::Dreamlover 【後編】
お待たせしました…!!
とっても長いです。お時間のある時にお読みくださいm(__)m


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「ごちそーさま」
栄養のバランスは良いのだろうが、味気ない病院食を食べ終えた直樹は誰に言うでもなく呟いた。

日勤の看護師が出勤してくるにはまだ早い時間。とはいえ、それまでは朝食を運んでくるために早く出勤していた琴子が今朝はまだ顔を出していない。それだけの事で直樹の心中はいつもよりざわついていた。
と、そこに聞き慣れた足跡が、パタパタとこちらに向かって来る音が聞こえる。

「おはよう!入江くん。ごめんね、遅くなっちゃった」
勢いよく扉が開き、琴子の弾けんばかりの笑顔が現れた。

「廊下は走るなって言ってるだろ」
胸のざわめきがすっと消えていく事、そしてその理由も十分理解している直樹だが、琴子に向ける言葉はやはりいつもと変わらない。

「えへへ、ごめん。あっ 今、朝ご飯食べ終わったんだね」
そう言うと琴子はトレーを下げ、ベッドサイドの棚に荷物をよいしょと乗せた。

「…それ、もしかしてまた弁当か?」
大きな風呂敷で包まれた四角いものを見て直樹が尋ねると、琴子は笑って正解と答える。

「今日はお昼に食べてもらおうと思って。さらに改良を加えた琴子特製スーパーパワフルスタミナ弁当だからねっ」

「出来れば遠慮したいんだけど」
まだ記憶に新しい前の弁当を思い出して、直樹はぼそりと呟く。

「またまた、そんな遠慮なんてしなくていいのよ?あ、そうそう それからこれ。昨日入江くんに頼まれた病理学と解剖学の本、持ってきたよ」
そう言いながら重そうな鞄をドンと直樹の側に置く。

「ああ、悪い。よく見つけられたな、昔は『家庭の医学』持って来たりしてたのに」
中身を確認しながら直樹は言う。

「だって、これでも入江くんの妻歴5年目だもん。それになんたってあたし、看護師だもんね!」

そう言う琴子の得意気な顔に、直樹もつられて少し笑った。


「えっと…これは新しい着替えね、引き出しの中にしまっておくから。着替えはバッグに入れておいてね」

「ああ」

「それから――」

「…まだあるのか?」 

呆れ顔の直樹に、琴子は満面の笑顔で頷いた。

「あのね、今日のお弁当、実は前より多めに詰めたんだ。だから後で、ここで一緒に食べても良い?」

「…ってもう食べるつもりなんだろ?」 直樹は溜息をつく。

「へへ、ばれたか。 あっそろそろあたし申し送りに行かなきゃ。じゃあね、入江くん。また後でね!」

琴子はそう言うと、やって来た時と同じように廊下を走っていった。廊下に響く足音に直樹は苦笑する。

「走るなって言ったとこなのに…ん?なんだ、これ」

直樹は側に置かれた医学書の中に、場違いな一冊が紛れている事に気付いて手にとる。そしてパラパラとページを捲ったあと更に首を傾げた。

「金之助にでも渡すつもりか…?」
そう言ってポイとその本を投げ出した。その本…いや、雑誌の表紙にはウエディングドレスを着たモデルが微笑んでいる。そして目立つように貼られた付箋のページには、『言われて感動した!!プロポーズの言葉100選』という特集が組まれていた――。


* * * * *


コンコン。丁寧なノックの後、静かに扉が開かれる。

「入江先生、昼食をお持ちしました。…あら、もしかしてそれ、また琴子のお弁当ですか?」
入ってきたのは幹だった。

「ああ。悪いな、せっかく運んでもらったのに」
不覚にも自分が言われたとおりに弁当を前に琴子を待っていた事に気付き、直樹は内心苦笑する。

「いえいえ、先生にお会いできる口実が出来て嬉しいくらいです。ほんといつも琴子が鉄壁のガードで阻止するんですもの。それよりもどうかされました?手を付けずにぼんやりなさって…。あ、もしかして出来栄えが恐ろしいとか」

「確かに毎度毒見させられてる気がするけど。…ところであいつ、今何してる?」

幹の冗談めいた科白にクスリと笑いながら、直樹は琴子の行方を尋ねた。

「実は午前中に運ばれた患者が緊急オペする事になって、琴子はその介助に入ってるんです。なんで今はまだオペ室の中です」

「…そうか、成る程ね。だから桔梗が運んでくれたわけだ」

琴子が来ない理由が分かった直樹は弁当の蓋を開ける。琴子も一緒に食べる事は諦めているはずだ。

「今日のは前より良さそうですね」
幹が弁当を覗きこんで言う。
確かに前のニンニク臭漂うカルビの代わりに豚のしょうが焼きが入っているし、オクラも見当たらない。

「あ…でもこれ、モロヘイヤだわ……」

「アイツの思い込みの激しさは強烈だからな」

「フフ、そうでした」

2人は顔を見合わせクスリと笑う。

「…前にも言いましたけど、琴子って入江先生の事となると凄いパワーですよね。思うんですよね、普通に看護師の業務をこなしながらこんな風にお弁当作ったりするのって、結構ハードだろうなって。それに着替えの準備とかもあるし…。そのパジャマも…、琴子ですよね?」

「ああ」

直樹は苦笑しながら、まだ肌触りの硬いパジャマを軽く摘む。何故か今日の着替えには全てがっちりと糊を効かせてプレスがかけられていた。

「良妻アピール作戦かしらね…」

「なに?」

「いえいえ、何でもないです。・・・あら、これ、どうしたんですか?」

そう言って幹は無造作に置かれた結婚情報誌を拾い上げた。

「ああ、今朝琴子に持ってきてもらった本の中に紛れてたんだ。悪いけどあいつに渡してもらえるか?」

「はぁ…」 意味の分からぬままページを捲っていた幹だったが、やがて琴子の意図に気付くとクスッと笑って本を直樹に差し出した。

「申し訳ないですが、アタシこれからまだ配膳が残っていますので」

「そうか、悪かったな。じゃ、また琴子が来たときに渡すよ」

「ええ、お願いします。じゃ、アタシ失礼しますね」 幹はそう言って部屋を出て行こうとした。しかし、扉の前で立ち止まると直樹を振り返った。

「入江先生、ひとつお節介していいですか?」

「・・・? なに」

「女って、いつまでたっても言葉に拘るものなんですよ。琴子頑張ってるし、少しだけ御褒美あげてやってくださいね」
幹はそう言って微笑むと静かに部屋を出て行った。

「・・・ ふぅん、そういう事か」

幹の姿を見送った直樹は、まだ手にしたままの雑誌を再度開いて呟いた。


* * * * *


その後琴子が直樹の病室を訪れたのは夕方と呼ぶには遅い時間―― 琴子が日勤を終えてからだった。

「ごめんね入江くん、連絡出来なくて!」
やはり走ってやってきた琴子は扉を開けるなり謝る。直樹は目を通していた医学書を閉じるとふっと笑った。

「よぉ お疲れ。桔梗から聞いたよ。オペに入ってたんだってな」

「あ…モトちゃん、伝えに来てくれたんだ」
幹の気遣いに琴子は感謝する。

「じゃあお弁当は食べてくれたんだね」

「ああ。ったく、2人分だとしても多過ぎなんだよ」

「えっ、全部食べてくれたの!?」
まさか全て食べてもらえると思っていなかった琴子は目を丸くして直樹を見つめる。

「…。 お陰でリハビリ中身体が重かった――」
「きゃ~~、嬉しい、嬉しいよ入江くん!!」

少しバツが悪そうに直樹が皮肉を言うのと、琴子が直樹に飛び付くのは同時だった。

「おい、危ねーだろ!」
辛うじて琴子を抱き止めた直樹は琴子を叱る。しかし、言葉とは裏腹に手はその髪を撫でていた。 そして琴子の頭を自分の方に引き寄せる。


「… お前明日、夜勤だっけ」

「///う、うん。そう。で、でもまたお弁当作って、お昼には持ってくるから!」

至近距離にある直樹の顔に少し動揺しながら琴子は返事する。しかし直樹は「いや、明日はいらない」と首を振った。

「ど、どうして?お弁当、迷惑…?」

「違うよ」
直樹は今にも泣きだしそうな顔で尋ねる琴子を宥めるように、その頬に手を添えた。

「夜勤に備えてゆっくり休めって言ってるんだ。この仕事、ただでさえハードなんだから。今度はお前が倒れるぞ」

「入江くん……」

「それから、これも普通に洗ってくれればそれでいいから」
そう言って自分の着ているパジャマを指さした。

「う、うん。…ありがとう、入江くん」

「― バーカ。お前が御礼言うとこじゃねーだろ」

そう言って、直樹は幸せそうに笑う琴子の鼻を摘んだ。感謝の言葉を言わなければならないのは自分の方だと思いながら――。


* * * * *

それから数日が経過した。

弁当こそ持ってこなくなったが、琴子は相変わらず仕事の合間を縫っては直樹の身の回りに気を使い、そしてリハビリにも同行する。その姿はやはりオーバーワークだと感じるが、直樹もそれ以上は何も言わなかった。そしてまた、琴子に夜勤のシフトが回ってきた。

「入江く~ん、夕食持って来たよ~~!!」
明るい声とともにトレーを手にした琴子が入って来る。

「…煩い。それから何度も言うが、俺は手は何ともないから自分で食べられる。だからそれをよこせ!」
そう言って琴子の手から箸を奪った。

「あん、もう。遠慮しなくていーのに」
「遠慮じゃない!それから遠慮なしついでに言わせてもらおうか。琴子、お前は何度言ったらあれを持って帰るんだ、いい加減捨てちまうぞ!!」

直樹が指さす場所には、数日前から置かれたままの結婚情報誌に加えて、結婚をテーマにした特集の組まれた雑誌や、どこで見つけてきたのか『How to propose』なる本などが層を成していた。

「あ、あはは…。そ、そうね、金ちゃんに渡そうかなぁって思ってるんだけど、なかなか会わないのよね。夜勤明けにでも持って帰るから、あと少し置いといてもらえるかしら」

「ったく。絶対だぞ」

「はぁい。…ちぇ」 

「なんだよ」

「…ううん、なにも」 琴子はそっと溜息をついた。


「そうそう、さっきモトちゃんに聞いたんだけどね、最近婦人病棟に変質者が出るって噂があるらしいの」
気を取り直して琴子は直樹に話しかける。

「へぇ。それはまた物騒な話だな」
夕食を口にしながら、直樹は適当に相槌を打つ。

「でしょ~?でね、モトちゃんったら、深夜の巡回一緒に来てほしいって言うのよ。まったく、なんであたしに頼むのよねぇ?」

「お前なら変質者の方から逃げて帰って行くからじゃねーの?」

「なっ 妻に向かってなんて言い草!もう、あたしが襲われたって知らないんだからね、入江くんのイジワル!!」

そう言うと琴子はスタスタと部屋を出て行った。直樹は気にも留めずに箸を動かす。そして閉まったドアに向かって呟いた。

「― でも、そんなイジワルな奴にプ今さらプロポーズしてほしいんだよな?お前は」


* * * * * 


時計の針が深夜0時を指し示した。

直樹はむくりと起き上がると、スリッパを履いて病室の扉を開けた。向かう先は、夜勤の看護師たちの詰所もある婦人病棟。そろそろ琴子たちが巡回を始める頃だった。

変質者の噂を信じている訳ではない、だが直樹は足を速める。
すると遠くから真夜中とは思えないような騒がしい声が響いてきた。

「ったくこんな時間に…。何やってやがるんだ」
直樹は溜息を吐き、その声のする方へと足を進めた。



「― おい、苦情出てるぜ。夜中に婦人科病棟でお祭り騒ぎしてる奴らがいるって」
現場に到着し琴子の無事も確認出来た今、直樹はそう言って琴子に声を掛けた。

「あっ、入江くん!あのね、金ちゃんとクリスがね――!!」
琴子は直樹の姿を見るなり、興奮気味に金之助のプロポーズについて話し始めた。どうやら先程直樹に怒っていた事も忘れてしまったらしい。とくとくと自分の事のように幸せそうに語る。


「― 何はともあれ金之助も間抜けな火傷作らなくて良かったな。じゃ、俺はもう行くから。お休み」
直樹はそう言うとくるりと背を向け自室へと歩き出した。

「入江く~ん、ありがとー!!」という元気な声に続いて、「お世話掛けました~」という中性的な声が聞こえる。そこで直樹はふと閃いて足を止めた。

「… 桔梗、この時間に巡回する部屋はここが最後か?」

「は、はい。ここで最後です。その後は少し休憩に入る予定でした。あの、それが何か…?」
直樹の唐突な質問に、幹は返事をしつつ尋ねる。

「休憩終わる時間まで琴子借りるから。おい琴子、行くぞ」
直樹はそれだけ言うと、また前を向いて歩き始めた。

「はい、どうぞ遠慮なく……!ふふ、琴子、喜ぶわね」
その言葉でピンときた幹は、にっこり笑うと直樹と琴子を見送りつつ呟いた。

* * * * *

「― ど、どうかしたの?入江くん」
松葉杖を使いながらだというのに歩くスピードの速い直樹を追いながら、琴子は尋ねる。しかし直樹は「黙れよ、夜中なんだから」とだけ答えてさっさと自分の病室に向かった。そして部屋の前まで来ると扉を開け、琴子に入るよう促す。


「入江くん、一体どうしたの?何かあった?」
心配そうに尋ねる琴子に直樹は、クスリと笑いかけた。

「いや、別に?それよりも、良かったな。金之助とクリス」

「えっ あ、うん。そうだね!」
意外な直樹の言葉に驚きつつ、それでも同じ気持ちなので琴子はにっこりと笑った。

「じゃ、これはもういらないよな」
直樹はそう言って本の山を振り返る。

「あ、あの…うん。そうだね」 琴子は少し残念そうに笑った。プロポーズなんてせがんでしてもらうものではなし、第一自分たちはとうの昔に結婚している。そう自分に言い聞かせてた。

「…で、お前はこの中のどれを俺に言ってほしかったわけ?」

世間話をするように言われたその言葉に、琴子はみるみる顔を赤くさせる。

「え……?も、もしかして入江くん、気付いていたの…?」

「これだけあからさまにアピールしておいて、分からない方がおかしいだろ。ご丁寧にマーカーまで引いてるくせに」
直樹はふぅと息を吐き出すと、付箋の場所を開いて琴子に見せた。

「… それにしてもなんだよ、この“飾らず一言、『結婚して下さい』”って。お前、自分で妻歴5年目って言ってただろ」

「そ、そうね」

「それから“出逢った時から運命を感じた”なんて、俺に嘘をつけとでも?」

「それはその…、ちょっとした希望で……」

「で、最後は“君と毎日同じ家に帰りたい”、か。…俺たち確か、結婚前から同じ家に住んでるよな?なんで今さらこれなんだ?」

パタンとページを閉じると、直樹はベッドに腰を下ろして琴子を見上げる。琴子は暫く黙って俯いていたが、漸くその重い口を開いた。

「だ、だって…、入江くんが入院してからあたし、毎日淋しくて。入江くんが入院したのはあたしの所為だから、仕方ないんだけど……、でもどうしても早く一緒にお家に帰って、それから入江くんと一緒に眠りたいって思っちゃったんだもん」
思いのままに言葉を吐き出して、漸く琴子は自分の本心に気が付いた。きちんとプロポーズしてもらいたいと言ってここ数日下手に立ち回ってきたが、本当に自分が求めていたのはそれではなかったのだ。


「………。ごめん」
直樹は琴子の手を取って引き寄せると自分の腿の上に琴子を座らせた。行動の上っ面だけを受け止め、その真意に気付いてやれなかった自分を反省する。
自分の身の回りの世話を一所懸命するのも、リハビリ中ずっと声援を送るのも、いつも明るい看護師としての琴子の姿であるのは確かだ。しかし、結婚当初から変わらない、妻として一人寝る夜の淋しさを感じる琴子の姿を忘れていた事に、直樹も漸く気が付いたのだった。

「///そ、そんな、入江くんが謝る事なんて何もないよ!だってこれはほんとにあたしが勝手に――」
聞きなれない直樹のごめんという科白に動揺して、琴子は早口で話し出す。
しかし直樹はそのよく動く唇を自分のそれで封じ止めた。

「―― 俺だって、早くお前と家に帰りたいよ」

「い、入江くん…?」
琴子は驚いて直樹を見つめた。直樹は優しく微笑み、頷いた。

「早く一緒に帰って、琴子が淹れたコーヒーが飲みたい。それからあの趣味の悪いベッドで一緒に眠りたい」

「入江くん…」

2人は顔を見合わせてクスリと笑う。

「…驚いた。入江くんもそんな風に思ってくれてたなんて」

「…思うよ。ずっと思ってた」

幸せそうに笑う琴子の身体を抱きしめると、直樹は琴子耳元で囁いた。

「この入院で、あらためてお前と結婚して良かったって思ったから。琴子が、俺にとっていい奥さんだって事がわかったから……」

「/// 入江くん…、ありがとう。プロポーズよりもずっとずっと、嬉しいよ……」
琴子も直樹の背中に手を回すと、その腕に力を込めた。


「…琴子、もう一回キスさせて」

「…うん」

するりと腕の力を緩めた琴子の身体を少し離すと、直樹はその唇を指ですっとなぞってから唇を重ねた。柔らかいその感触を確かめるように啄む。そして少し開いた隙間から舌を侵入させ甘い咥内を堪能した。


「…そろそろ休憩時間も終わりだよな」
唐突とも言えるタイミングで唇を離した直樹は、わざと時計を確かめるように眺めてそう言った。

「あっ///そ、そうよね。あたし、仕事中だったんだっ じ、じゃああたし行くね///」

先程までの甘く艶っぽい姿は成りを潜め、琴子は直樹の腿から慌てて飛び降りる。その変わりように直樹はクスリと笑った。
恐らく無意識なのだが、気持ちを通い合わせた後の琴子はいつもより積極的にキスに応えてくる。夫婦になってからの歩みで大人になった琴子もいいが、いつまでも初々しいこんな姿が堪らないと感じる直樹は、改めて琴子と結婚して良かったと心の中で思った。


「琴子」
直樹はあたふたと扉を開けようとする琴子に声を掛ける。そして振り返った琴子にわざとにっこりと笑いかけた。

「一緒に帰れるようになったら、この続き、しような」

「///!! お、お休み!!!」

バタンと扉を閉じてバタバタと走って行く足音を聞きながら、直樹はと言ってクスクスと笑う。
そして、「だから走るなって」と笑気交じりの声で呟いたのだった――。






以上でキリバン【33333】を踏んで下さったtakie様からリクエストしていただいた「入江くんが骨折して入院した時の隙間のお話」、[Dreamlover]は終了です。
takie様、そしてお付き合いくださった皆様、ありがとうございました!!

UPに時間がかかり申し訳ありませんでした(T_T) いえ、謝りたいのはそれだけではないです。
前編と後編のボリュームの差、後半の長さ・・・。反省点を挙げればキリが無い・・・orz・・・
そして、後半が長いと言っているにも関わらず、まだここで呟こうとしている私をお許しください。
今回のお話、入江くんのプロポーズのお話と見せかけておきながら…結局入江くん、プロポーズしてないやん!!という突っ込みが飛んできそうなので、ここで言い訳を少しさせて頂ければと・・・(>_<)

実はこのお話、はじめから私、入江くんにプロポーズをさせる気などさらさら無かったんです(苦笑)
ただ、どうしても入江くんに言ってほしい一言を書く為にこのお話を考えました。
どの科白か分かった方、居られますかね?(^m^)

答えを申し上げると、その科白とは「琴子が、俺にとっていい奥さん」って所なんです。
なぜそこなのかと言うのを少し説明させて下さい。

今回takie様にご依頼いただいた時、私はもう随分前に読んだ、某日本最大級SNSのイタキスコミュニティ内のある情報を思い出しました。
以前にもお話させて頂いていますが、私の原作との出会いはコミックで、別マの連載は読んだ事がありません。あくまでネットでイタキスについて検索していく中で知った情報なので不確かなものなのですが、原作入江くん入院編の裏話(?)で興味をもった記事があったのです。

それは何かと言うと、コミックで言うと22巻の第1話のラスト、患者のカルテを入江くんに渡さずに、勝手に記入・処理した琴子の行動の真意を知った入江くんが、琴子を抱き寄せて言う「入院して分かったことは、他の患者の気持ちとおまえのハードな看護ぶり」っていう名科白――。実は別マで掲載された時はこの科白ではなく、「―他の患者の気持ちと、琴子がおれにとっていい奥さんだってこと」だったそうなのです。覚えておられる方、いますかね…?
ここからは正しい情報だと信じた私の暴走なのですが、これを知った時、私、へぇ~~!!と膝を打ちました(*^_^*)
コミックでのセリフは本当に入江くんらしくて、私も大好きな科白です。が、「琴子がおれにとって~」という科白もすっごくいいなぁと私は思いました。たしかにこの科白は直樹にしては素直すぎて、なんだか意外な感じもします。でも、このシーンの直樹の表情といい、この科白はぴったりだなぁ、好きだなぁって私は思ったんです。なので、科白の変更によって幻となってしまったこの科白をなんとかもう一度こ入江くんに言わせてみたい、ただそれだけを目標に書かせて頂きました。

という訳で、ラストのイメージだけは早く出来あがったのですが、思った以上に難産で…(>_<)
難産といえば題名も苦しみました。仮題は[プロ/ポーズ大/作戦]だったんですけどね(笑)
結局、その時聴いていたDJ /MAKIDAI feat. 青山/テルマのMARI/AH CAR/EYのカバー歌の題名をそのまま拝借してしまいました。歌詞もなんとなくこのお話の琴子の気持ちと少し重なるかな…?と思いまして(^_^;)
先程も言いましたが、なんとか書きあげたものの反省点はいっぱいになってしまい…。
でも、私自身は言わせる事が出来て良かった…とそう勝手に思っております。(なんてやつ)


ふう、なんとか言い訳も出来て、少しほっとしました。
ここまで付きあって下さった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m


22巻スキマ  コメント(10)  △ page top


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::Re: 南澪さま
> 南澪さま

こんにちは。はじめまして!
先日はコメントありがとうございました。アニメから再燃されたのですね。当ブログ見つけて頂き、また最初から読んで頂き光栄です!
いえいえ、いつのお話でもコメント頂けるのはとても嬉しいです^^

コメント拝読しながら、そういえばこのお話はあの入江くんのセリフを再現したくて書いたのを思い出しました。
まさか当時の紙面を残していらっしゃる方からご連絡が頂けるとは!

そうだったんですね・・・!『お前のハードな看護ぶりとおれにとってはイイ奥さんだっていうこと』というセリフだったんですね!
てっきり『おれにとっては~』が『お前のハードな~』に差し替えられたのだと思っていました。
一部削除だったのかぁ・・・!残しておいてくれてよかったのに~、です(笑)
月刊誌の時と単行本では修正されることはよくあることのようですね。

これからも、と仰って頂きありがとうございます♪楽しんでいただければ嬉しいです^^

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::コメントありがとうございます!
藤夏様

こんばんは!お返事が前後して申し訳ありません!
こちらこそ、長々としたお話にお付き合い頂いてありがとうございましたm(__)m

そうですか~、藤夏さんも覚えておられないですか・・・。真相は闇の中ですねー(^_^;)どなたか覚えておいでの方、いらっしゃらないかな~??
でも、あれれ?な藤夏さんが可愛いのでこれはこれで良しとします!!(何言ってんだ?)

そして、今回の話の展開・会話共にツボに入って下さるとは!凄く凄く嬉しいですよ~~。勿論「きゅん」はあり!ですよ!!(^^♪

プロポーズについては本当、琴子が最初に言ったように「お嬢さんと結婚させて下さい」で十分ですよね(*^_^*)でも改め考えると、あの雨の日の直樹って、今までの感情が堰を切ったように言葉として溢れていますよね。藤夏さんのコメントを読ませて頂いて今更ながら感心してしまいました(^^)
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::拍手コメントありがとうございます!
chan-BB様

こんにちは♪
この度は創作途中から何度も励ましていただいて本当にありがとうございました!!お疲れ様でしたの言葉が胸にしみます^^
私も、琴子は気付いていないかもしれないけれど、直樹は琴子に日常の中で沢山愛情を注いでいると思います。プロポーズは無くても、日常の中に幸せは溢れていて、互いが互いを大切にしているんですよね。優しいお言葉ありがとうございました!!
そして、chan-BBさんも例の記事を読まれた事あるんですね!?よかった~。今回創作するにあたってさいどその記事を探したんですが見つけられなかったんです(苦笑)貴重な情報ありがとうございました!!

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::拍手コメントありがとうございました!
繭様

こんにちは!繭さんは確か連載から読んでおられたから、もしかしたら・・・と思ったんですが、覚えておられませんでしたか~、残念(笑)☆
でも、プロポーズよりも直樹らしいと言っていただけて嬉しいです!琴子が「奥さん」としてもっと入江君に頼ってもらいたい気持ち、それをさりげなく教えるモトちゃん。素敵な友人ですよね^^
直樹も琴子の事を考えるからこそいつも通りの態度を通している(まぁ・・・甘えて我侭になる直樹ってあんまり想像つかないですが)んですよね。お互いが「いい奥さん」で「いい旦那さん」なんだと思います(^^)
始まりの言葉よりも、いままでとこれからの永遠の言葉なんて素敵なコメント、ありがとうございました!!
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::拍手コメントありがとうございます!
maro様

おはようございます!
私もmaroさんとの面識は少ないはずなのに、chan-BBさんのお陰ですっかり近しく感じております!!あの抱腹絶倒コメント(むしろ作品!)まで読ませて頂いて・・・その節はありがとうございました~~♪
そして今回コメント頂けた事に驚き&嬉しさでいっぱいですよ!maroさんの萌を垣間見させていただき、よみながらニヤニヤしてしまいました(^^)
そうか・・・あそこにそんな萌を感じていただけたとは!でもあそこは感覚で書いた所なんで、私の中でも直樹は婉曲した愛情表現をするイメージがあるんだと思います♪
そして、「すぐ答えを言っちゃう返し(笑)!!」
いやぁ・・・こんな感じなんですね(^_^;)身を持って体験させていただきましたよ。ほんと色んな意味でありがとうございました~!!
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::コメントありがとうございます!
rinnn様

おはようございます!
そうなんですよ~♪私もm/i/x/iのコミュニティの記事で拝読しただけなので確証はないのですが(^_^;)
でもでも、私もまさにrinnnさんと同じようにあの時の入江君は寧ろ幻の科白を言ってるような表情をしていますよね!!
イタキスにサイド嵌ってから色々な所に顔を出して、その度に発見があって・・・本当に面白いです♪
そして、膝座らせシチュをリクエストして下さってありがとうございます(^^)うふふ、そんな事言っちゃって・・・(笑)調子に乗ってまた書かせて頂きますよ?
こちらこそ優しいコメントありがとうございました(^m^)


takie様

おはようございます!
この度はリクエストいただきましてありがとうございますありがとうございましたm(__)m
入江くんもきっと早くお家で琴子と過ごしたかったはずですよね。私の都合で(笑)とっても素直な入江くんでした(^m^)
でも、・・・やっぱりキスだけじゃ足りないですよねぇ?(笑)そのうち何か企むかも・・・です(^^)
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::足りないんじゃ…
ぴくもんさん、こんばんは!
入江君の早く家に帰りたいよ…というセリフに、願っていたプロポーズの言葉はなくても
琴子がさみしさを一瞬で吹き飛ばしたようでよかったです^^
でも病院内ではキスだけで入江君、かえって欲求が・・・
最後のセリフに凝縮されてますね(笑)
とても素敵なお話を本当にありがとうございました!
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::へぇ~!!!
ぴくもんさん、こんばんは。

そんな幻のセリフがあったんですかぁ~!!
私もコミックでイタキスとは出会ったので知りませんでした。
でも、確かにあのときの入江くん、そんなことを言いたげな顔してましたよね。
初めてコミックのその部分のセリフを読んだとき、もうちょっとはっきり言ってもいいのに、入江くんたら~。って思ったことを思い出しました。
今になってイタキスの新たな発見があるなんてホント楽しいですね~。
ステキなお話と共に教えていただけて、幸せです。
ありがとうございます!!

あと、私がぴくもんさんのイリコトで好きなシチュエーションが、今回出てきました~!
入江くんが琴子の手を引いて自分の膝にすわらせて、いつもよりちょっとやさしい言葉を囁き合うってところです。
入江くんの愛情と琴子のかわいさが倍増してすごく好きです。
これからもこのシーン入れて下さい(笑)
一読者の勝手なお願いです。スミマセン…

入江くんの琴子に対する気持ちがまた一つ聞けました!幸せなお話ありがとうございました~。
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