼけた頭で起き上がり、瞼をこする。

「…今、何時……?」

「もう日が変わる直前」

「そうなんだ。遅かったんだね、急患が多かったの?」

「少しな。ま、こうして帰って来られているんだから大したことないよ」

「そっか…。お疲れ様」

「これからこんな時も多いだろうし、お前もシフトあるんだから待とうとしないでちゃんと寝ろよ」

「うん。分かった」

言い方はぶっきらぼうだけど、入江君が私の事を思って言ってくれているのが分かって嬉しい。
本当はいつもどんな時でも、少しでもいいから入江君の顔を見てお話したいけれど、ここは素直に返事をする。
あ…、でも今日はちゃんと聞いておきたい。

「ね、ねぇ入江君」

「何」

「あの…、昨日眠る前にね、入江君、ワスレナグサの話、してくれたでしょ?」

「…ああ。覚えてたんだ」

「もう、入江君の言う事を私が忘れるわけないじゃない!」

「今はもっと覚えなきゃならない事があるだろ」

「うっ で、でもそれとこれとは話が別よ!それでね?昨日入江君、『調べれば分かる』って言ったでしょ。だから私、お花が咲いていないか探したんだけど無くってね」

「季節的にもう終わっているからな」

「うん、そうみたいだね。でね、何を調べるのか良く分からなかったんだけど…西垣先生が教えてくれたの!」

――ったく、余計な事を…。しかし、いつ気が付いた?やっぱりあの人は侮れないな…

「ふーん。で、分かったの、意味」

「うん!!」

「…で?感想は?」

「あのね、入江君。私は、どんなことがあっても、入江君の事を忘れる事なんて無いから!!だから安心して?」

「……」

「ん?あれ?私、変な事言った?」

「お前さ、西垣先生から何を聞いたの?」

「え?聞いたっていうか…これ……」

私は西垣先生からもらったメモを入江君に渡した。
入江君はそのプリントアウトされた花と、裏の【Forget-Me-Not】の文字を見比べるようにしてフッと笑った。

――これはあの人なりの配慮か?それとも挑戦か…?

「お前にも和訳できたんだ?」

「し、失礼ね!私にだってそれ位は分かるんだから!!」

「それは失礼。で、お前は俺が、『忘れないで』って言ってると思った訳だ」

「だ、だって…。違うの?」

「お前が死んでも俺の事忘れるはずなんて無い事、嫌というほど知ってるしな」

「そ、それもそうね…。じゃあどういう意味なの?」

「さあ?」

入江君ってやっぱりイジワル。ニヤリと笑って見せるだけで、ちっとも答えてくれる気なんてないみたい。
思わず頬を膨らました私を見て、何か思いついたように、更に楽しそうな顔をする。

「なぁ琴子。お前は俺を忘れないかもしれないけど、俺は忘れるかもよ?」

「なっ…ひ、ひどい!天才なのに、夫なのに、なんて言い草!!」

「俺も覚えなきゃならない事沢山あるしな」

ど、どういう事!?仮にも昨日感動の再会を果たしたばかりでこの態度!
病院でも冷たいし、もう少し優しくしてくれたって……

「ほら、こっち向けよ」

怒っているからなのか、悲しいからなのか、涙が出そうになって下を向いていた私の両頬を入江君が挟んで、私達は視線を合わせる形になった。

「俺がお前の事を忘れないようにさ、…忘れられなくなるようなキス、お前からしてみろよ」

「///////」

「…ほら」

そう言って入江君が瞳を閉じる。何度見ても何度唇を重ねてもドキドキしてしまう、入江君の長い睫、この表情。
背の高い入江君に私からキスする為に、私はそっと入江君の首に手を回した――

そっと唇を重ねる。帰って来て間もない入江君からは外の匂いがする。
その柔らかい唇に、私の唇も優しく伝わるように入江君の下唇を挟むと逆に返されてしまい、開いた口内に舌が入って来た。…結局、私は入江君のペースに心地よく身を委ねることになる――


「んん…っはぁ…////」

「…ま、これで暫くは忘れないかな。また忘れそうになったら頼もうか」

「も、もう…////」

「じゃ、俺シャワー浴びてくるから、お前、明日も日勤だろ、先に寝とけよ」

「入江君は違うの?」

「俺、明日は当直だから」

「そっか…。これから一緒に暮らせるって言っても、なかなか2人の時間は過ごせなさそうだね」

「この職業選択した時点で分かってた事だろ。だから、頑張ろうな、…奥さん」

「……うん、頑張る。頑張ろうね、入江君!」

「じゃ、お休み」

「おやすみなさい」

入江君はそっと私の額にキスを落として、そして階下へ降りて行った。
私はベッドの端っこに入江君が眠る側を向いて横たわった。
今日も、このベッドで一緒に眠れる事が嬉しい。


「あ…そう言えば」

結局、ワスレナグサの本当の意味、聞きそびれちゃった。
でも…それもどうでも良くなってしまうような余韻が唇に、頭の芯に残っている。
こんな風にして、入江君が私の事を忘れないというのなら、それはそれで幸せな事。
あの小さなお花と私って、少し似ているのかな…?

すぐにやって来たまどろみに身を任せながら、幸せな気持ちで私は夢の中に入っていった。






入江君は、結局核心は言わないと思うんですよ。
で、キスとかでうやむやにしてしまう…
それでも、琴子は幸せなわけで…ですよね!?

す、すいません。余計なものを付けてしまって(>_<)
御礼に、と思ったらとんだ駄文を加えてしまいました…
でも、嬉しかったんです!!
本当にありがとうございましたm(__)m







21巻スキマ  コメント(2)  △ page top


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::拍手コメントありがとうございます
藤夏様
こんばんは(^^)
本当に…まさかこんな素敵なプレゼントを頂けるなんて、本当に嬉しい事です。お題を出してくれたなおき&まーママ様、匿名希望様は勿論、コメントを下さったり、読んで下さる方が居るからこそ書けたと思います。
そして、私にサプライズプレゼントを下さったのは藤夏様もです!a feeling of happinessを読んだときにも同じように感激しました。
改めてありがとうございましたm(__)m
さて、西垣先生(笑)…最近あちらこちらで大活躍ですよね(笑)私も何だか前よりも肩をもってしまいます^m^しかし…これだけアシストしても茶々を入れても、やっぱり直樹は直樹なんですよね(^_^;)

繭様
こんばんは(^^)
本当に…琴子、なぜそんなに鈍い!?って思っちゃいますよね。でも、そんな琴子を直樹も皆も好きなんですよね~。匿名さんの西垣先生、ウィットに富んでいますよね。なんだか印象が急上昇(笑
)相変わらずの鈍感&勘違いの琴子にかこつけてキスを迫る直樹を可愛いと言って下さってありがとうございます!!本当に、楽しい企画になって感激でした。

匿名希望様
こんばんは(^^)
改めて、この度は素敵なプレゼントを下さってありがとうございました!!厚かましくも掲載をお願いした際にも快諾して下さって…。そして、勝手に書かせて頂いた続きにもコメントありがとうございます!
イメージにリンク出来て良かったです♪何となく、直樹ははぐらかすだろうと思いながら終わらせた話を上手に拾って下さったお陰で、まさかの続きを書く事が出来ました。
…「いらない」って言われなくて良かった(^_^;)
スキマについてのコメント…まさにその通りですよね。イタKissは限りなく日常の世界を描いているので、きっとまだまだ存在するのでしょうね。私も頑張って発掘してみようと思います。匿名希望様のお話も楽しみに待っています(^-^)


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