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Dreamlover 【前編】

キリバン【33333】のリクエストにお応えして書かせて頂きます(^^)

【33333】については、該当の方が2名様いらっしゃいました。お二方からリクエストも頂き、今なんとか頑張って同時進行しているところです。

さて、まずは先にお一人目、takie様のリクエストのお話をUPさせて頂きます♪

takie様からのリクエストは、「入院中の入江くんと琴子」です。
原作では金ちゃんとクリスのエピソードなどでイリコトのエピソードが少なくなっていたので、そこを私なりのスキマで埋めて下さいとの事でした。

takie様、改めてリクエスト下さってありがとうございますm(__)m


申し訳ないです、今回も2回に分けさせて下さい(>_<)
それでは続きからお願いします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

梅雨の中休みか、久しぶりに晴れ間が覗いたある日、ナースステーションには浮かない表情の琴子がぼんやり立っていた。

「あら、琴子じゃない。どうだった?見に行ってたんでしょ」

休憩時間も残り少なくに近づき、午後からの仕事の準備のためにやってきた幹が尋ねる。
あの骨折からはや1カ月。今日から直樹はリハビリを開始していた。

「…あ、モトちゃん」
呼び掛けられて我に返った琴子は、幹の方を振り向いた。

「初日なのにもう10歩も歩いたわ。やっぱり入江くんって天才よね!」

そう言ってにっこりと笑う。その相変わらずな姿に幹は苦笑いした。

「はいはい、順調で何より。何だか元気がなさそうに見えたから聞いたのに、とんだ勘違いだったみたいね」

そう言って書棚に向かうと、必要なカルテを手早く揃え始める。琴子は驚いて幹の背中を見つめた。

「…さすがモトちゃん」

「フッ 琴子が分かりやすいだけよ」

幹はそう言うとちらりと壁の時計を見やり、傍にあった椅子に腰を下ろした。

「ほら、とにかく言ってごらんなさい。まだ少し休憩時間も残ってるから」

そう言って琴子にも座るよう椅子差し出す。

「う うん、ありがと。あのね、実は………」

促されるまま椅子に座った琴子は、先ほど目撃した出来事を順に話し出したのだった。





「ふ~ん…、なるほどねぇ。確かに意外な展開ね、クリスが金ちゃんのプロポーズを断るなんて」

そう言いながら幹はテーブルの上に置かれた籠の飴をひとつ取出した。琴子もつられて籠に手を伸ばすと中を物色する。

「でしょう?あたし、クリスにどうしてって聞いたんだけどどうも釈然としないのよね。挙句にはあたしに、入江くんと別れて金ちゃんと結婚しないかなんて言うのよ?」

「あら、それいいじゃない」

「モトちゃん!!! っんんっ」
「― 煩いわね、ただの冗談じゃない」

幹は飴の包みを開けると大口を開けている琴子の口にそれを押し込んだ。

「で?さしずめ金ちゃんは今、腑抜けになっているってとこかしら」

幹の言葉に琴子は頷く。

「…うん、そうなの。ねぇ、どうしてクリスはプロポーズ断っちゃったのかな?ずっと待っていたはずなのに」

「そうねぇ。本人に確かめなきゃ何とも…。あ、もしかしたら、プロポーズの言葉が気に入らなかったとか」

「そんな事無いと思うわ。金ちゃんのプロポーズ、男らしかったもん」

「あんた…覗き見してたわけ?」

「あ、あはは。ね、ねぇこのアメ美味しいよ?モトちゃんもどう?」

琴子は飴を差出しつつ笑ってごまかす。幹は呆れ顔でそれを受け取った。


「…まぁアタシでもきっと見ちゃうわね、目の前でプロポーズの瞬間が繰り広げられたら。大丈夫よ、きっと。何か誤解があるだけよ」

幹の言葉に琴子も漸く安堵の表情を見せる。

「…うん、そうだよね。話せばきっと分かりあえるよね」

目を合わせた2人はふっと微笑みあった。


「そうだ…ねぇ琴子、話ついでにひとつ聞いてもいいかしら?」

脚を組み替えながら尋ねる幹の声は、先程より幾分高くなる。

「ん?なぁに?」

「…琴子はさ、入江先生にどんなプロポーズをしてもらったの?」

幹は琴子の耳元に顔を近づけると、ひそひそと尋ねる。

「…へ?……い、入江くんからのプロポーズ――!?」

琴子は素っ頓狂な声を出した。

「んもう、人がせっかく小声で聞いてるのに。でもね…ふふ、実はずっと気になってたのよねぇ」
 
そう言って幹は微笑んだ。

「で、どうなの?あ、もしかして…してもらってないとか?」

幹はそう言ってクスリと笑う。

「そ、そんなわけないでしょ、してもらったに決まってるじゃない!」

「あら、そぉかしら。アンタが押しかけたってパターンもあるじゃない」

いちいち素直に挑発に乗る琴子が面白く、幹はさらに琴子を甚振る。

「ち、違うわよ!第一あたしが押しかけたからって入江君が結婚すると思う!?」

「ぷっ!あはは、それもそうね~」

―― 何を自信持って言っているのやら。琴子の頓珍漢な思考に、幹の笑いは止まらない。

「で?結局何て言われたのよ」

話を本題に戻して尋ねると、琴子はう~んと考え、そして答えた。

「えーっと…、『お嬢さんと結婚させて下さい』、だったかなぁ///」

そう言うと琴子は思い出したように顔をポッと赤くさせ、ニヤニヤと照れ笑いする。その様子に幹はふぅ、と溜息を吐いた。

「…それはアンタのお父さんに結婚の承諾を伺った時の言葉でしょ?」

「え、あ、そう言われてみればそうね…。えーっとじゃあ、あたしには…………あれ…?」

琴子の動きがハタと止まった。

「…まさか、本当になかったの?」 幹は呆れて琴子を見る。

「で、でもあの時は事情が事情だったから…」 琴子は言い訳するように小さく呟く。

「…それにしても、ちょっと寂しいわよね。やっぱり女として生まれたからには、愛ある言葉は欲しい…わよ……」

そう言いながら幹の口調はどんどん弱まっていく。目の前で、琴子が大きな目いっぱいに涙をためていたからである。

「あ、あたし…、今の今まであれがプロポーズだと思ってたの…!で、でも良く考えれば違うわよね?」

そう言って幹の手をがしっと握る。その握力に幹は小さく悲鳴をあげた。

「ま、まぁ結婚に至るまでなんて十人十色だろうし」

妙なスイッチを入れてしまったと感じた幹はそう言って琴子を諌める。が、時すでに遅し。今や琴子の目には闘志の火が付いていた。

「…決めたわ。あたし、入江くんにもう一度ちゃんとプロポーズしてもらう!!」

「…それは無理だと思うけど」

あの直樹がそう易々と琴子の願いを聞き入れるはずがない。しかしぼそりと呟く幹の声は、既に琴子の耳には入っていなかった。


「よし!そうと決まれば作戦よ!!っと、その前に仕事ね、仕事♪ あ、ナースコールだ!」

当初の浮かない表情はすっかり消え、琴子は応対の為に勢いよく立ちあがった。


―― ほんと切り替えが早いというか、プラス思考と言うか…。でも、見れるものなら見てみたいわね、入江先生からのプロポーズ……

その後ろ姿を眺めながら幹は苦笑する。


「モトちゃん、あたし、506号の青田さんのところに行って来るね!」

「はい、頑張ってね。暴走しないのよー」

「分かってるよ~」走りながら返事する琴子の声が廊下に響く。

「― ほんとに分かってるのかしら?」


幹はそう言ってフッと笑うと自分もナースステーションを後にした。これから始まる展開に、密かに心躍らせながら―――






原作では入江くんの入院中に、金ちゃんがクリスにプロポーズをするんですよね。
気持ちが擦れ違う2人にヤキモキする琴子でしたが、そういえば琴子も入江君からちゃんとしたプロポーズってされていないよなーと思い、こんなお話にさせて頂きました。

takie様のご希望と若干ずれているかも…と思いつつ(>_<)すみません、発想が相変わらず乏しいです(泣)
それに加えて、今回話の展開は浮かんでいるというのに全く言葉が付いていかず…、いまもこんな時間に…(T_T)

そして、いつもながら1話にまとめられず、申し訳ないです。
続きもまた読んで頂けると嬉しいです。

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secret

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comment

拍手コメントありがとうございました。

繭様
おはようございます。
UP後すぐにコメントを入れて下さったのにお返事が遅れて本当に申し訳ありませんでした!!
ワクワクする展開って言って頂けて嬉しかったです(^^)
先程UPした後編のあとがきに書きましたが、今回の話は後編のラストを描きたいために書きはじめました。その際にどういうきっかけを作ろうか迷い、当初はモトちゃんの役はオリジナルキャラクターを出して書いていたんです。でもやはり、ここはモトちゃんにお願いしようと思いなおし(笑)、書いていた前編を全て捨てて書きなおしました^_^;お陰でこんな短めのお話なのに時間だけは異様にかかって苦労したので、モトちゃんを褒めて頂けると嬉しいです!
後編ではどうしてもイリコトの話中心になってしまったのですが、モトちゃんは大切な役割でした。少ない出番でもしっかり活躍してもらいました(*^^)v

chan-BB様

おはようございます!
コメントありがとうございました~~!!それなのにお返事が遅くて申し訳ありません(>_<)
そうなんですよ~、少し前に漸く後編をUPしたのですが、この話は後編がメインディッシュです(笑)書いていたら予定外に長くなり、読んで頂く方には本当に申し訳なくて…。でもちゃんと読んで頂けるというchan-BBさんのお言葉を励みにしました(^m^)
前半書いている時点でバテていたので、遅いUPになってしまいましたが・・・。

そして例のお話、そんなお話を書かれていたんですね~~!!
どうぞ続きを書いて下さいっ♪♪
私も病院の出てくる話はいつもヒヤヒヤです(苦笑)。多分PCの前では沢山の方が突っこみをいれておられることかと・・・。でもまた書かないと(笑)頑張ります~~(*^_^*)

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